散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

岩内周辺の旅(3)

2008年08月05日 23時02分03秒 | 食べ歩き
夕方になり、タクシーで「I」高原ホテルへ移動。ロビーでチェックインの手続きをすると、冷たいお茶と料理長手作りの羊羹が出てきた。羊羹はあずきの粒の感じがしっかりする、素朴な味わい。何だか食事も楽しみだ。

風呂で一汗流して夕食会場へ。まず何はなくともビールを注文し、前菜から食べる。前菜は子持昆布、ニシン甘露煮、じゅんさい、○○豆腐(何だろう?)、つぶ、タコの柔らか煮。タコが柔らかく、ちょうど良い味付け。ニシンはこの中では味が強めで、しっかりした甘さが良い。



続いて刺身はマグロ中トロ、エビ、ウニ、平目、ホタテ。全体に新鮮さが札幌より上だという感じだが、マグロの脂の入り具合、溶け具合はちょっとすごいぞ。これは相当いい部分なのだろうと思う。平目も味がしっかりしているな。





次は赤井川産の豚しゃぶだ。一転して暖かい肉料理になり、これも嬉しい所だ。豚肉の味の力がしっかりしている。続いて出来立てのパイ包みをウエイターが持ってきた。今度は中華・洋風の混在でフカヒレのスープパイ包み焼らしい。パイを割るとバターの良い風味がし、スープ飲むとこれは非常に良く出来たスープだ。かなりの大きさのフカヒレが入っており、さらに鶏肉でスープにコクが増しているのだ。





だいぶ満足してきたが、まだ何も載っていない金網がある。待っているとやはり、であった。長径が7~8cmであろうか、ついに鮑の登場だ。この鮑を火にかけると、良くテレビで見るようにグネグネと踊りだした。ワーイ! というか、焼かれている鮑よスマンというか、鮑がおなくなりになってから食べる。



うーむ、なるほど。鮑は鮑にしかない味があるな。身のむっちりした歯ごたえと味の濃厚さは独特のものだ。しかも鮑の肝が焼けたところとあわせて食べると、さらに海の風味倍増である。あっという間に食べてしまい、途中で追加した二世古酒造の「いわない怒涛」という酒も飲みほし、後はご飯もの。

鮭といくらのご飯に、出しの良く出たアサリ汁、最後にフルーツでしめる。旅館やホテルの食事でむやみに量が多すぎて困ることがあるが、量的にも適切、海産物を十分に堪能した。



部屋に戻り自宅から持ってきたフェイマスグラウス・アイラカスクフィニッシュを飲みながらテレビを見て就寝。

岩内周辺の旅(2)

2008年08月05日 15時52分43秒 | ART
岩内到着。去年行ったばかりだが、まずは木田金次郎美術館へ行こう。特別展示は「木田金次郎と1950年代展」である。昨年木田の作品を時代に沿ってみた時にも思ったのだが、やはり岩内大火以降の作品は混沌としすぎに見える。しかしその時代に木田スタイルを確立したのは間違いないだろう。そんな中で以下の作品が面白かった。

「堀株風景」色の種類を絞って明快。フォーヴな感じ。
「大火直後の岩内港」緑色の太陽は大火の“赤”の印象があまりにも強く、それに対する補色を使ったのかもしれないなあ。
「青い太陽」こちらも青い太陽が強いインパクトを与える。
「菜の花畑の落日」この作品は二重に見えるオレンジ色の太陽と、幻日かと思える紫色の円に加え、黄色の花畑に朱色を補った分かりやすく強い印象を与える作品。

さて現在、木田金次郎美術館、西村計雄記念美術館、荒井美術館、小川原脩記念美術館の4館では「しりべしミュージアムロード共同展」が行われている。共通する基本テーマは「愛のカタチ」、そして木田金次郎美術館でのテーマは「郷土愛」である。

まあ、“愛”といわれても面映くなってくるのだが、ここでは西村計雄の「早春の北海道」が重くゴツイ風景描写で気にいった。しかし、次の作品はヘナヘナした感じがする。この先、西村計雄については色々書いていこう。

冒頭写真は岩内の海と原子力発電所。わーい、何かあったら大変だ!

ニセコ駅界隈

2008年08月05日 14時11分38秒 | 写真館
暑くて死にそうな天気の中、バス待ちのためやむを得ずニセコ駅界隈を歩いてみた。

まだ現役の倉庫。



もちろん豪雪地帯だから当然の看板だが、夏に見るとシュールだ。



狩太村農協時代の倉庫かな。



除草に「クサカリン」。基本形が嬉しい。



何だろう、学生服か?



テロ防止といっても、そもそも人が歩いていないのだ。


岩内周辺の旅(1)

2008年08月05日 12時48分37秒 | 旅日記
今年の夏休みの旅は、近場で岩内近辺となった。去年も倶知安及び岩内に行っているのだが、いくつか心残りがあったからだ。

***
琴似を8時41分のバスで出発し、まずはニセコの道の駅ニセコビュープラザに到着。快晴に羊蹄山が映えるが、少々暑い。



15分ほど歩いて「有島記念館」へ。まずは企画展の「有島三兄弟それぞれの青春」を見る。





もう少し絵画展示が多いのかと思っていたが、それ程でもない。そんな中、有島生馬「ロッカ・ディ・パーパの山村」という作品はローマの明るい雰囲気がカラフルに描かれている。

それ以外には3人の育ちが解説されていたが、男三兄弟というのは遊び友達であり、ライバルでありという関係だったのだろう。この時代のせいか、父親は武郎のみスパルタ教育で育て、次男以下は無干渉だったらしい。その育て方がそのまま武郎には直撃してしまったような気がする。

常設展を見ると有島自殺の記事があった。遺体が発見されたのは死から1ヵ月後だったらしい。とても恐ろしい状態になっていたのだろうかと想像してしまった。タクシーでニセコ駅に移動。

ニセコ駅前の温泉に併設されている「KF」で昼食。ざる蕎麦をメインに、ビール・イカげそ揚げを食べた。蕎麦はあまり特徴がなく平凡だったが、イカの足がダイナミックに揚げられており、熱々のところがビールにピッタリだ。







このレストランには併設の売店があって、昔懐かしいグスベリ(グズベリ?)が販売されていた。



駅付近を散策して時間をつぶし、その後ニセコバスで倶知安に移動。さらにちょっとバス待ちをして岩内に移動する。