この作品についてはさんざん特集したけれど、あらためて確認しなければならなかったことがあるの。そう、あの子役が池松壮亮だったのをチェックしなければ!
うわああああ確かに池松壮亮だ。しかも、顔がまったく変わってない(笑)。おまけに「散り椿」や「斬、」と同じような殺陣(というよりお稽古)をやっていて、小さい頃からよほど鍛えられたか、運動神経がはなからいい子なのだと知る。
渡辺謙の演技はユーモアたっぷりでまことにけっこうだが、逆に研ぎ澄まされた刀のような真田広之の所作が(それはアクションだけではなくて、お茶のお点前とか)すばらしかった。英語も得意だから、アベンジャーズの新作に出演するという話は実現してほしいな。
にしても、このころの小雪の美しさは筆舌に尽くしがたいですっ。
この映画が興味深いのは、明治天皇のありようをリアルに描いている点で、御真影にしても、西郷隆盛の肖像画にしても、外国人の手になるものであることはきっと偶然じゃない。その意味でも、エドワード・ズウィックが描いた明治は日本人にとっていっそうリアルだ。ハンス・ジマーの音楽もまた、西洋が感じた日本になっていてすばらしい。