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御徒町駅周辺にはラーメン屋や中華料理店などが多い。その中でも中国東北部にある黒竜江省出身者が作る羊料理の店が目につく。(老酒舗、喜羊門など)『羊香味坊(ヤンシャンアジボウ)』の前を通るとお店にはまだ先客が1組のみ、赤いシャツのお兄さんがランチも営業しているよ、と声をかけるのでその言葉に誘われて入店。
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ランチは羊肉麺を中心に魚羊麺、油淋羊丼、羊肉刀削麺などが1000円程度である。店に入り、オーソドクスに『羊肉麺と半チャーハン』(1000円)を注文する。パクチーの有無を聞かれ、なしでお願いする。
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店内はそれほど広くないが、男性が3人、女性が1人、オーナーらしきおっさんが1人。男性は赤、青、黄のTシャツを着ているからわかりやすい。
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まずはお通しの鶏肉の煮物、しかしパクチー味のため、放置する。5分程度で羊肉麺とチャーハンが登場。羊肉麺にはたっぷりの羊肉片とネギが乗っている。テーブルには胡椒もないが、スープを一口、胡椒がすごく効いている。ただ、この白湯スープ、羊の出汁がよく出ていて旨味が凄い。
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麺は幅広の平打ち麺、コメの麺のようなツルッとした食感、とにかく細い稲庭うどんのように喉越しがいい。羊肉なのか、内臓なのかは分からないが、食感は鶏の砂肝ににている。ただ、たまに骨があるのは要注意。
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チャーハンはごく普通の醤油味だが、ラーメンのスープを飲みながら頂くとよく合う。やはり羊肉は万能、臭みなんて全く感じない。
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後で調べると孤独のグルメseason6で井の頭五郎さんも訪問済み。なるほど旨いわけである。ご馳走さまでした。食べログの口コミでは列をなすというコメント、今ならガラガラです。
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羊香味坊
台東区上野3ー12ー6
0368030168