散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20080809ギャラリー巡り

2008年08月09日 17時50分12秒 | ART
本日は札幌市資料館→コンチネンタル→NEWSTAR→テンポラリー→紀伊国屋→富士フィルムフォトサロン→三越→スカイホール→さいとう→北海道画廊→趣味の郷→ARTスペースの12箇所と少なめ。

■コンチネンタルギャラリー「千代明・坂東宏哉展」。千代明の「次元の断層」は会場中央に音符か植物の種子のようにリズミカルに並んだ作品。坂東宏哉の「earth-次元へのアプローチⅠ-」は壁にはりついて異世界への扉のようだ。また共作「創造への起源」は暗室内で壁に複雑な形を作り、プラネタリウム様に明りを投影するもの。いずれも別の世界、異世界へアプローチする作品のようであった。

■スカイホール「NOZOMI WATANABE URUSHI WORKS EXHIBITION」。作品の表面に明りや周囲が映りこむという漆の仕上げも面白いが、インスタレーションとしても宙に浮かんだ物体の形は面白かった。

■ARTスペース「芸術団Jam.19」。宮崎亨「我こそ被害者」は非常に深読みのできるタイトルであるが、画それ自体も十分訴求力がある。加藤裕一「RAKUGAKI」は宮崎の隣にあって、あっけらかんとした明るさがこれもいい。

「6人のアーティストによるグループアート展 HEARTでART」。8列×3段に配置された植物の版画、西村明美の「24の植物譚」がいい。

途中で力尽き、某所に立ち寄る。ビール、赤ワイン、秋刀魚煮で一杯。私にはビアガーデンより大衆酒場のほうが良い。

20080809最近読んだ本

2008年08月09日 10時02分09秒 | 読書
■「ラザロ・ラザロ」図子慧
遺伝子治療でガンや若返りを起こした人物を追って、いろいろ欲望が乱れ飛ぶような話。科学性はゼロ。ストーリーは何となく読めるレベル。

■「容疑者xの献身」東野圭吾
直木賞受賞作なので、と思っていたが文庫化されると読まねばなるまい。さて、容疑者xはもちろん善ではないが、非常に魅力的な人物である。探偵はシリーズ化できるが、犯人をシリーズ化できない(怪人二十面相のようなのを除く)のが残念である。この人物に別の舞台を与えれば、また魅力ある謎が生まれるだろうに。

この作品が本格推理か否かという論争があったようだが、確かにその点には少々引っかかるものがあった。しかしそれを置いて、間違いなく面白い傑作である。それから映画化されるのだが、容疑者xが堤真一なのはミスキャストというしかあるまい。誰がいいのかなあ、温水洋一かなあ(違うか)。

■「陽だまりの偽り」長岡弘樹
ミステリーというより良く出来た人情話のようだ。

■「豹頭王の苦悩 グインサーガ122」栗本薫
すごいドロドロ噴出の巻。栗本薫得意のパターン。

■「南九州温泉めぐりといろいろ体験」銀色夏生
本人も「文章は作家というフィルタを経て・・・」といった類のことを書いているのだが、そのフィルタが薄すぎ。単純に好き嫌いが書いてあるだけ。

以下、図書館の2冊。
■「カラス狂騒曲」今泉忠明
カラスは知恵もあり、一概に悪いわけではないという趣旨だが、先日私自身がカラスに脅されたところなので、腹が立つわい。

■「肝臓の病気が気になる人へ」熊田博光
ええ、気になりますとも。