大塚駅近くになぜか銘酒居酒屋が多い。老舗の『串駒』『江戸一』、人気の『ぐいのみ大』『みや穂』ほかにも多数ある。今日はそのうちの1軒、『地酒やもっと』にお邪魔した。
お邪魔するまで知らなかったのだが、今月でもう10周年。コロナ禍など厳しい環境にあってしっかりと続けられるのは大したもの。この日も混んでいるからとグランドメニューを予めスマホに送って頂いたのでメンバー全員に転送して検討してもらうことができた。
集合時間10分前にはメンバーが揃い、ビールで乾杯。メニューをよく見てきているため、オーダーも直ぐに決まる。
(これには和らぎ水を入れる)
まずはお通し、『新じゃがの自家製ツナソース掛け』『松前漬』の2品、特にツナソースは自家製と強調しただけあり、いい塩梅。
まずは『カツオの韮ソース』、新鮮な鰹はもちろんニンニクも効いた韮ソースが絶品。家でも真似たいという声も。
さらに『ポテサラ』、居酒屋ではなぜか必ず頼むメニューだが、いぶりがっこの微塵切りと酒盗ソースで別物となる。全員が日本酒が欲しくなる。
日本酒はまず『萩の鶴』(宮城県)、『篠峯』(奈良県)。さっぱりと旨味の強い酒を飲み比べ。我々は篠峯の方が好きみたい。
ここで『酒肴3種』(磯つぶ貝の醤油煮、ホタルイカとコゴミの葱花山椒掛け、合鴨ロース炙り)、なるほど中々の珍味。私はホタルイカにかかったソースが美味かった。合鴨はもちろんだが。
さらに『銀鱈の西京漬』、漬け方が見事、辛すぎでも生すぎでもない。感動ものであった。
次の酒は『綿屋・院殿』(宮城県)、『いづみ橋』(神奈川県)の2種。キレのいいいづみ橋派とねっとりとした綿屋派に分かれた。
『鱧・フルーツトマト・ジュンサイの揚げ出し』。鱧はともかく他の素材の揚げ出しは想像だに出来なかったが、トマトが甘い。うまく調理できれば火の通ったトマトは最強、ただ、ジュンサイはよく分からなかった。
『石鎚』(愛媛県)、『るみ子の酒』(三重県)が登場。石鎚はよく冷えていてキレがいい。一方、るみ子の酒は常温、米の旨味が味わえる酒、6号酵母でしっとり。尾瀬あきら氏の夏子のラベルもいい。
『水茄子の梅肉和え』、夏を思わせるメニュー。梅雨が近いことを気づかせてくれた。『カニ肉入り朴葉焼き』、不味いわけがない。
酒は『神亀』(埼玉県)、キレがいい綺麗な酒。つまみは『つくね焼き、もろみタレ』、しっかり味がついてツマミにもってこい。
最後に『伯楽星』(宮城県)は改めて説明することのいらない銘酒、『庭のうぐいす』(福岡県)、『酔右衛門』(岩手県)も締めの海鮮巻き(本マグロと真鯛の黄身とろ巻き)にはちょうど良いバランスの取れた酒。気がつけば10種類も飲んでしまっていた。
酒のラインナップも素晴らしいが、それに合わせ、また季節に合わせたつまみも大変美味しいお店でした。また来よう!ご馳走さまでした。
地酒やもっと
豊島区南大塚2ー44ー2
0339466008