hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

末廣神社

2013-08-27 06:41:42 | 日記

仕事の帰り道に浜町まで来たので少し回り道をして、日本橋七福神の(水天宮、茶の木神社、小網神社に次ぐ)四つ目、末廣神社にお参りをする。ここは広い通りから一本内に入ったところにあり、都会の喧騒からは隔離されている。周囲は小規模なオフィスビルや飲食店などに囲まれ、神社正面にはコルクの山を作っているビストロがある。
この辺りは、江戸時代初期(1617年)に庄司甚右衛門という人が幕府の許可をもらい、沼地を干拓して吉原を造ったもの。語源は『葦の原』にできたからとも、庄司が静岡・吉原出身だったからとも言われる。つまり何と、あの吉原の発祥の地はこの人形町だったのは驚き。末廣神社はその氏神様として広く信仰を集めたもの。ただ、吉原は明暦の大火(1657年)で移転、その後は周囲4つの町の氏神となった。社殿や社務所は1945年の空襲で全て焼失してしまっている。

『末廣』の起源は1675年社殿修復の際に縁起のよい扇子が見つかったことから、氏子が喜び、この名前にしたとのこと。
お祭りされているのは毘沙門天、別名多聞天で四天王の中で北の守りをする神様、これが転じて守護神である。そのため、勝負事や災難除けにきく神と信仰される。

背後にもビルがあり、普段はひっそりしているが、社屋や狛犬は立派。社殿にお祈りをする際によく見ると福島県末廣酒造のこも樽が奉納されていたことを発見、なるほどぴったりだなあと感じる。ただ、この後に及んで酒の話題とは我ながら情けない。