『昭和レトロカレー』①。最近は昭和レトロがブームのようで週末のバラエティ番組を見ていると度々懐かしい映像にあたる。平成が30年5ヶ月、令和が5年6ヶ月、つまり昭和は36年以上昔ということになる。
昭和レトロで身近にある食べ物として『カレーライス』を取り上げてみた。1軒目は人形町にある中華料理店『菊水軒』である。
このお店のメニューは大別して4つ、麺類(ラーメン、麻婆麺等)、丼(麻婆丼、中華丼、天津丼)、チャーハン、カレー(カツカレーもある)。お客さんは単品だけでなく、サイズの違う物を組み合わせて『ラーメン、ミニカレー』『麻婆丼、半ラーメン』などと注文する。これとは別に季節物として冷やし中華(1000円)も美味い。
今回はカレーライス(850円)をお願いした。1階はわずか6席、2階は10席程度あるが、人手不足で1階のみの営業も多くなった。
注文して5分、カレーライスが到着。中華料理店ということもあり、ラーメンスープも付いてくる。ただ、気をつけないとこれが熱いのである。
カレーライスは昭和の王道、具はじゃがいも、玉ねぎ、にんじん、豚のバラ肉。平皿にたっぷりのルーがかかっている。脇には福神漬もついている。カレーは比較的辛口、野菜は大ぶりに切ってあり、スプーンでどんどん口に運ぶ。流行りのサラッとしたルーではなく、小麦粉でとろみが付いたルーは学校給食を彷彿させる。美味く、懐かしい。思わず途中でウスターソースを掛けて頂く。
少し冷めたラーメンスープは味が変わっていい。何となく一気に食べてしまうカレーライスは美味かった。ご馳走さまでした。
店の人は威勢がいい、店に入ると厨房から『いらっしゃいませ』、帰りには『どうもありがとうございました、またよろしくお願いします』、会話の少ない最近の店と違い、こうした情緒も残っている。何しろ11時から13時半しかやっていないので注意。
菊水軒
中央区日本橋人形町1ー10ー1
0336663766