今回から禁断の企画、『カツ丼』食べ比べを行うことにする。蕎麦屋に行くのはさっぱり食べたいだけでなく、ローカロリーを目指すのが目的。なのにカツ丼、ましてやカツ丼セットなどを頼むことはカロリーオーバー以外の何者でもない。
ただ、たまにはいいかなと思って普段使いの人形町周辺にあるお蕎麦屋さんのカツ丼を食べ比べて見ることにした。もちろん、たまにはという企画である。
1番目に訪れたのが人形町・甘酒横丁にある豊島屋、明治創業の老舗そば。ただ、敷居が高い店ではない。12時少し前に店に入ると先客は1名のみ、しかし、私が入ってから立て続けに来店して12時には満席となる。注文はカツ丼(税込1000円)でこの界隈では普通の価格。
しばらく待っていると食見本のようなカツ丼が登場。カツは5切れ、見た目からよく煮込まれているのがわかる。他にはタマネギ、卵で綴じてあるタイプ。
味噌汁は豆腐とワカメ、味はやや濃いめで熱い。漬物は胡瓜の醤油漬けでこれも味が濃い。
まずはカツを一切れ、煮込まれていて味はよく染みているがその分衣がふやけていて肉と衣が分離しやすい。脂はそれほど多くないがロースである。ご飯にもよくタレが染みているため、しっかりと味付けされている。タマネギもよく煮えていてシャキシャキを求める人には向かない。子供の頃、近くの蕎麦屋さんから出前で届くカツ丼であった。
私が勝手に採点すると5段階で3、まあ普通のカツ丼であった。あまり評価が高くないのは①カツは揚げたてではない、②そのためか、やや煮すぎているからか、肉と衣が剥がれやすい、③私にはタレの味が濃すぎる、と言った理由である。どおりでこの店ではあまりカツ丼を頼む人は多くないような気がした。また、丼も味噌汁も漬物も濃い味付けのものばかりという点は気になった。ご馳走さまでした。