神田川沿いにはなぜかソメイヨシノの木が多い気がする。墓参りで学習院下まで高田馬場から歩き、まずは氷川神社にお参り。というのもお墓のあるお寺のそばにあるのにいつもスルーしてしまうので思い切って参拝。
氷川神社の由来を読むと平安時代に遡り、在原業平も参拝したとか。今では高田の総鎮守となり、かつては山吹の里氷川社と言われたのだとか。あの太田道灌のエピソードはかなり有名なものらしい。
墓参りも終わり、神田川沿いに戻ると『山吹の里』の碑がある。ただ、読んでみると江戸時代の供養塔を転用したもので、しかも場所は埼玉県越生町、荒川区町屋、横浜市金沢区六浦などとする説もあり、特定できていないことを知る。
高田馬場駅の山吹の枝を差し出す娘の銅像もあまり確かとは言えない。神田川沿いにはかつて染物業者が多かったらしく『東京染ものがたり博物館』もある。ただ、コロナウィルスのおかげで一部のみだが。その前のソメイヨシノは日当たりが良いのか、よく咲いている。
橋の工事のため一旦は早稲田通りまで出され、コブシの白い花を発見。因みにコブシとモクレンは区別しにくいが花びらが独立しているのがコブシ、元がくっついているのがモクレンと覚えておけば間違いない。
再び川沿いに戻ると橋の上から両岸の花がよく見える場所がある。ただ、まだまだ咲いているとは言えない程度。
その先を左に曲がると新江戸川公園。無料の公園だが、肥後藩細川邸の庭園であり、真ん中に池を配した素晴らしい造り。残念ながらソメイヨシノは1本しかなかったが。
その先の椿山荘から江戸川橋にかけてもまだまだソメイヨシノは1〜3分咲程度。それでも例年ならば間違いなくお酒を酌み交わす酔っ払い達がいるのだが、せいぜい缶ビールを1本持ち、お弁当を広げる程度。
シートを引いて本格的な花見は皆無、日本人の生真面目さに妙に感心。そのうちに江戸川橋に到着。残念ながらこの先は桜並木はありません。(3月20日)