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江戸川橋まで来たので神楽坂方面に向かう。石切橋の信号を左折していくが、この辺りは製本所や印刷所が多い。文京区から新宿に入り、水道町あたりからはゆるい坂を登り、赤城下町に住所が変わると左側に階段がある。これを登ると赤城神社の境内に入る。
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赤城神社は上州赤城山からこの地に移り住んだ大胡彦太郎重治が早稲田に創建したものであり、牛込の総鎮守として信仰を集めている。ただ、平成に入り隣接していた幼稚園が閉園すると財政が厳しくなった。
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2009年に再生プロジェクトとして三井不動産に70年の定期借地権を設定、神社から土地を借り、分譲マンションを建設、この資金で新社殿を建設。設計は隈研吾が担当、2010年に新たな神社として生まれ変わった。
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境内にはオオシマザクラが植えられていてちょうど満開、岩筒雄命・赤城姫命が祀られた本殿にお参りする。隣には蛍雪天神、これは戦災で焼けた北野神社を旺文社の寄付で再興したもの。旺文社の出していた『蛍雪時代』に由来した名前である。
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新しいだけでなく、本殿、蛍雪天神、それを守る狛犬までモダンな、しかし落ち着いた神社である。
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参拝の後は併設されている赤城カフェでゆっくり食事をして、少し歩き、la kaguとAKOMEYAを覗いて帰途に着きました。
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