hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

成増付近の坂道を散策②

2022-04-23 05:00:00 | 坂道

『東京の坂、日本の坂』その152。成増付近の坂巡りの続き。



太郎坂を右に曲がり、次の道を歩くと立派な枝垂れ桜が見えて来る。桜は青蓮寺の境内に生えているのだが、中々立派なお寺で真言宗智山派、江戸時代の創建らしく、境内には沢山の石仏が並んでいる。

寺の横からジグザグに下る坂道が『おなかや坂』、寺の左側にあった中村家の屋号が『おなかや』であったことに由来する。

青蓮寺まで戻り、右手に歩くと可愛らしい幼稚園が出て来る。園庭の真ん中に咲き誇るソメイヨシノを見て、この幼稚園に通った園児は大人になっても桜の木のことは忘れないだろうと感じた
左に曲がりしばらく行くと突き当たり、右に曲がると急坂となる。古道の松木道にあたる通りにあたり、坂の途中には木椎熊野大権現を祀る神社があったため、『権現坂』と今でも呼ばれている。



坂の下を左に曲がると上り坂となるが、これが『石坂』。坂の名前の由来ははっきりとしないが、成増村になる前の名前が『石成村字成増』に由来しているのかもしれない。



ここで360度回転して歩き始めると成増団地に到着。団地は立て直しが進んでいて左手は新築、右手は取り壊し前と対象的な風景となる。

隣接する成増第一公園にはソメイヨシノが何本もあり、いずれもほぼ満開。子供たちは花には興味がないのか、サッカーに熱中していた。



三園通りを右に曲がり、次の成増厚生病院の脇の道を行くと右側が崖になる。まっすぐ行くと高速道路、さらに赤塚溜池公園の横に出る。



公園には以前来たことがあるが、当時は沢山の釣り客が釣り糸を垂れていた。しかし、今日は誰もいない寂しい風景であった。



東京大仏通りを歩くと右手には板橋区立美術館が現れる。さらにその先には23区内では珍しく滝が現れる。





これが『不動の滝』、大山詣りや富士参りの際にこの滝身を清めたと言われているが、今は水量が減ってしまっていてチョロチョロとしか流れていない。それでもどんな旱魃の際も水は途切れることない湧水である。



東京大仏はもう少し足を伸ばせば拝観することはできたが、遅くなったため、バスで成増駅に向かうことにした。



(前回の2018年8月写メ)