晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

上林探訪・草壁 8/4

2009-08-05 | 日記・エッセイ・コラム

2009.8.4(火)晴

 健康診断後の健康相談が故屋岡町の林業者等健康管理センターで行われた。中上林の観光センターでもあったのだが、奥上林に行ったのは実は旧奥上林村の役場を確認したかったからである。村誌には役場の写真もあり、記事の中にも役場は幾度となく登場するのだが、その所在地は書いてないのである。なぜ書いてないかというと、それはだれもが知っていて当然のことだからだ。村誌が村民あるいは関係者のみを対象として書いてあるもので、広く一般に知らしめるためのものではないようだ。もちろん奥上林のお年寄りに聞けばすぐに解ることだが、なんとなく聞くこともなく今日に至っている。村誌の地図にある「支所」というのがおそらく村役場の跡だろう。健康管理センターの向かいの建物がそれらしい建物だが、村誌の写真とはちと違うようだ。Img_2762  

川原バス停のところにある建物。


郵便局や駐在所などがあり、奥上林の中心地であったことが覗える。
相談が終わって古井から草壁に向かって府道を離れる。「や神」さんに寄ろうと思ったが車では位置が解らなかった。草壁を訪ねた理由は京都から斉藤さんが越してきて、一体どんなところだろうと見てみたかったというものである。途中草刈りをしている土井さんにお会いして斉藤さんの家を聞く。草壁ってもっと山間かなあと思っていたら意外と開けたところで、川は上林川本流よりずっときれいで周りの景色も落ち着いていて良いところだ。Img_2763
4WDの軽トラで精一杯のような道を一番上まで上がり宅を訪ねる。振り返る草壁の景色もいいが、雪が積もったらどうなるかと先の心配もする。主はあいにく不在だったが、勝手にあたりを散策し、新しい生活にエールを贈る。
ここまで来たら古屋まで行ってみようと府道を右にとる。この街道は洞峠から鶴ヶ岡に出、都に向かう古代の幹線道路だ。一つの鯖街道といっていい街道だ。モータリゼーションにどっぷり浸かった現在では考えられないことだけれど、徒歩に頼る時代には幹線道路となるわけだ。歩けさえすれば如何に急峻でも短距離で目的地に着けることが最優先されたようだ。道は段々細くなり、杉林の間を抜けて行く。北山の村々を走っているような気分となる。
谷間の道となり、勾配もきつくなってきた頃右手に大きな滝が現れる。大岩の滝である。うっそうとした梢の中に何段にも分かれて天空から草壁川に落ちる様はまったく素晴らしい。どこにあっても一大観光地になりそうな滝だけれど、この地にあるばかりにひっそりと訪れたものだけに姿を見せるこの大滝にこの上ない愛おしさを感じるのは私だけでなく、かみさんも感じているようだ。
Img_2767 Img_2768
広角でないと一枚に収まらない。


滝の先でユンボが工事をしており、通してくれるけど帰ることにする。9月の里山サイクリングではこのコースを走るので、その時にはじっくりと見学できそうだ。
【作業日誌 8/4】
草刈り

今日のじょん:深夜のことである、足おっぴろげて熟睡しているじょんがいきなりウーと凄いうなり声を上げて、吠えだした。何か獣が来ているようだ。こちとら風呂上がりのままのスタイルなのでおっかなびっくり服を着て外に飛び出す。月明かりだけでは何も見えない。部屋に帰ると「どうやった?」というような顔をして待っている。「やっつけたで」と言って撫でてやると、また足放り上げて寝てしまった。

コメント
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