『宿場町を行く』その2。粕壁宿②。匠大塚の本社の斜め向かい辺りが脇本陣跡となる。
その先に東陽寺、奥に源徳寺。東陽寺の境内を抜けて行くが本堂は立派な寺で芭蕉が奥の細道で歩いた際に粕壁宿に泊まったという記載が随行した曾良の日記にはある。
国道4号線を左に曲がり、大落古利根川に向かう。すぐのところに大きな材木屋、歴史がありそうな店であった。
見えてきた橋が埼葛橋、川沿いには桜が植えられている。市民の散歩道となっているようで座って川を眺めている人もいる。
大落古利根川はその名のとおり江戸時代以前は利根川の本流(大落は農業排水路の意味)だっだが、現在は杉戸町と久喜市の境にある葛西橋から松伏町の中川に合流するまで26.7kmとなっている。川幅は広く、流れは極めて緩やかである。
次の橋が春日橋、車は一方通行の細い橋。昭和初期の建設で71mもある。元は渡し(渡し船)で右岸には舟運を祈願した碇神社がある。
また、碇神社は高さ12mのイヌグスが有名で県天然記念物に指定されている。夜そばを通れば怖くなるような大木である。
川沿いに歩くと変わった橋が現れる。古利根公園橋と名付けられ、国道16号バイパスと春日部駅をつなぐ。
まさに公園のように整備されていて天井部と欄干を結ぶラインがライトアップできるようである。気がつかなかったが、橋の左岸には粕壁〜千住を走っていた千住馬車鉄道のレリーフがある。
橋を左に曲がるとスタートした『ミセと蔵』に戻る。次は旧日光街道を右に曲がる。(以下、次回)