hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

『東京の街をぷらっと』〜日本橋小網町②

2022-04-29 05:00:00 | 日記
『東京の街をぷらっと』その6。前回に続き日本橋小網町を歩く。桃乳舎からすぐのところにあるのが『喜代川』という鰻屋さん。



1874年創業で木造2階の建物は1927年竣工。この辺りは戦火を逃れた建物が散在している。渋い切妻の建物は東京都登録有形文化財となっている。



新大橋通りの手前に『メイゾン鴻乃巣』跡の説明板がある。メイゾンは明治43年(1910年)にこの地に作られたバー兼洋食屋で文壇の若手作家、詩人などが集まった。その中には谷崎潤一郎や永井荷風、木下杢太郎などもいた。この地で営業したのは1914年までであった。



日本橋川に架かるのが『鎧橋』、橋を渡ると日本橋兜町で証券取引所のビルが見える。橋ができるまでは鎧の渡しがあった。現在の橋は3代目で1957年ゲルバー桁橋に架け替えられている。欄干が低く、変わった橋の姿である。



ぺんてるの本社の横を通過し、広い通りを渡ると山万ビル。横には茅場橋がある。山万ビルには1659年創業の『釜屋もぐさ』が入っている。

もぐさとはお灸のことで、江戸時代には旅行で足がつかれた際に据えるとよく効くとして江戸土産として爆発的に売れた商品である。

その先は広い駐車場があり、さらに理研農産加工やヒゲタ醤油などの東京支店が軒を連ねるが、かつて農産物や醤油などを保管する倉庫が立ち並んでいた名残であろう。



次の角は首都高速箱崎ランプ、すぐ横の日本橋川を見ると目の前に日本橋水門が見えて来る。

小さな街だが、歴史があり、見るところも結構ある。