東武伊勢崎線春日部駅で野田線に乗り換え、一つ目に藤の牛島駅というのがある。野田線には他にも運河駅、梅郷駅など自然豊かで不思議な名前だなあとは思っていたが、調べると『藤』が有名な『牛島』という場所が駅名の由来。しかもなんと藤が1000年以上の特別天然記念物だとか。
東武鉄道には足利フラワーパークという藤の名所もあるが、やはり近い方であるこちらに藤の季節にお邪魔することにした。
最近は東武アーバンパークラインなどと名前を変えたようだが、単線区間が多く、スピードが出せないのが野田線。それでも船橋〜運河、春日部〜大宮は今も単線であり、急行も春日部〜運河は各駅に停車するのんびりした路線であることは変わらない。
春日部駅を出るとすぐに単線になり、さらに周囲の風景も田園地帯と変わる。藤の牛島駅は大宮方面しか出口がなく、階段を降りて上る。改札を出てどちらに藤があるのかと気になるところだが、右側に古い看板があり、踏切を渡り、10分ほど歩き、左側とある。
2車線の真っ直ぐな道を歩くと目印のパチンコ屋を左曲がるとすぐに藤花園の入口がある。駐車場はパチンコ屋と兼用のため、広々としたスペースがある。
入口の横では近くの農家のおじさんが朝ぼり筍を売っていて人が集まっていた。門をくぐり、施設維持費1000円を支払い中に。左にも右にも沢山の藤の花が見える。
案内板によると700㎡ほどあるが、元々は寺院だったが、明治7年に廃寺となり、それを地元の名士が藤の木を維持して来た。
樹齢は古いもので1200年と推定され、最も長い花房が2mにもなる。木の幹の太さは4メートルにも及ぶ。
確かに木の根元を見に行くが太く、幾つもの枝に分かれ、何百本の花房を出している。蜜の甘い香りに誘われてアブや蜂が沢山飛び交っているので常に注意がいる。
園を歩いて見てわかったのは①園の左側は2本、右側は1本、奥に1本の大きな藤の木が全ての房を付けていること。
②左側の木は少しピンク色に近い花なのに対し、奥の木は濃い紫、右側はその中間でやや色が薄めと花の色が結構異なることである。
左手に少し高くなった地点があり、ここから見下ろすと絶景。
ゴールデンウィークにカメラを持って行くのもいいかもしれない。
藤花園
埼玉県春日部市牛島764ー2
0487522012
埼玉県春日部市牛島764ー2
0487522012