高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

マズローの欲求・・その6段階目

2013-07-15 07:24:10 | HARU語録
マズローの欲求段階説は、次の5段階が有名

1.生理的欲求
2.安全の欲求
3.所属と愛の欲求
4.承認(尊重)の欲求
5.自己実現の欲求

しかし、マズローは晩年、さらにもうひとつ加えたらしい。

それは・・、

【自己超越の段階】

この段階に到達してるのは、人口の2%なのだそうだ。 あえて「欲求」とは言わない・・、段階なのだ。

つまり、悟りだな。 

悟りは欲求してなせるものではない。 

先日、久しぶりに都会のでかい本屋に行きました。インターネットで本を買う一点集中とは違って、漠然と広く書棚を見ることがきるのがいい。だから、様々な本の背表紙をみることができ、社会の動向も見えてくる。その中で今回、目を引いたのは、「歳をとってきてこれからどうあるべきか」というような内容の本が平積みで何種類もたくさん並んでいたこと。 こういう本を買う人が増えてきているのだな。
まあ、これまでも、例えば、般若心経やら仏教をテーマにしたリタイア組オジさんを対象にしたような本は多数ありますが、それら高名な宗教・信条が書かれた著書ではなくて、どこかビジネスノウハウ本の延長的なところが、現代「アラ還」オジさん向けなのでしょうね。

会社勤めや事業を成してきて、4段階まで到達。リタイア後に自己実現の欲求を満たそうとするも、職から個の生活だけになると、これまた自己実現を継続することは難しい・・・・・。 かと言って、世の中は「年金は支給は遅らせ額も減らすぞ」と脅かし不安をあおるような雰囲気となり、もっと働けという3、4段階と5段階を行き来するような中途半端な生き方・暮らし方を求めるようになった・・・。 

 団塊の世代の後の弟分(断層の世代という社会科学者もいます)である私達昭和30年前後生まれは、哀しいかな、あてにしていた年金生活もままならない。なんとか退職金をもらえても予定額より少なく、ローンの残額を払ってしまうと老後設計が計画た通りにはいかない・・・、こんな気持ちは、すでに断層の世代の50代から、40代位までに広がっている。だから・・・、選挙も「経済優先の期待感」からの投票行動になってしまうのだろう・・。

もう年金など信じていない若い層には時間はあるが、その時間の限りも見えている・・・・。

ちょっと前の「還暦」は自己超越の段階へ入って行ける人が2%以上どころか、結構な数でいたのではないかな。

現代は、事態が違う世の中になってしまった。
そんな悩みあるアラウンド還暦世代のひとりでもある私です。

並んでいる本をつらつら、パラパラ読むと、人生、生き方はかくあるべしと「当たり前」のことばかりが書いてある。それらが6段階への道の格言なのだろうが、なかなかできないことが多い。と、いうことは、6段階への段差は、それまでの段差に比べて、かなり高く、異なる位のものなのか・・・・、

いやいや、そうではなくて、意外と段差は低く、ちょっとした「気づき」なのかもしれない。

そして、5段階と6段階の間には、5段階までと違って、細かなスモールステップがあるのではないか。

しかし、自己実現の欲求を一応満たした5段階というのは、意外とステップダウンの危険もあるように思う。

これまで登ってきた階段を振り返ってみると・・・、

大きな段差だった5段階までの間にも、スモールステップがあることに気づいてしまう。それが、結構魅力的だったりするので、実はステップダウンの危険が生まれてもいる・・・。

このスモールステップを行き来することで、凡人はもしかしたら、第6段階の「生きて悟れる」段階となるのだろう。

最近、雑念が多くなって、3、4、5の欲求がごっちゃになっていると思わないことない・・、第6段階への道のりは、体力が落ちているので、がむしゃらに「三歩登って二歩下がる」ことはできないので、「一歩降りて、ゆっくり二歩上がる」という感じかなあ・・

と、朝っぱらから、かたやスタッフと子ども達がイエティくらぶを展開している、爽やかな夏の朝に、「人生とは・・」と考えている私・・。

ともかく、やり方を変えんことには、この夏は乗り切れそうにもない・・・と、

決して、弱気ではありません。
前向きに対処方法を考えている私です。

 
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1 コメント

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いかなるときも (うさぴょん)
2013-07-15 12:40:25
★最近は起業型、啓発系のあら還おじさんが増えていて、出会うと時間とってほしいと、ことあれば営業兼ねたお説教をしようとするので、困ってしまいます。
★いい人もいますけどね。己を知らぬ人も多いです。社交的には一回はつきあいます。でもね。何回も自己満足の講釈なんか聞かないぞ!幸せなら態度(実行動)で示してくれないとね。学んだ啓発系のマインドを「あなたは知らないだろうから教えてやる」の上から目線の調子で得意げに話す、いやなんです。私はあんたの部下でなし、女房でない。
★どんな相手であれ、相手への思いやりや尊厳がなければ、人(人格・人生)が知れるというものです。特に年齢を重ねた方はそこにちがいがでるのです。
★腹笑会の30周年記念公演にむけ、毎夜リハーサルの日々。くたくたになりながらもたくさんの仲間の素顔とあたたかさに触れています。
副会長の伊藤先生は、のんびりでなかなか練習ままならない会員の芸に気をもみながら、やさしくもきびきびした指導。その横で小野会長の決して怒らず、にこやかで温厚、ゆったり人をまてるお人柄。人生精神の鍛練のたまものなのだと、つくづく思うところ。
楽屋ではゲストのやないさんにごくろうさまと声かけられ、つい感無量の伊藤先生が涙を流すシーンも。
★自分の芸も磨きながら、全体をまとめ、お客さんに喜んでもらうようレベルアップしようと一生懸命の姿、本当に頭が下がります。
★尊敬に値するとは、マズローでは5以上の精神面でのレベルの高さにあるのだと私も感じます。本当の幸せとはなにか・・・。生きたお手本をみながら、感じ入る私です。
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