ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

日々のニュースをFPの視点からチェックしてコメントします

「車止め盗」首都圏で相次ぐ 高騰ステンレス転売目的?

2007-02-10 19:33:29 | Weblog
「車止め盗」首都圏で相次ぐ 高騰ステンレス転売目的?  2007年02月09日 朝日夕刊
http://www.asahi.com/national/update/0209/TKY200702090346.html
 朝、公園に行くと車止めのポールがない――。公園に設置されたステンレス製の車止めの盗難被害が、首都圏で相次ぐ。ステンレス価格が高騰する中、転売目的で盗まれているようだ。関係者は被害防止に躍起だが、同じステンレス製の側溝のふたや銅製の電線も被害を受けている。
 1日5本、6日4本、7日5本……。
 東京都八王子市内で今月、盗難がわかった車止めの本数だ。市によると、06年11月から7日までに、公園、緑地の出入り口など市内70カ所で計198本が盗まれた。
 この車止めは1本3万円程度。重さ5~7キロで、いずれもステンレス製だ。腐食に強い同製品は比較的新しく整備された公園に多い。市南部の多摩ニュータウン地区での被害が目立つ。
 連日の被害に、井上伸一・市公園課長は「こんなに被害が続くとは思わなかった。被害額も大きく、できるだけの対策をとりたい」と話す。
 市は1月中旬以降、車止め約1500本を黄色く着色した。市の所有物であることをPRし、犯行を敬遠させるのが狙いだ。職員約20人が深夜の公園のパトロールを始めたほか、盗まれる際、地面との設置部に着けられた南京錠が切られていることから、錠を太い棒状のものに取り換える予定だ。
 八王子署も転売目的の窃盗事件とみて捜査しているが、こうしたステンレス製品の被害はほかにもある。
 同市の南東の町田市でも昨年12月から、公園と緑地17カ所で車止め計63本が盗まれたほか、神奈川県相模原市と埼玉県内の熊谷市で20本以上、朝霞市、所沢市、さいたま市内の公園でもそれぞれ十数本が被害にあっている。
 横浜市では昨秋、マンション敷地内にあるステンレス製の側溝のふたが盗まれる事件が続いた。転売するために盗んでいたとして、11月3日に4人が窃盗容疑で神奈川県警に逮捕されたが、その後も千葉市で公民館の側溝のふた37枚が盗まれるなど、被害はやまない。
 さらに、銅製の電線や銅線の盗難事件も全国で発生。八王子署管内でも昨年2月以降、建築現場や資材置き場に置かれた電線などの盗難が70件以上起きているという。
 背景には、ステンレスや銅の取引価格の高騰があるとみられる。
 東京都内のリサイクル業者は「価格はどちらも、この1年で5倍に跳ね上がった。銅は相場のピークを過ぎたが、ステンレスはまだ景気がいい。中古品もかなりのもうけになる」と話す。
 経済産業省によると、ステンレスは素材となるニッケルの価格が高騰しているうえ、経済成長を続ける中国をはじめ、国内外で需要が高まっているのが要因という。
 非鉄金属リサイクル全国連合会(東京)は「高く取引されるというニュースを見て、身近なものを盗み始める者もいるだろう」と警戒。盗品の疑いがある場合は警察に通報するよう、業界内で注意を呼びかけている。


 最近は銅価格やステンレス価格が高騰している影響で、マンホールのふたやステンレス製の側溝のふた、はたまた電線まで盗まれるという事件が世界的にも相次いでいるようですが、今度は車止めを盗難ですか…(唖然
 あんなものを盗み出そうと思えば、地面が土でもそれ相応の器具が必要でしょうし、おそらくは犯行グループのようなモノが暗躍しているのではないかと思われます。

 公園の車止めボールは車だけでなく、バイクや自転車の乗り込み防止の機能も兼ねているだけに、子供を公園で遊ばせる事が多いお母さんにとっては心配でしょうね。

年とるほど気持ちは若く… 団塊女性はマイナス9歳

2007-02-10 19:28:21 | Weblog
年とるほど気持ちは若く… 団塊女性はマイナス9歳 2007年2月5日 産経夕刊
http://www.sankei.co.jp/kyouiku/fukushi/070205/fks070205001.htm
 ポーラ文化研究所はこのほど、20~59歳の女性2500人を対象に、「美しさ」に関する意識調査を実施した。
 現在自分自身が思っている「気分年齢」と「外見年齢」、そして、「見られたい年齢」の3点を聞いたところ、20~24歳ではそれぞれ実年齢と大差はなかったが、年齢とともに実年齢との差が広がった。団塊の世代を含む55~59歳では、気分年齢は実年齢のマイナス8.89歳、外見年齢はマイナス4.28歳、見られたい年齢はマイナス5.58歳という結果だった。研究所では「見た目より気が若い人が増えている一方で、外見年齢が現在見られたい年齢より高くなっていることから、若くありたいという気持ちをもちつつも、女性は現実的な目で自分を見ていると考えられる」と分析している。


 ポーラ文化研究所では、他にもライフスタイルレポートとして、様々な調査研究を行っているようです。一例を上げれば、「現代女性の消費意識と生活価値観」「現代女性の化粧品への意識-生活・ファッション価値観と化粧品-」「現代女性にとって魅力的な女性像」「アンケートにみる美容整形観」などなど。女性の方にはきっと興味深いレポートもあるので一度参照されてみてはどうでしょうか。レポートの参照先を下記に示します。

ポーラ文化研究所 調査研究レポートダウンロード先はこちら
http://www.pola.co.jp/company/culture/lifestyle.html

中国人の子を自分の戸籍に、児童手当詐取夫婦を送検

2007-02-10 19:25:31 | Weblog
中国人の子を自分の戸籍に、児童手当詐取夫婦を送検 2007年2月6日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070206i407.htm?from=main4
 不法滞在の中国人女性が出産した子どもを自分の戸籍に入れて児童手当などをだまし取ったとして、神奈川県警多摩署は6日、川崎市多摩区の無職の女(36)と、その夫(30)を電磁的公正証書原本不実記録・同供用、詐欺の疑いで横浜地検川崎支部に書類送検した。
 調べによると、2人は、夫のいとこにあたる中国人の女性(27)が2002年7月に産んだ男児を、自分の第2子として戸籍に入れたほか、昨年5月までの間、同市から児童手当や出産育児一時金など計102万5330円をだまし取った疑い。
 いとこは出産後、行方が分からなくなっており、男児は親類が引き取り、中国で生活している。
 2人は「当時、いとこを助けるために戸籍に入れた。手当をだまし取るつもりはなかった」と供述しているという。


 児童手当は児童を実際に養育するものに支給されるので、必ずしも実の親に対して支給されるわけではありませんが、対象となる子供は中国で生活しているので(養育費を送金するなど、子供を事実上養っていなければ)明らかに不正受給。加えて出産育児一時金を含めて100万円を超える金額を搾取していることから、やはり手当を騙し取ることが目的だったものと思われます。
 騙し取った手当は当然ながら返還義務があるのですが、騙す方もさながら、4年近くも不正受給に気が付かない川崎市もどうかと…。市はチェック体制を強化する必要がありそうですね。

え? お弁当が250円? 京都

2007-02-10 19:21:19 | Weblog
250円弁当活況、独立の夢実現 京都 2007年2月6日 
朝日夕刊 http://www.asahi.com/life/update/0206/006.html
お弁当の画像 http://www.asahi.com/life/update/0206/image/OSK200702060034.jpg
 「250円」という激安価格を実現した弁当が売れている。徹底した合理化と仕入れルートの工夫により、おかずもごはんも量はたっぷり。京都で04年に始めた専門店は、今や6店舗を構えるまでに成長した。名古屋のスーパーでは、経営が危ぶまれた店が立ち直る起爆剤となった。

●「相場」の半額
 京都市下京区四条通にある「250円弁当元気や」。昼時になると近くで働く会社員らが列をつくり、午後1時ごろまで、客足が途絶えることはほとんどない。同店では、1日1000個以上売り上げることもあるという。
 店内には、肉じゃが、ハンバーグなどをおかずにした7、8種類の弁当が並ぶ。店内で揚げているチキンカツは、大人の手より大きいぐらいだ。値段はどれも250円で、コンビニエンスストアで売っている同じぐらいの大きさの弁当のほぼ半額。ばら売りしているコロッケは1個25円、カキフライは1個30円という安さだ。
 サバの弁当を買ったタクシーの運転手の男性(47)は週2、3回利用する。「仕事柄、どうしても昼は弁当になる。量と値段を考えると、ここの弁当はありがたい存在です」
 経営者の吉田元さん(32)は実家が奈良県のディスカウント店。そのルートから米を安く仕入れたり、調理の下ごしらえを1カ所でまとめてするなどして経費を減らし、激安価格を実現した。京都を選んだのは、街中で生活している人が多く、土日でも商売ができると思ったからだ。「休んだらその日の家賃の分、損をしてしまう。10個20個売ってもしょうがないから、とにかく少しでも売る個数を増やしていくしかないんです」
 04年12月、烏丸通に1号店をオープン。現在は京都市内に6店舗を構えるまでになった。「ものを売ってありがとうと言ってもらえる商売はなかなかない」

●再建にも一役
 名古屋市中区大須3丁目のスーパー「生鮮食品館サノヤ」は、03年11月から250円弁当を店に並べ始めた。
 もとは市内外に4店舗を経営。00年に有機栽培の野菜や無農薬調味料などを目玉にした高級志向の店舗に特化したが失敗。毎年のように店舗閉鎖に追い込まれた。最後に残った大須の店で、佐野由典社長(48)は250円弁当に生き残りをかけた。サケ弁当や酢鶏弁当、うなぎ丼も250円で販売。現在は1日800食が売れる。
 安くて良質な食材を求め、仕入れ先を厳選。総菜を扱っていたパート従業員の活用で人件費も抑え、250円の価格を実現した。
 愛知県で3店を持つスーパー「Aマートアブヤス」も、経営難の打開策として相次ぎ250円弁当を売り出し、加藤安雄社長(63)は「他の食品と違って毎日一定の売り上げがある。業績回復の機関車だ」と胸を張る。

●拡大に仕掛け人
 250円弁当には、実は「仕掛け人」がいる。吉田さんやサノヤに助言したのが、千葉県市川市に事務所を置く経営コンサルタント、渡辺一紀さんだ。
 渡辺さんが手伝って250円弁当を扱うようになった店は、東北から九州まで全国に十数軒を数える。もっとも、250円という価格設定に尻込みした例は、それ以上に多いという。
 渡辺さんは言う。「消費者の高級志向が高まるなか、あえて安売りに挑戦したことが成功に結びついている。ただ、250円といえば家庭で材料を買ってつくるより安い。採算が合うように事業化するのは簡単ではない。事業主のやる気次第だ」


 コンビにでは量を少なめにして、値段を安くするレディース弁当はありますが、画像を見てもわかるように、これだけの量が入っていれば、通常は500円前後の値段をとってもおかしくありませんし、これで250円のお弁当は確かに安いですね。
 昼食のオフィス街にも街頭でお弁当を売る光景はもはや珍しくもなんともなくなりましたが、さすがに250円という破格の値段設定をしているお店は見かけたことがありませんし、これだけ値段が安ければ常連客もつくでしょうし、仕入れの分量を誤るといったこともないと思います。脱サラして車でのお弁当販売をはじめた既存の業者は思わぬライバルが現れて大変だとは思いますが、この動き 他の都市でも広まると嬉しく思います。

依存症治療で休職中の福岡市職員、泥酔運転で追突事故

2007-02-10 19:16:13 | Weblog
依存症治療で休職中の福岡市職員、泥酔運転で追突事故 2007年2月8日
読売夕刊 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070208i406.htm
朝日夕刊 http://www.asahi.com/national/update/0208/SEB200702080003.html
 8日午前6時45分ごろ、福岡市西区今宿町の国道202号で、同市西区今宿上ノ原、同市職員松原康繁容疑者(52)の乗用車が、信号待ちで停車中の乗用車に追突した。
 福岡県警西署は松原容疑者が真っすぐ立てないほど酔っていたため道交法違反(酒酔い運転)の現行犯で逮捕した。同市では昨年8月、飲酒運転の市職員が幼児3人を死亡させる事故を起こしたばかり。
 調べによると、松原容疑者から呼気1リットル中0・2ミリ・グラムのアルコールが検出された。「自宅で焼酎3合と350ミリ・リットル缶のカクテル1本を飲んでいた。朝食を買いにコンビニに行く途中だった」と供述しているという。
 けが人はいなかった。
 松原容疑者はアルコール依存症の治療のため、2005年2月から休職。一時入院していた。市は昨年の死亡事故を受け、飲酒運転をした市職員を原則、懲戒免職にするなどの指針を策定し飲酒運転撲滅に努めてきた。


 あの事件の衝撃は今でも忘れることができませんが、同じ福岡市の職員が半年も経たない内に、まっすぐ立てなくなるほど酔いつぶれた上に、飲酒運転で事故を引き起こしたようです。
 いくらアルコール依存症の治療中で休職中の職員でも、この懲戒免職の規定は適用されるとは思いますが、こういったケースの場合、単に休ませるだけでなく断酒治療も必要でしょうし、職員としての籍を残す以上は職員個人の良心に任せるだけでなく、具体的な対策も練るべきだったのでは…という気もします。
 この職員を切り捨てるのは簡単ですが、問題はその後。仕事を失った容疑者がヤケになって再度飲酒運転を起し人命に危害を加えることのないような、具体的な再発防止プログラムを作る必要があるように思います。

TBCの個人情報流出、1人最大3万5000円の賠償命令 

2007-02-10 19:12:34 | Weblog
TBCの個人情報流出、1人最大3万5000円の賠償命令 2007年2月9日 日経
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070208AT1G0802B08022007.html
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070208ic22.htm
朝日 http://www.asahi.com/national/update/0208/TKY200702080322.html
 エステティックサロン、TBCグループ(東京・新宿)のホームページに入力した個人情報が流出したとして、男女14人が同社に1人当たり115万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が8日、東京地裁であった。阿部潤裁判長は「情報保護のために安全対策を講じる法的義務を怠り、プライバシーを侵害した」として1人2万2000―3万5000円の支払いを命じた。
 個人情報の大量流出を巡る判決で、1人当たりの認容額としては過去最高額という。
 判決理由で同裁判長は、流出した情報のうち、原告らが関心を持っていたエステコースの種類などは「氏名、住所などの基本情報と比較して、一般人の感受性を基準にしても、秘匿の必要性は高い」と指摘。
 「ファイル交換ソフトなどで情報が流布し、完全な回収は困難。原告らの不安は大きく精神的苦痛は軽視できない」として、迷惑メールなどの2次被害を受けた13人の慰謝料を3万円、残る1人は1万7000円と算定し、1人5000円の弁護士費用を加算した。 (19:39)


 個人情報漏洩絡みの裁判といえば、宇治市役所で、1人当たり1.5万人の損害賠償請求が認められた事件がありました(実際に訴えたのが3人だったので市の直接的実害は4.5万円で済んだとか…)が、確かに1人あたりの認容額としては過去最高のようです。
 とはいえ、漏れた内容が内容だけに、万が一にも悪用された日の被害者のショックは相当なものでしょうし、実際に迷惑メールが来たということは、このマル秘情報は相当の人間にばら撒かれてしまったということ(迷惑メール慣れしている人は一目見ただけでメールを消します(どこから情報が漏れたかまで一々意識しません)ので潜在的な被害者はもっと多いはず)

 個人的にはここまでプライベートな情報を漏洩されて、それも相当のショックを受けて裁判に訴える決意をした被害者が、それでも3.5万円しか損害賠償が認められないというのもある意味厳しい現実を見せられたように思います。

不二家・桜井社長、月内の操業再開に意欲 

2007-02-10 19:08:18 | Weblog
不二家・桜井社長、月内の操業再開に意欲 2007年2月10日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070209i212.htm
 不二家の桜井康文社長は9日、記者会見し、操業を停止している洋菓子5工場について、「何とか2月中にはめどをつけ、早期の再開にこぎつけたい」と述べ、月内の操業再開に意欲を示した。
 桜井社長が具体的な再開時期のめどを示したのは初めてだ。
 不二家は製パン最大手の山崎製パンから品質管理などの技術支援を受け始めている。桜井社長は「『顧客の信頼を得られるかな』という希望がわいてきた」と語った。
 山崎パンによる不二家への資本参加については「いろいろな可能性はあると思うが、まず製品のセーフティー(安全性への取り組み)を進める。そこがないと話が進まないと理解している」と述べた。
 不二家は同日、農林水産省の行政指導に応じて、消費期限の設定の厳格化や、品質管理を担当する組織の整備などを盛り込んだ改善報告書を提出した。


 新社長は自分自身がこの問題に直接絡んでいなかったせいか、随分楽観的な見通しを立てているようですが、実際に工場を再開するときに商品を製造するのはまさしく、かって賞味期限切れを黙認してきた従業員達。
 そんな従業員を十分に教育し直す時間的余裕も与えずに急いで商品供給を再開しても、大手スーパーやコンビニは『当面 様子見をさせていただきます』の姿勢は崩さないでしょうし、仮に店で販売が再開しても余程の人気商品以外は売れないでしょう。そうなると在庫が積み増しになり、ますます経営を圧迫する事になると思いますが、新社長はそこまで考えているのでしょうかねぇ…。
 個人的には山崎製パンの技術指導者が現場に入るのが2月中旬。1ヶ月の指導期間と多少の余裕及び周知期間を考慮して4月以降の再開が望ましいのでは…と考えています。

関連ニュース
「パート頼みの人員体制」報告 泉佐野工場巡り不二家
http://www.asahi.com/life/update/0209/010.html

こちらは川柳で柳沢問題を斬る

2007-02-10 19:04:50 | Weblog
万能川柳:子作りの機械1票持っており 2007年2月9日 毎日
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/news/20070209k0000m070145000c.html
☆子作りの機械1票持っており 東京 後藤 育弘
厚労相 機械と結婚したらしい 東京 岩谷 政子
子ができず壊れた機械いわれそう 宮崎 十河三和子
この大臣そんなやつかとみる失言 いすみ 野原 咲子
女性って1台2台と数えるの 堺 郷 理 加
大臣は機械に産んでもらったの 福岡 つとかぶら
男には発射機という?厚労相 別府 八   当
昭恵さんあなた機械の一人です 北九州 しんしゅう
機械から産まれてきたのネ大臣も 上越 田中  芳
産む機会言うならまだしも機械とは 下野 み ど り
産む機械 総理の妻は何思う 宗像 ボタ山育ち
機械ならスイッチオンで子が産まれ 群馬 深山 達平
産む機械むかし道具と言ってたナ 横浜 牛 兵 衛
機械から産まれた大臣(ひと)が国づくり 尾道 さっちゃん
おふくろを機械と呼ぶか大臣さん 横浜 ひろっぺ
子産み機と言うならすぐにスイッチオフ 茨城 グリーン子
ママたちの怒り爆発 産出機 東京 小松 一郎
情報を受け取る側も問われてる 鎌ケ谷 ありの実


 恒例の万能川柳シリーズですが、柳沢氏の例の問題発言を皮肉った川柳が一杯です。どれも中々上手く出来ていますし、柳沢氏に是非聞かせてあげたいですね。

遙洋子氏が柳沢問題を斬る!

2007-02-10 18:55:14 | Weblog
柳沢大臣の失言、私(遥洋子氏)の見方 2007年2月9日 日経オンライン
 柳沢大臣の失言騒動は、この国のありようを推し量るうえで大変興味深い。「女性は子供を産む機械」「結婚して子供を2人ほしいという健全」と発言してしまった人を怒るのは簡単だ。または、「もうあれだけ謝っているのだから・・・」と許すのも簡単だ。しかし、この一連の騒動からは、この国の混迷が見えてくる。
 「普段はそんなことを言う人ではないから驚いた」とは与党議員の発言だった。おそらく大臣のパーソナリティーの意外性が、今回の騒ぎに拍車をかけてもいるだろう。ここに1つの混迷がある。
 なにもマッチョなタイプだから女性差別発言をするとは限らない。マッチョな人も、そうでない知的で温厚なタイプも、どんな人の心の奥にも入り込んできたのがこういった発想だ。極論を言えば、女性の中にだって似た発想の人がいる。
 結婚したら「子供は?」と連呼し追い詰めるのは姑の仕事だ。産んだら産んだで「2人目は? ひとりっ子は可哀想」という近所の女性もしかり。「私は子供を産む機械か!」と自虐的に“突っ込んだ”経験のある女性は少なくないだろう。
 そういう意味では、柳沢大臣の発言は衝撃性があるわけでも意外性があるわけでもない。女性たちが昔から身に染みてきた1つの考えが、“大臣”からも改めて聞かされたということだ。
 「実際、大臣には娘さんがいる。その子供を育児支援もしている。決して心からそう思ったわけではない」といったフォローがあった。これも混迷を表わす。
 大臣はおそらくは家ではいいおじいちゃんなのだろう。しかし、世の中には娘を溺愛する女性差別主義者もいる。いや、女性差別主義だから娘が特に可愛くなることもある。自分の孫を支援するというどこにでもある光景をもって、社会的失言が相殺されるとも思いにくい。妻がいれば、娘がいれば、差別主義者ではないとする理解は安易だ。妻と娘に絶望されている孤独な夫は、今時めずらしくはない。
 そんな大臣に「即刻辞任を!」。果たしてそれで解決するだろうか

 これほど深く我々の社会に浸透している1つの考え方だ。他の議員に変わったからといって、その考えに侵されていないとは、にわかには信じにくい。
 おそらくは発言が不用意か慎重かの差であって、根本的な発想にそう違いがあるとも思い難い。
 そもそもこういう考えは、そう簡単に改まったり偏向したりするものではなく強固なものだ。柳沢大臣が、「産む機械」発言であれほど詫び、反省した直後の「2人が健全」発言を見れば、それが理解できる。あれほど「しまった!」と思っても、本質的なところはなかなか変わるものではない。
 つい本音ばかりが出るところを見ると、柳沢大臣は正直な人なのかもしれない。そういう意味では、これらの発言をするには意外なパーソナリティーではない。巧妙で計算高いタイプではなく真面目で正直なタイプだからこそ出た“社会の本音”と見るべきだろう。
 つまりは、そんな社会をどっぷり作ってきた歴代の議員たちに、彼を怒る資格があるのか?ということでもある。
 今回の騒動で私たちが知るべきことは、女性差別的発想は、どんな温厚な人の中にもあり得るということ。そして、それはなかなか自覚や偏向が難しいということ。
この社会には本音と建て前がある。
 これほど強固な本音が変わると思うほど甘い予測はしていないが、建て前は別だ。
建て前上は決して許されない発言であり、建て前上は責任を取るべき発言だ。
本音では「もういいじゃん。可哀想だよ」と思っていても、だ。
 同僚や上司が「女はお茶を入れる機械だ」という考えでも、「ちくしょー」となんとかそこでキャリアウーマン目指して踏ん張ることはできる。
 しかし、社長が訓示でそれを言ったらどうだろう。
その社長の発言を、会長が「彼は本当はいい奴だから許せ」と言ったらどうだろう。
なんとか鼓舞しながら頑張っている女性たちの糸がプツンと切れはしまいか。
・・・あ、とっくに切れているから、少子化なんだった。
 本音は他人にはどうしようもない。建て前をどう作れるかが企業も社会も問われている。
 建て前さえ作れないこの国の混迷が、少子化を生み出している一因であることに、まず気づいてほしいものだ。




 柳沢発言問題について、日経ビジネスオンラインで遙洋子氏が興味深い解説をされているので、その記事を紹介します。
 この問題が発生した時に 遙さんならどんなコメントを残すのだろうとずっと興味を持って見ていたのですが、『女性差別的発想は、どんな温厚な人の中にもあり得る』という言葉はいかにも遙さんらしいと思います。
 この差別意識、自分がたまたま男に産まれてきたということを意識もしたことも無い『自称男らしい男性』には、具体的内容を指摘してもなぜそれが差別になるのか理解もできないんでしょうね…。
 基本的には雑誌の記事の紹介まではしないのですが、あの遙氏のコメントということで、このブログにも特別にこの記事を載せました。皆様一人一人にも遙氏のコメントを読んでもらい、改めてこの問題を考えて欲しいと思います。