暑い暑い。
北海道の小学校は夏休みは終わってしまいましたが、あまりの暑さに途中下校をさせた学校もあるようです。この暑さが常態化するのであれば、北海道も8月いっぱい夏休みにすべきかもなあ。
という中で、学校が始まってすぐに体験学習に寿都・潮路小の5年生がやってきました。小学校の宿泊体験活動は以前は自然学校での一泊二日活動だったのですが、 数年前の毒蛾事件から自然学校には泊まらずにプログラム対応だけになりました。 (これは風評被害みたいなものなのですが・。)
この日も熱中症アラートが発令されている日中30度超えだったのですが、予定プログラムに 火おこしと棒パン作りがありました。 この暑さの中でやるプログラムかあとは思いましたが、木陰を選んで予定通りに実施市ました。いつもは、火おこしはデモンストレーションをして、子どもたちにお手本を見せて薪に火をつけさせるのですが、今回は新聞紙、細めの割り木、太い薪を渡して、自分たちで試行錯誤して点けてもらうことにしました。 案の定なかなか点けることができませんでしたが、みんなで意見を出し合いながらする作業は、時間がかかりましたが、これはこれで良かったです。 それを見守りながら、ときどき声かけかまっているのも面白かった。 良い意見がでるが、それを無視されてしまったりと、ちょっとしたイニシアチブゲームのようになりました。
で、首題の熱中症ですが、私たちはしつこいくらいに「水を飲めぇー」と声かけをし、強制的にコップ一杯の水を配布したりしています。 先日隣町の小学校で体育の時間に熱中症で死んでしまった事故(いや、これは事件だな!)がありました。 これは学校の管理問題であり訴訟を起こしてもよいのではないかと思います。
実は過去、うちの夏キャンプでも熱中症があり、病院にかつぎ込んだことがあり、それは大きな教訓となっています。その年は半袖では肌寒いくらいの冷夏だったのですが、それが数日続いた後に夏らしい暑さが戻り、日向で調理用小型ストーブの点火練習を野外でしている時に起こりました。 一人の子が気持ちが悪いと不調を訴えたので室内の涼しい場所に移して寝かしたのですが、そのうちに目がうつろになってしまったのです。呼びかけても応えない・・・。ストーブ点火の余熱・プレヒートに使う固形燃料のガスを吸ったのかとも疑って、そのメーカーにも電話したのですが、そんな事故事例は過去にはないとの回答。 結局、診療所に運び点滴をうけしばらく安静にしていると元気を取り戻しました。 あとで、その子に話を聞くと、呼びかけかけられているのは見えていたのだが、口も回らずカラダも動かせなかったとのことでした。 その時はスタッフに看護師が(学校の保健の先生)なんとふたりもいたキャンプだったので、その経過を克明に記録していました。 診療所でも(ここまで熱中症が話題になっていなかった頃なので)、すぐにその原因が医師にもわからなかったのですが、記録から「これは熱中症による意識障害」だということになりました。
山登りのガイドをしていた時代にも、うちのパーティではなかったのですが、山中で意識朦朧として倒れていた単独行の登山者に出会ったことがありました。 水筒から口に水を含ませると、ハッと気が付いき、突然に襲いかかって来ました。「落ち着いて、落ち着いて」と制すると、すぐに正気に戻りましたが、誰かに襲われたと勘違いをしたようでした。
熱中症は予防として水分をたんと飲むこと、飲ませることが大前提で、それから周りでよく観察をして動きが緩慢になったりと様子の変化に注意を払う必要があります。 ちょっとおとなしくなったりした子どもにはすぐに「大丈夫?気分が悪くない?」を声掛けをすることが大切です。
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