hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

来福亭〜老舗洋食屋さんの2階でオムライスを頂く

2025-02-14 05:00:00 | グルメ
春節の影響でもないが、人形町のランチの混み具合が激しい。いろいろな店を巡っているが、11時半オープンのタイミングでも列ができている店が増えていて中々入れない。ところが、今日に限って『来福亭』の前に人がいない。

このお店は創業1904年だからかれこれ120年以上に歴史のある洋食屋さん。かと言って敷居が高い店ではなく、お店の方もフランク。最近立て直したH亭のようにランチの値段とは思えないなんということもない。料理でも一番高いポークソテーが1400円、カキライス(フライ)やホタテライス(フライ)も1300円と庶民派である。

11時半の開店時間は過ぎているのを確認、引き戸を開けると1階は2組いて満席、しかし、お姉さんに『おひとり様ですか、2階左側のお部屋にどうぞ』と言われて靴を脱いで友達の下宿のような階段を上がると6畳と8畳の和室が2間、まだ誰もいない。



言われた通りに左側の6畳の方に行き、奥に腰掛ける。畳敷に座布団で足にきそうと思ったが、後ろに壁もあり、まあ何とかなりそうである。

机の上にはメニュー、調味料はウスターソース、溶き辛子、塩胡椒、爪楊枝が乗っているのみ。すぐに先ほどのお姉さんが階段を上がり、お茶を持って来てくれる。
すぐに『オムライスと小メンチカツ』(1100円)をお願いした。



お姉さんが階下に降りると部屋はガランとして1人だけ取り残された感が漂う。しかし、5分ほどで2人客が階段を登って来てもう一つの8畳へ。2人はかなり悩んでいたが、ポークソテーライスを注文。静かだから聞き耳を立てずとも聞こえてしまう。さらにお爺さんが1人、彼も8畳の部屋に入り、ポークソテーを注文。

待つことしばし、私の注文の品が到着。ワンプレートにオムライスと小メンチカツが乗っている。お姉さんが『ウスターソース、辛子がありますのでお使い下さい』と教えてくれた。

まずは調味料を準備、さらにオムライスを2つに割るとうまそうなケチャップライス。具は玉ねぎ、マッシュルーム、グリンピース、鶏肉とオーソドクス。

やや米が柔らかめではあるが、懐かしの昭和レトロ。いや、明治レトロかもしれない味、こういう味は昔から皆んなすきなんだなあ。もちろん私も大好きである。

作りたてだから熱い、少しずつ崩しながら頂く。鶏を中心に具材も多い。

メンチカツはウスターソースがよく合う。少量の刻みキャベツを大切に頂きながら、メンチカツを一口。初めから3つに切り分けてあり、食べやすい。中々肉肉しく、しっかりしていて美味い。

昔、この部屋でどんな会話が交わされたのだろうか。芸者といい仲になった成金が洋食をご馳走すると言った風情も感じられる2階だった。何しろ狭い店だから入れたらラッキー、でも前回頂いたカツ丼、今回のオムライス、いずれも一級品の味であった。ご馳走様でした。



来福亭
中央区日本橋人形町1ー17ー10
0336663895


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