hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

鈴しろ(再訪)~三軒茶屋グルメ

2015-03-07 23:33:50 | 日記

三軒茶屋の鈴しろに再訪する。初めてこの店に来たのが昨年11月、その日も寒かったが、次の訪問時も、3回目の今日も寒い。

店に入ると前回よりかなり店主の方も落ち着いて来たみたいで接客にも大分ゆとりが出てきた様子。途中からお手伝いの青年が合流、きびきびしている。

まずは生ビールで乾杯。最初に登場は春キャベツのすり流し、寒い身体に甘いキャベツが沁み渡る。


今日は酒も料理もお任せモード。最初は3品のお通し、菜の花のおひたし、定番のポテトサラダ、春ピーマンのキンピラ。『春らしく』がテーマらしい。酒は朝に搾りたての『大那』(栃木県)、若干の粗さはのこるが、爽やかがいい。春ピーマンのキンピラもエグミは全くなく、ピーマンの甘さを堪能。


次は造り2品、漬けマグロにはトロロを荒く潰したものが載る。もう一品のカワハギは手を入れた肝と合わせて食べる。酒は『ゆきびじん』(秋田県)、やや甘酸っぱさが残り、ついつい呑んでしまう。カワハギも肝とワサビで食べると美味い。


揚げ物は自家製飛龍頭を揚げたてで供される。酒は而今(三重県)とどんどんレベルが上がって行く。飛龍頭もアツアツにポン酢を添えて食べるが、その柔らかさは素晴らしい。酒もこれをしっかり受け止めてくれる。


焼き物は鶏モモの焼き物に岩塩を振ったもの。これに蕗味噌が添えて出される。酒は超王祿の5☆(島根県)、蕗味噌のほろ苦さが淡白な鶏とよく合う。特にパリッとした皮が美味い。酒は今一番好きな酒で美味いに決まっている。


最後は定番のおでん、玉子・大根・練り物を上品な昆布と鰹節で取った出汁で煮たものだが、出汁が胃に沁み渡る。酒は『貴』(岡山県)、やや辛口ですっきりと終わる。

この酒のあてコースが3000円は中々の値打ち、酒も全て850円(片口)は安い。春に入ったらどんな組み合わせになるのか、今から楽しみである。



鈴しろ
世田谷区三軒茶屋2ー6ー9
0334132750

霞が関・国会辺りの坂道

2015-03-07 05:00:13 | 日記

『江戸の坂・東京の坂』その27。霞が関・国会周辺の坂道を巡る。東京メトロ銀座線虎ノ門駅から文部科学省方向に向かう。そしてまず、桜田通りから登る官庁街の平行している3つの坂道から回る。



まず、文部科学省と財務省の先を左に登る緩い坂が三年坂。同名の坂は市ヶ谷などにもあるが、墓場や寺などの近くが多く、この近くで転ぶと3年以内に亡くなるという迷信から来ているとの説がある。東京名所図会には裏霞が関と三年町の間の坂とあり、三年町から坂の名前が来ているのかもしれない。


すぐ先の外務省と財務省の間にある広い坂が潮見坂。中世くらいまでは日比谷あたりまで入江があったと言われており、この辺りからも海が見えたのであろう。もちろん、今はビルに阻まれ海は全く見えないが。


三本目は外務省と第二合同庁舎の間にある霞が関坂、中世には霞が関という関があり、風光明媚な場所であった。名前の由来は単純に霞が関にある坂から来ている。今は霞が関と言えば官庁街だが、江戸時代は旗本などの屋敷があった。

先ほどの潮見坂に戻り、高速道路の霞が関ランプを右に見ながら向かいに渡り、その先のY字路を左に行くと茱萸坂(ぐみざか)となる。



この辺りは国会議事堂周辺のため、警備が厳しく、写真を撮るのも憚られる。また、この坂の別名は番付坂だが、番付坂の方は昔日枝神社の大祭でこの列に花車の番付札があり、列を改めたことからその名がついた。また、茱萸坂の方は新編江戸志に『丹羽家の表門から見渡すことができ、内藤紀伊守、本多伊勢守の門を抜けて九鬼長門守へ出る坂で両側に茱萸の木がありしゆえの名なり。』とある。今は面影もなく、警察車両が沢山いる坂である。



次は国会議事堂の前を通るが、中学生の団体が国会議事堂の見学に。その先の国会図書館を右に曲がり、最初の道を左に曲がると右には国会見学のバス駐車場、そしてその先が梨木坂である。この辺りには江戸時代、井伊家の屋敷があり、その裏門に当たる場所でかつて梨の木があったのでこの坂道の名前がついたが、その木も枯れたとの記述がある。坂はともかく1860年3月3日に雪の中この屋敷に帰り着けなかったのが、井伊直弼なのであろうか。

この周辺にはまだ、坂道はあるが、いずれも広い坂道で勾配もさほど気にならない程度の緩い坂道が多い。ここまで来るともう永田町駅は近い。