
関東大震災後の復興時に防火の観点からセットバックを強いられた住宅付き商店が、見た目は西洋建築に見える前面をモルタルや銅板を貼って不燃性を高めた建築法で名付け親は東大の藤森教授。別に看板を掲げた訳ではなく、前面を平坦にし、そこに装飾を施している。土地の目減りを補うため、屋根裏部屋を造るものが多かった。
少し前までは、築地や神田須田町、神保町などに多く見ることができたが、都心のビルやマンションなどの建築によりかなり減ってきている。人形町で見かけたのは高柳豆腐店、地元では有名な豆腐屋さんで今も昔ながらの豆腐を造り、中でもゴマ豆腐が有名らしい。なかなか買う機会がないが、試してみたいもの。
それにしても時間の経過と共に緑青の出た佇まいは残してもらいたい都市遺産だ。