三重県知事に鈴木氏初当選 民主松田氏破る 36歳、全国最年少 2011年4月11日 伊勢
http://www.isenp.co.jp/news/20110411/news01.htm
統一地方選前半戦の任期満了(二十日)に伴う県知事選は十日投票、即日開票され、元経済産業省課長補佐の鈴木英敬氏(36)=自民、みんなの党推薦、公明党県本部支持=が、前津市長の松田直久氏(56)=民主党推薦=と元津市議の岡野恵美氏(58)=共産党推薦=を破り、初当選を果たした。鈴木氏は全国最年少知事となった。
十六年ぶりに与野党激突の構図となった今回の選挙では、現県政の改革路線を継続するか、方向転換するかが問われた。さらに外国人献金問題や東日本大震災への対応などで増した民主党政権への逆風の中、県民が同党を支持するかも注目されたが、「民主王国」は久々の敗北を味わい、落日した。
鈴木氏は、県内をくまなく回って名前を浸透させる戦略を展開。選挙事務所を津、鈴鹿、四日市の各市に設け、それぞれの事務所スタッフが動くフットワークの軽さや若者が中心となった活動で支持を広めたほか、シンクロナイズドスイミング五輪銀メダリストの妻美保さんが鈴木氏の代わりに各地を訪れ、知名度アップを果たした。
その上で鈴木氏は、「しがらみ」や「無駄」を断つと主張。清新さを訴えながら知事報酬の削減や県庁の総人件費二割カットなど多岐にわたる政策を掲げ、地元の鈴鹿市などで手堅く支持層をまとめた。また大物国会議員が応援弁士として次々に県内入りし、民主党批判を繰り返すことで反民主票を掘り起こし、北部の強固な民主党支持基盤も崩した。
政策面では、東日本大震災の発生で関心が集まった「防災対策」について、ほかの二氏に比べてより具体的に、かつ財源も示して説明。さらに首相官邸スタッフ時に起きた新潟県中越沖地震での危機管理の経験もアピールし、県民の心をつかんだ。
松田氏は、津市長としての「経験」や「実績」を武器に支持を呼び掛け、組織で票を固める従来の選挙戦術を踏襲しようとしたが、鈴木氏に比べて出馬表明が遅れたため、準備不足のまま選挙戦に突入。震災の影響で労組の活動が浸透しなかった上、民主党の国会議員らが思うように動けない事態も生じ、先行する鈴木氏を捉えることはできなかった。
また県内の首長らでつくる政治団体「日本の原点」から支持を得たほか、自民党系の県議らからの支援も受けたが、一方で反感も増加する功罪が相半ばする形に。結局、それらは得票にはつながらず、かえってしこりを残す結果となった。今後の別の選挙に影響を与えることは必至となりそうだ。
岡野氏は、震災で生じた福島県の福島第一原発での事故発生を受け、「県内で原発は絶対に造らせてはならない」と主張し、政策面でほかの二氏と差別化を図った。さらに「福祉や暮らしを守る優しい県政を」と訴えて各地を遊説したが、与野党激突型の今回の選挙では終始厳しい状況は打開できず、批判票の受け皿になることはできなかった。
★三重県知事 選挙結果
当 379472 鈴木英敬 無新[自][み]
369105 松田直久 無新[民]
68253 岡野恵美 無新[共]
三重県知事選は、2期8年現職を務めた64歳の野呂昭彦氏が退任を表明したため、元津市長で民主が推薦する56歳の松田直久氏、自民とみんなの党が推薦する36歳で元経済産業省課長補佐の鈴木英敬氏、旧津市議で共産党が推薦する58歳の岡野恵美氏の3新人による争いとなりましたが、
自民とみんなの党が推薦する鈴木英敬氏が37万9472票を獲得し、民主が推薦に回り36万9105票を獲得した松田直久氏 に1万票あまりの差をつけて初当選。
共産党が推薦する岡野恵美氏は6万8253票を獲得しました。
う~ん。新人同士の中々の接戦でしたが、やはり民主党にアゲインストの風が吹いていたことに加えて自民が推す鈴木氏が松田氏よりも2回り以上若いことも影響したのでしょうか…。
新しく県知事に就任する36歳の若い鈴木英敬氏の舵取りに要注目です。
http://www.isenp.co.jp/news/20110411/news01.htm
統一地方選前半戦の任期満了(二十日)に伴う県知事選は十日投票、即日開票され、元経済産業省課長補佐の鈴木英敬氏(36)=自民、みんなの党推薦、公明党県本部支持=が、前津市長の松田直久氏(56)=民主党推薦=と元津市議の岡野恵美氏(58)=共産党推薦=を破り、初当選を果たした。鈴木氏は全国最年少知事となった。
十六年ぶりに与野党激突の構図となった今回の選挙では、現県政の改革路線を継続するか、方向転換するかが問われた。さらに外国人献金問題や東日本大震災への対応などで増した民主党政権への逆風の中、県民が同党を支持するかも注目されたが、「民主王国」は久々の敗北を味わい、落日した。
鈴木氏は、県内をくまなく回って名前を浸透させる戦略を展開。選挙事務所を津、鈴鹿、四日市の各市に設け、それぞれの事務所スタッフが動くフットワークの軽さや若者が中心となった活動で支持を広めたほか、シンクロナイズドスイミング五輪銀メダリストの妻美保さんが鈴木氏の代わりに各地を訪れ、知名度アップを果たした。
その上で鈴木氏は、「しがらみ」や「無駄」を断つと主張。清新さを訴えながら知事報酬の削減や県庁の総人件費二割カットなど多岐にわたる政策を掲げ、地元の鈴鹿市などで手堅く支持層をまとめた。また大物国会議員が応援弁士として次々に県内入りし、民主党批判を繰り返すことで反民主票を掘り起こし、北部の強固な民主党支持基盤も崩した。
政策面では、東日本大震災の発生で関心が集まった「防災対策」について、ほかの二氏に比べてより具体的に、かつ財源も示して説明。さらに首相官邸スタッフ時に起きた新潟県中越沖地震での危機管理の経験もアピールし、県民の心をつかんだ。
松田氏は、津市長としての「経験」や「実績」を武器に支持を呼び掛け、組織で票を固める従来の選挙戦術を踏襲しようとしたが、鈴木氏に比べて出馬表明が遅れたため、準備不足のまま選挙戦に突入。震災の影響で労組の活動が浸透しなかった上、民主党の国会議員らが思うように動けない事態も生じ、先行する鈴木氏を捉えることはできなかった。
また県内の首長らでつくる政治団体「日本の原点」から支持を得たほか、自民党系の県議らからの支援も受けたが、一方で反感も増加する功罪が相半ばする形に。結局、それらは得票にはつながらず、かえってしこりを残す結果となった。今後の別の選挙に影響を与えることは必至となりそうだ。
岡野氏は、震災で生じた福島県の福島第一原発での事故発生を受け、「県内で原発は絶対に造らせてはならない」と主張し、政策面でほかの二氏と差別化を図った。さらに「福祉や暮らしを守る優しい県政を」と訴えて各地を遊説したが、与野党激突型の今回の選挙では終始厳しい状況は打開できず、批判票の受け皿になることはできなかった。
★三重県知事 選挙結果
当 379472 鈴木英敬 無新[自][み]
369105 松田直久 無新[民]
68253 岡野恵美 無新[共]
三重県知事選は、2期8年現職を務めた64歳の野呂昭彦氏が退任を表明したため、元津市長で民主が推薦する56歳の松田直久氏、自民とみんなの党が推薦する36歳で元経済産業省課長補佐の鈴木英敬氏、旧津市議で共産党が推薦する58歳の岡野恵美氏の3新人による争いとなりましたが、
自民とみんなの党が推薦する鈴木英敬氏が37万9472票を獲得し、民主が推薦に回り36万9105票を獲得した松田直久氏 に1万票あまりの差をつけて初当選。
共産党が推薦する岡野恵美氏は6万8253票を獲得しました。
う~ん。新人同士の中々の接戦でしたが、やはり民主党にアゲインストの風が吹いていたことに加えて自民が推す鈴木氏が松田氏よりも2回り以上若いことも影響したのでしょうか…。
新しく県知事に就任する36歳の若い鈴木英敬氏の舵取りに要注目です。