三無主義

 ~ディスパレートな日々~   耶馬英彦

手嶌葵という個性

2014年11月24日 | 映画・舞台・コンサート

手嶌葵さんのコンサートに行ってきました。今年2回目です。春に聴いたときは、なんとも不思議な声を出す人だなという印象で、ハスキーなのに透明感のある声に寝そうになりました。今回は、だいぶ上手になっているというか、パワーアップしている印象を受けました。やっぱりまた寝そうになりましたけど。
私は声を張り上げて高音を出すタイプの歌手がちょっと苦手でして、そういう人のコンサートにはもちろん行きません。最近流行のカラオケ採点番組で高得点を連発している「Let it go」の女性歌手などは苦手の最たるものでして、たしかに歌は上手ですけれども、私の耳にはちっとも響いてきません。
多分ですけど、手嶌葵さんがカラオケの採点に挑戦したら、相当に低い点が期待できると思います。70点台とか。だから絶対に出ないでほしい。彼女の歌は、機械に採点されるような歌ではないのです。

声はハスキーです。たくさん息を出しながら歌う感じで、低音はあまり得意ではないように感じます。しかし高音はハスキーなまま高い音にすっと入っていくので、まったく無理がなく歌っているように聴こえます。そして音程が決してぶれません。声を張り上げることなく高音に入っていくことと、音程がぶれないことの2点の特徴が聴く側にはとても心地よく、歌詞が直接心に入ってくるような感じがするのでしょう。

コンサートの何曲かは、出だしからしばらくアカペラで歌っていました。やり直しのきかないコンサートでアカペラを歌うのは相当に勇気のいることではないかと、素人ながら思ってしまいます。おそらく地声に自信があるんですね。だから堂々とアカペラで歌うのでしょう。カラオケの採点機にその自信が壊されることはないとは思いますが、変なトラウマにならないとも限りません。決してカラオケの採点番組に出ないでほしいものです。

手嶌葵という個性は、かつて聞いたことのない歌い方ができる稀有なものです。そしてその歌い方が聞く人の心に響きます。日本語の歌をたくさんカバーしていますから、ひとつでも聴いてみると、声を張り上げる系の女性歌手とは一線を画していることがわかります。CMソングに数多く登場していますが、何故CMに手嶌葵が起用されるのか、やっぱり歌を聴けばわかります。

このまま手嶌葵という個性を完成させるように頑張ってほしいものです。


レース回顧~マイルチャンピオンシップ

2014年11月24日 | 競馬

マイルチャンピオンシップの結果

1着ダノンシャーク  無印
2着フィエロ     ◎
3着グランデッツァ  ▲

馬券はダノンシャークが無印でハズレ。 

レースは最初の1ハロンが12秒0だったものの、2ハロン目が10秒4と速く、先行勢には厳しい流れだったのかなと思います。予想通りホウライアキコが逃げて、スタートのよかったグランデッツァが続きましたが、外からミッキーアイルが来たので先に行かせる展開。フィエロは中段でダノンシャークはその後ろの内にいました。直線で早々と先行勢が止まってしまう中、脚を伸ばしてきたのはグランデッツァフィエロで、フィエログランデッツァを競り落としたときはこの馬が勝つのかと思いましたが、内からするするとダノンシャークが抜けてきました。ゴール前ではフィエロが差し返したかと思いましたが、数センチ差のハナ差で負けてしまいました。

今回の予想はディープインパクト産駒vsアグネスタキオン産駒というものでしたが、6頭いるディープ産駒のうち印を打ったのが3頭。残り3頭のうちミッキーアイルを消したまではよかったのですが、ダノンシャークは前走の着順が悪いのと6歳馬ということで消してしまいました。前走1番人気であり、昨年の3着馬であることを考えれば、無印はなかったかと思います。逆に無印でよかったのはワールドエース。実は金曜日の夕方の前売りで単勝1.1倍という極端な買われ方をしていたので、もしかしたらと思って消せなかったというのが本音です。レース振りに強さを感じないので、この馬は精神力が弱いのかもしれません。今後もG1は難しいでしょう。

フィエロは中段から直線で抜け出す横綱競馬をしましたが、ダノンシャークの出し抜けに屈しました。強い競馬をしたのはこの馬とグランデッツァだと思います。来年も出てくるようなら忘れずに買いですね。

さて来週はいよいよジャパンカップです。注目は凱旋門賞帰りの3歳牝馬ハープスターと、3連覇のかかったジェンティルドンナ。それに去年ジェンティルドンナにハナ差まで迫ったデニムアンドルビーイスラボニータスピルバーグもいますが、良馬場でスローペースの切れ味勝負になると、牝馬が上位を独占する場面まであると思います。楽しみです。