hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

うぽっぽ

2013-08-15 06:35:32 | グルメ

『うぽっぽ』とは江戸言葉で『うかうかと遊びまわるさま。のんき様。うぼうぽ』とあり、式亭三馬の浮世風呂にも『おのしがのように、うぽっぽで遊んで歩く者は、またと一人とありやしねえ』と使われている。
この面白い名前の店も人形町の飲み屋の多いこのあたりで、しかもビルの3階という厳しい条件の元で今年で6周年とは立派。酒もなかなか置いていない銘酒を揃え、地味ながら店主の凝り方に評価がたかい。小職も時々通い出して3年になるが、職場が変わり、事務所から歩いて5分になった。
本日はお盆の最中だが、店は律儀にやっていて、前の職場のA氏と久々の一献。和服姿のご主人が迎えてくれる。まずは、生ビールで乾杯、お通しの『鶏手羽の煮込み』、さらに『根菜入りポテトサラダ』『海老のせ冷奴』『トウモロコシ入りつくね』『ごぼうチップ』を注文。相変わらず『海老のせ冷奴』は食感がよく、『つくね』も味がいい。

日本酒はお勧めの『流輝』(群馬県藤岡市)と『七口万・ななろまん』(福島県会津)を口開けに。『流輝』はふくよかで度数の割に口あたりがよい。
さらに『アジフライ』『ネギ入り卵焼き』『エイヒレ』を注文。『アジフライ』の新鮮さとタルタルソースの旨さに感動。酒の追加は『羽根屋』(富山)、『栄光松山三井』(愛媛)を注文。前者は薄濁りの割に辛口で旨さが際立ち、後者は定番で安心して飲む。
その後はイマイチ記憶が不確かだが、『遊穂』(石川)、『原田』(山口)、『はなざかり』(岐阜)『山崎醸』(愛知)などを飲む。(もちろん、酒は2人で一つ頼んだものでこれをシェア)


話も現況の苦しみや盛り上がる昔話など兎に角、一緒に苦労しただけに話題は尽きない。他のお客さんも粋な着流しの常連さん一人、静かなとてもビルの三階と思えない中で、ゆっくり呑んで、たらふく食べて楽しい酒宴。お互い酒の力を借りて『うぽっぽ』になる。そして、次回は恒例の年末最後の飲み会の約束をしてお開きに。

左党の小職としては、仕事場近くにこの店があるだけで幸せ。