神保町のスズラン通りも随分店の雰囲気が変わった。かつては洋食の『キッチン南海』、ロシア料理の『ロシア亭』、餃子の『スヰートポーヅ』など老舗の小さなお店が並んでいたが、今は『揚子江菜館』くらいのもの。その後にはチェーン店やコンビニが入り、特徴のない街となってしまった。もちろん、少し外れれば『さぼうる』や『人生劇場』というパチンコ店などは残っているが。
通りの端に『魚金』を見つけて入店することにした。店に入る前に予想していたのは焼き魚定食や刺身定食だったのだが、ランチメニューは『角煮定食』『メンチカツ定食』『炒飯定食』など肉メインの定食が多い。
魚は『ネギトロ丼』『焼き魚』くらいの物。周りを見ると炒飯定食(1100円)が最も多い。私もこれに従うことにした。炒飯は日替わりで月曜日は鮭、火曜日は焼豚、水曜日はカレー、木曜日は明太高菜、金曜日は梅しらすと毎日変わるようだ。
12時に入店、流石に混んでいるが、2階もあり、ゆったり座る4人席に。注文は迷ったが、炒飯定食にしてみた。周りを眺めると若い人が多く、やはり炒飯定食を食べている人が多い。
注文して5分、トレイに乗った定食が到着。炒飯とおかず、漬物、味噌汁が付いている。
まずは味噌汁、ネギとわかめのごく普通味噌汁だが、やはりお腹が落ち着く。
炒飯をまず一口、中にはネギ・玉子と共に角切りのチャーシューがたっぷり入っていて、ボリューミー。見た目より量があり、ニンニクの香りがして食欲を刺激する。残念ながら胡椒やラー油のような調味料はないが、しっかりとした味付けがされている。
鳥の唐揚げが乗る皿には肉の塊が2つ、キャベツ千切りが添えてある。唐揚げは揚げたてでカリッとした食感、若者には絶対にウケる組み合わせ。我々のような老人でもどんどん食べたくなっていく。
漬物は大根の塩漬け、甘みが感じられる。すっかりカロリーオーバーとは思いつつも美味しく頂きました。ご馳走さまでした。
魚金 神保町弍すずらん通り店
千代田区神田神保町1ー13ー15
05055960402