事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「ワンダーウーマン」Wonder Woman (2017 WB)

2017-09-09 | 洋画

とにかく、ほとんど何の事前情報もなしに観た。

もちろんDCコミックスの世界観のなかでのお話で、「ジャスティスの誕生」に登場した魅力的なワンダーウーマン(ガル・ガドット)が再登場するとか、やけに北米をはじめとした全世界で大ヒットしているとかいう事情はさすがに承知。

でも、おかげで大好きなロビン・ライトが女性だけの国アマゾンの将軍アンティオペ役でいきなり現れたのにびっくり。おまけに、「グラディエーター」で“姉”を演じたコニー・ニールセンとか、やけにでかくて美しい女優がたーくさん。眼福眼福。わたしの世代だと73年のお正月お色気B級映画「アマゾネス」(こちらはアンティオペが主役)が思い出されます。

もっとも、シャーリーズ・セロンの「モンスター」を監督したパティ・ジェンキンスのことだから、話はそう能天気じゃない。無垢なるワンダーウーマンと、英国スパイであるクリス・パインのディスカッションドラマにもなっている。

「ひとりの悪を倒しただけでは戦争は終わらないんだ。世界がひどい状況なのは、自分たちの責任でもある」

的なセリフはなかなか。まったくだよね。

うわあクリス・パインか。これも知らなかった。わたしは彼が苦手なんだ。

スタートレックでは直情径行にすぎて冷静なスポックに完全に食われ、リブートされたジャック・ライアンはポシャり……どうして大作に次から次へと起用されるんだろう。よほど優秀なエージェントがついているのかしら。でも今回に限っては、暗くなりがちなお話をにじみでる陽気さで救っている。イギリス人には絶対に見えないけど。

美しいアマゾンから第一次世界大戦時のロンドンにうつったワンダーウーマンのとまどいと開き直り(笑)は、コミカルに描いてあってそれなりに見せる。ドレスアップしたガル・ガドットはため息が出るほど美しいし。でも、こんなものなのか?と不遜にも思っていたの。もっと面白いんじゃないの、と。

前半のスローペースが、パティ・ジェンキンスの計算だと気づいたのはそのすぐあとでした。以下次号

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