Steely Dan - Gaucho - HQ Audio
週末にうちの猫は近所のライバルとケンカをしたらしく、脚をひきずっている。
「医者に連れてかなきゃ」
ところが、運動会で学区の小学校から借りた綱引きの綱を軽トラで返しているうちに外に出たみたい。で、帰ってこない。ネガティブな想像がどんどん膨らむ。夜勤明けの息子も
「死ぬときはいなくなるって言うよね」
よせよ。
いろんなところを見回ってもいない。夕刻になっても帰らない。酒を飲む気にもなれない。
「あいつが帰ってくるまで禁酒しよう」
なんてことまで考える。午後6時。暗くなり始めたので、もう最後だと軒下をのぞいたら
「にゃ」
と出てくる。ふううう。とりあえずご飯を食べさせて、妻と医者に向かう。助手席で彼女は
「どうしようかと思ってたの。あたしもご飯を食べる気にもならないし」
レントゲンを撮ったら骨折はしていないようだ。抗生物質を注射してもらう。あーよかった。こんなにも自分がダメージを受けていたのかとびっくり。妻も猫用キャリーを抱えて
「よかったねぇ、よかったねぇ」
とつぶやいている。いつか、覚悟を決めなければならない時も来るのだろうが、今は勘弁してくれ。ってことでさっそく飲んでます。
その代わりというわけではもちろんないが、スティーリー・ダンのウォルター・ベッカーが亡くなった。神経症的なまでに完成度にこだわった
「彩(エイジャ)」
「ガウチョ」
という二大傑作アルバムだけでも聴いてほしい。わたし、ガウチョは人生でいちばん数多く聴いたアルバムだと断言できます。タイトル曲の女性ボーカルの美しさは筆舌に尽くしがたい。にしても、このバンドの歌詞は意味わかんなくて(T_T)