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再建道筋ついた…夕張市長、市議選くら替えへ 他1本

2011-01-13 05:22:44 | Weblog
再建道筋ついた…夕張市長、市議選くら替えへ 2011年1月11日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20110111-OYT1T00979.htm
 全国唯一の財政再生団体である北海道夕張市の藤倉肇市長(69)は11日、市役所で記者会見し、次期市長選(4月24日投開票)に再選出馬せず、同じ日程で行われる市議選(定数9)に立候補する意向を表明した。
 藤倉市長は「再生計画の策定で(財政再建に)道筋はついた。今度は市議の立場で後押ししたい」と述べた。藤倉市長は2007年4月の前回市長選で初当選。しかし昨年11月、年齢や体調面の不安などを理由に1期で退くことを後援会幹部らに伝えていた。現役市長が市議選にくら替えする決断について、北海道選管は「相当珍しい」としている。

確定1分前に立候補辞退…「選挙戦なら出ない」2011年1月12日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20110112-OYT1T00187.htm
 11日に告示された北海道・清水町議選(定数13)で、いったん立候補の届け出を済ませた男性(62)が、届け出が確定する締め切り1分前に立候補を辞退した。
 選挙戦になるのを回避するのが目的とみられるが、町選管は「定数に達したから辞退というのは聞いたことがない」と話している。
 同町議選は、現職と新人合わせて10人が立候補の意思を表明していたが、残る3人の立候補にめどが立たず、定員割れの心配が出ていた。男性は、この日午後3時過ぎ、
届け出会場を訪れた。定数に対して1人足りない12人しか届け出をしていないのを確認し、「選挙になるなら辞退する」と前置きして届け出た。しかし、締め切りの約5分前に
14人目の立候補者が届け出ると、「定数に達したのだからいい」と話し、立候補辞退を申し出たという。





 う~ん。体調不良を理由に現役の首長が次の選挙に出馬せず引退を表明するという話は時折聞きますし、夕張市長の藤倉氏も年齢が69歳ということもあり、途中で辞任を予期なくされる位ならば、市議にくら替えすることで責任の重さを軽減した上で市制運営にできる限り協力していくつもりなのだろうとは思いますが、現役市長が再選を目指さないで一市議として再出発するなんて聞いたことがありませんし、そもそも氏の意思をしっかり継いでくれる後継者が本当に育っているのか、そのことが何よりも気がかりですね…。
 ごくごく個人的な意見を述べるならば、本当に市制を見守るつもりがあるのならば、体力の続く限りは市長としての職務を全うし、その合間に後継者の育成にも取り組むのがむしろ筋ではないかと思うのですが、果たしてこの判断は夕張市民にどのように受け止められるのでしょうか…。

 一方、北海道清水町の町議選では一旦立候補の届け出をした男性が、定員をオーバーして選挙戦になるからというだけの理由で締め切りの1分前に立候補を辞退するというハプニングも…。
 まあ、定員割れそのものは確かにみっともないと思いますが、うがった見方をするならば、あわよくば無投票当選で選挙運動をすることなく当選して議員報酬を得るという目的の単なる報酬狙いで立候補したと陰口を叩かれても致し方ないでしょうし、この北海道の清水町という町も昭和45年に16162人いた人口も、昨年12月末時点で10253人まで減少。
 もし、慢性的に無投票当選状態が続いているのならば、町の財政を少しでも楽にする意味でも人口規模の縮小に応じて議員数を減らすことを将来的に検討しても良いと思いますし、『一体何だったんだ?』というのが正直な印象です。