大地之野自然教室の主催声がけであつまった自然教育関係者約40人に日本の自然学校や私の活動や教育理念についてお話しさせて頂く機会を得た。20年以上前の日本での自然体験活動のネットワーキング創成期を思い起こすような熱気を参加者から感じる。昼を挟んでアイスブレイクからりーはんによる中国語でのぶな森紹介を含め4時間ほどのセミナーであったが遠くは上海や車で何百km先から駆けつけてくれたそうで恐縮。
夕方からは2年前に黒松内に視察に来てくれた、太陽公社の陳さんの農場見学。ここも中国のあちこちに立ち上がっている農場型自然学校のひとつであった。公社と言っても日本のような行政第三セクターの呼称ではなく、民間非営利型会社組織である。スタッフは地域の農家に下宿しており、その下宿先の農夫が公社職員でもあるという。一昨年は都市から大人、子ども8000人、去年は2万人の受け入れをしたというから急成長だ。そして、その経営がまさしく地域密着型経営で驚いた。おしゃれなつくりの部屋で夕会食。食材は豚肉をはじめ、農場で採れた、加工されたオーガニックな安全安心料理。この一週間で一番くちに合った。陳社長の次の夢はインターナショナルな幼稚園づくり、昆虫館(地域そのものが)等とつきない。追い付くしまもないが今後の連携など有意義な意見交換ができた。
このような中国の地域自給型の自然学校は近い将来、世界のモデルとなってゆくと予感する。日中の若い世代の交流促進を担ってゆくのがアタシの役割かなあと、切に感じた晩でした。
社長と場内の洒落た食堂で地場産食材で会食。
気がつけば出国から1週間を終えた。