hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

最近賑わせている言葉

2016-02-01 05:00:29 | 日記

2016年になり、暗いニュースや問題の出来事が次々と発生。新聞やネットを賑わせている。サウジイランや北朝鮮のような話以外にも社会面や芸能面も話題満載、その中で最近頻繁に目にする幾つかの言葉を調べてみた。

まずは『ゲスの極み乙女』の川谷氏のニュース。ネットのトップラインをみると『ゲス川谷の卑劣極まりない行動に顰蹙の声』などと書かれている。そもそも『ゲスの極み乙女』はあくまでグループ名、つまり固有名詞だが、あまり通常に使う言葉ではない。せいぜいハマカーンの決め台詞位だ。因みに『下衆』の本来の意味は品のない人、賤しい人を指す。ここから『下衆の極み』『下衆の勘繰り』などとつかうのだが。たまたまグループは軽い気持ちで使ったのかもしれないが、こんなことになるとは。国立大学まで卒業して、有名女優としかも自ら新婚で不倫をするとはまさに『下衆の極み』であると言われてもやむを得ないかな。

さらに付け加えると『顰蹙』は『ひんしゅく』と読むが、どちらも難しい漢字で『顰』は眉をひそめる、『蹙』は縮めることを表す字であり、熟語では『顔をしかめる』を意味している。即ち、顔をしかめたくなるような行為をしでかすことを『顰蹙を買う』と表現する。読むことはできるが、中々書けない字である。

別の話題、廃棄されたはずのカツが出回ったり、慣れていない運転手がバスで大事故を起こした際にその管理すべき立場にある会社に対して『管理が杜撰(ずさん)である』という。この杜撰という言葉も新年早々連発されている。

これは元々中国の『杜黙詩撰』という四字熟語を略したものである。中国・宋の時代の杜黙という人がおり、詩撰つまり詩を書いたが、彼は自由律の詩を好んだ。しかし、これが当時の詩の規則に合わず、いい加減な詩を読むと言われたのが起源。これが転じて『手ぬかり、いい加減』の表現として使われるようになった。しかし、よく考えると自由に詩を作るという行為を取り立たせて⇒形式に反している=いい加減、というのとは少し違う気もするが。廃棄物の横流しや運転手管理の手落ちこそが杜撰な行為のような気がする。

それにしても廃棄物のカツを見つけたのがココイチの社員の人とは、そのロイヤリティの高さにも感心した。