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6日のNY株式市場は金融・ハイテク株主導で上昇 ダウは32ドル高の12426ドル 原油&金も堅調

2011-04-07 06:17:54 | Weblog
米国株、ダウ反発 景気・業績期待で 金融やIT株が高い 2011年4月7日 日経
 6日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発した。終値は前日比32ドル85セント高の1万2426ドル75セント(速報値)と2008年6月5日以来の高値だった。世界的な景気回復を背景に企業業績の改善が続くとの期待から買いが優勢となった。ドイツ銀行など欧州の大手銀行の一部が資本の増強計画を示し、欧州の金融株が総じて上昇。米金融株にも買いが広がった。事業変革への期待が強まったネットワーク機器大手シスコシステムズなど、IT(情報技術)株の一角が買われたことも相場を押し上げた。
 ただ、このところ株価が上昇基調にあったエネルギー株や素材株に利益確定目的の売りが出たため、ダウ平均は安く推移する場面もあった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、同8.63ポイント高の2799.82(同)と2月18日以来の高値で終えた。

NY原油、反発 5月物は108.83ドルで終了 一時109ドル台に 2011年4月7日 日経
 6日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の5月物は前日比0.49ドル高の1バレル108.83ドルで取引を終えた。外国為替市場でユーロ高・ドル安が進み、ドル建てで取引される原油の相対的な割安感につながった。
 一時は109.15ドルまで上昇し、期近物として2008年9月24日以来、約2年半ぶりに109ドル台に乗せた。リビア情勢の混迷が続いていることも引き続き原油相場の支援材料だった。
 一方、週間の米石油在庫統計で原油在庫が増加したことなどを手掛かりとした売りで、上値が重くなる場面もあった。
 ガソリンは反落、ヒーティングオイルは続伸した。

NY金、続伸 6月物は1458.5ドルで終了 連日で最高値更新 2011年4月7日 日経
 6日のニューヨーク金先物相場は3日続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である6月物は前日比6.0ドル高の1トロイオンス1458.5ドルで取引を終えた。外国為替市場でユーロ高・ドル安が進み、ドルの代替資産とされる金に買いが膨らんだ。一時は1467.3ドルまで上昇し、連日で過去最高値を更新した。
 欧州中央銀行(ECB)は7日の理事会で利上げに踏み切るとの予想が多いが、米国の利上げ再開はまだ先と見られている。ドルの先安観も金相場を押し上げているとの声が聞かれた。
 原油先物相場が一時1バレル109ドル台に上昇するなどインフレ懸念が引き続き強く、インフレに強い資産とみなされる金への資金流入が続いた面もあった。 銀、プラチナもそれぞれ3日続伸した。





 6日のNY株式市場はハイテク株が個別に物色されたことや金融株の堅調もあり、主要3市場とも小幅高で終了。
 NYダウも、序盤に前日終値(12393ドル90セント)よりも50ドル近く高い水準まで上昇し、午前11時頃にこの日の高値となる12450ドル93セントまで上昇。その後正午頃に12400ドル近くまで上げ幅を縮小する場面もありましたが、午後に入ると再びじりじりと上昇しはじめ、終了少し前に12440ドル近くまで上昇。終値ベースでも前日比32ドル85セント高い12426ドル75セントで終了(0.27%高)しました。
 ナスダックは、前日比8.63ポイント高い2799.82ポイントで終了(0.31%高)。
 S&P500種は、前日比2.91ポイント高い1335.54ポイントで終了(0.22%高)しています。


 ダウ構成30銘柄中21銘柄で上昇し、とりわけ金融株とハイテク株が堅調で、金融3銘柄はアメックスが2.30%高、JPモルガンチェースが2.28%高、バンカメが1.86%高。ハイテク株は、シスコシステムズが4.94%高、ヒューレッドパッカードが2.21%高、マイクロソフトが1.44%高、インテルが1.22%高。他、トラベラーズが1.37%高、GEが1.08%高でした。
 一方、キャタピラーが1.17%安、ファイザーが0.78%安。

 NY原油は、前日比0.49ドル高い1バレル108.83ドルで終了し、一時109.15ドルまで上昇。
 NY金も、前日比6.0ドル高の1トロイオンス1458.5ドルで終了し、一時1467.3ドルまで上昇しました。

6日の欧州株式市場は堅調 英+0.57%、独+0.55%、仏+0.16%

2011-04-07 06:13:44 | Weblog
6日の欧州株式市場 2011年04月7日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT888195420110406
<ロンドン株式市場>
 反発。ポルトガル国債入札を手がかりに銀行株の買いが優勢となり、株価は7週間ぶり高値で引けた。また、小売株ではマークス&スペンサーが予想を上回る売上高を背景に上昇した。
 FT100種総合株価指数は34.07ポイント(0.57%)高の6041.13。終値としては2月18日以来の高値。
 ロイズ・バンキング・グループが3.9%高と、銀行株の上昇を主導した。トレーダーは、同行の事業分割をめぐる独立銀行委員会(ICB)からの要請を回避できるとの期待が広がっていることを指摘した。
 ポルトガルはこの日実施した6・12カ月物Tビル入札で、約10億ユーロを調達。暫定政権にとっては一時的な猶予が生まれた。しかし、両Tビルの平均落札利回りは3月に実施した前回入札から大幅に上昇した。
 マークス&スペンサーは6%高。競合のネクストも3.2%上昇した。
 
<欧州株式市場>
 上昇。ポルトガルが国債入札をこなしたことなどを受け、このところ軟調だった銀行株に買いが入った。
 ポルトガルは6日に実施した国債入札で10億ユーロを調達、予定額すべてが消化されたことで、安心感が広がった。
 FTSEユーロファースト300種指数は3.30ポイント(0.29%)高の1147.24で終了。3月上旬以降初めて、50日移動平均を上回る水準で引けた。
 DJユーロSTOXX50種指数は20.52ポイント(0.70%)高の2971.48。
 ECB理事会を前に銀行株が上昇した。ECBは7日の理事会で政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げると予想されている。
 マンダリン・ジェスチョンのマーク・ルノー社長は「非常に低い金利がしばらく続いており、現時点での引き上げは正常な環境に戻ることを意味するため、好材料になる」と語った。
 スペインの銀行BBVAは3.2%高、英HSBCは2%高。ソシエテ・ジェネラルも2.8%上昇した。


2月の英鉱工業生産指数は前月比‐1.2%、製造業生産は変わらず 2011年04月7日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK888127220110406
 英国立統計局(ONS)が6日発表した2月の英鉱工業生産指数は前月比1.2%低下した。一方、製造業生産指数は変わらずだった。
 市場予想は、鉱工業生産が前月比0.4%上昇、製造業生産は同0.6%上昇だった。

第1四半期の英GDP成長率、前期比+0.7%に 2011年04月7日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT888182020110406
 英有力シンクタンクの国立経済社会研究所(NIESR)は6日、第1・四半期の英国内総生産(GDP)伸び率が前期比0.7%になるとの推計を発表した。
 2010年第4・四半期はマイナス0.5%だった。
 NIESRは、第4・四半期に大雪のため経済に影響が出たことが第1・四半期の数字を押し上げたとし、「基本的な成長率は弱い。10年第4・四半期と11年第1・四半期の平均成長率は0.1%にとどまる」と指摘した。
 英国立統計局は27日に第1・四半期のGDP速報値を発表する。

2月のドイツ鉱工業受注指数は前月比+2.4%、予想大幅に上回る 2011年04月7日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK888140420110406
 ドイツ経済技術省が6日発表した2月の鉱工業受注指数(季節調整済み、暫定値)は前月比2.4%上昇した。ロイターがまとめたエコノミスト予想は同0.6%上昇だった。

独コメルツ銀行、6月までに公的資金の大部分返済へ 2011年04月6日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK888109220110406
 ドイツのコメルツ銀行は6日、公的資金の大部分を6月までに返済する計画を明らかにした。
 金融危機時にドイツ政府が議決権のない資本の形で注入した162億ユーロの公的資金のうち143億ユーロ(203億ドル)を返済する。
 同行は、5―6月に株主割当発行を実施し、資本市場で82億5000万ユーロを調達するとしている。
 さらに、27億5000万ユーロ相当の無議決権株式をコメルツ銀行株式に転換、もしくは株主割当の一部に充当する。
 今月に入ってロイターは、コメルツ銀行が、公的資金返済計画の最終的な詰めを行っていると報じていた。
 同行のブレッシング最高経営責任者(CEO)は今年に入って、コメルツ銀行は「健全」な資本比率を維持しつつ、年内に数十億ユーロを返済する計画だと語っていた。

ポルトガル、欧州委に金融支援を要請 2011年04月7日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT888195020110406
 ポルトガルのソクラテス首相は6日、欧州委員会に対し金融支援を要請したことを明らかにした。
 首相はテレビを通じ、ポルトガル議会が先月、緊縮財政策を否決したことを受け、財政状況や債券市場での資金調達環境が悪化したと指摘し、支援の要請が「不可避」になったと説明した。
 首相は支援の規模や、どのような形式での支援になるかなど詳細については触れなかったものの、支援をめぐる交渉で最善の条件を獲得することを目指す、と述べた。





 6日の欧州3市場は、ECBの政策金利の25べ―シスポイント引き上げ予想が、むしろ『金利の正常な環境に戻る』と評価されたことから、銀行株主導で上昇。
 英FTSE100は、序盤に前日終値(6007.06ポイント)より20ポイント以上高い6030ポイント超えした後、午前9時前に6010ポイント近辺まで上げ幅を縮小する場面もあったものの、その後はじりじりと上昇し、午後2時過ぎに一時6056.37ポイントまで上げた後、終盤にやや調整したものの、終値ベースでも前日比34.07ポイント高い6041.13ポイントで終了(0.57%高)しました。
 銀行株が堅調で、ロイズバンキンググループが3.92%高、バークレイズが2.81%高、ロイヤルバンク・オブ・スコットランドが2.66%高、HSBCが2.01%高で、スタンダードチャータードが0.57%高。
 他、マークス&スペンサーが6.00%高、ハーグリーブス・ランズダウンが4.15%高、 BAEシステムズが3.68%高、ネクストが3.20%高、キングフィッシャーが2.67%高、TUIトラベルが2.58%高、カザキミスが2.44%高、アント・ファガスタが2.16%高、インベステックが2.15%高、リーガル・アンド・ゼネラルが2.03%高でした。
 一方、リバティ・インターナショナルが2.90%安、 キャイリン・エナジーが2.83%安、インベンシスが2.65%安、ピアソンが2.62%安、セントリカが1.79%安。

 独DAXは、前日終値(7175.31ポイント)よりも20ポイント強高い7197.37ポイントでスタートするも一時7157.68ポイントまで下落し、午前11時頃までは伸び悩んでいましたが、その後急上昇に転じて正午前に7230ポイント超えし、17時少し前には一時7242.69ポイントまで上昇。終盤調整したものの、終値ベースでも前日比39.80ポイント高い7215.11ポイントで終了(0.55%高)しました。
 30銘柄中23銘柄で上昇となり、メトロが3.20%高、ティッセン・クルップが2.45%高、BASFが1.85%高。
 銀行株も、コメルツ銀行が1.86%高。ドイツ銀行は0.07%高と小動きでした。
 一方、インフィニオン・テクノロジーズが1.68%安、SAPが0.85%安、ドイツテレコムが0.67%安。

 仏CAC40は、前日終値(4041.74ポイント)より5ポイント程高い4046.33ポイントでスタートし、午前10時頃に4020ポイント割れ(下値は4015.76ポイント)し11時頃まではその近辺で伸び悩んでいたものの、その後は時折値固め状態になりながらも上昇を続け、午後5時少し前に一時4066.75ポイントまで上昇。終盤調整したものの、終値ベースでも前日比6.42ポイント高い4048.16ポイントで終了(0.16%高)しました。
 高安マチマチだったものの金融株は堅調で、ソシエテ・ジェネラルが2.76%高、アクサが2.56%高、ナティクシスが2.44%高、BNPパリバが1.75%高で、クレディ・アグリコルは0.17%高。
 他、PPRが1.40%高、バローレックが1.34%高でした。
 一方、フランス電力が3.15%安、キャップジェミニが1.58%安、アルカテル・ルーセントが1.53%安、STマイクロエレクトロニクスが1.41%安。

 欧州ローカル市場も、スペインの2市場がMAマドリードが1.58%高&IBEX35が1.56%高で、アイルランドが1.13%高、ポルトガルが0.29%高。
 他、ベルギーが0.50%高、スイスとノルウェーが0.20%高、オランダが0.18%高。
 北欧3市場も、ストックホルムが0.54%高、コペンハーゲンが0.41%高、ヘルシンキが0.05%高となるなど、各市場とも堅調に推移しています。

「先は真っ暗闇」茨城の漁協、値崩れで漁自粛

2011-04-07 05:22:53 | Weblog
「先は真っ暗闇」茨城の漁協、値崩れで漁自粛 2011年4月6日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110406-OYT1T00495.htm
 茨城県沖でとれたコウナゴから暫定規制値(1キロ・グラム当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたことを受け、同県内の各漁協は6日朝、コウナゴ漁を一斉に自粛した。
 他の魚種についても魚価が値崩れし、出漁しても収益が見込めないとして、ほとんどの船が操業を見合わせた。平潟漁協(北茨城市)では4隻が出漁したが、魚の受取先がないとして漁をあきらめ港に戻った。
 同県漁政課によると、茨城県の2008年の海面漁業生産量は全国5位の19万1010トン。沿岸漁業はアジ、サバなどの回遊性魚類を対象にした船引き網漁業が主流で、この季節はコウナゴが漁期。大型連休前にはタイやイナダの刺し網漁も漁期を迎える。
 茨城沿海地区漁業協同組合連合会の今橋一也専務理事(48)は「魚価は3分の1まで落ち込み、受け入れ拒否されている漁協もあり、お先真っ暗闇だ。国や東電に補償を求めていきたい」と憤る。
 一方、千葉県は、最も北に位置する銚子漁港で水揚げされる水産物の監視を強化する方針だ。同県内の各漁協は、犬吠埼以北の海域での操業は控えており、同県ではこれまで、水産物から規制値を超す放射性物質は検出されていない。同県は、放射性セシウムに加え、放射性ヨウ素についても暫定規制値が定められたことを受け、検査項目に追加した。

東電に水かけたい…平潟の魚、買い手なし 2011年4月6日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110406-OYT1T00469.htm
 茨城県北茨城市の平潟漁港では6日早朝から4隻が出漁した。
 しかし、同日午前7時頃、同漁港で5日にとれた魚介類に買い手がつかなかったと漁協から連絡があったため、船主らは操業をやめ、帰港を決めたという。船主らは今後の操業について対応を協議する予定。
 出漁し引き返してきた平潟漁協の武子寛・代表理事組合長(64)は「ショックだ。東電にコップの水でもかけてやりたいし、売れない魚を全部買い取ってほしい。怒りしかない」と言い、「魚はとれるのに売れない。こんなにつらいことはない。勘弁してほしい」と疲れ切った表情を見せた。

「許し難い行為」全漁連会長、汚染水放出に抗議 2011年4月6日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110406-OYT1T00520.htm
 東京電力福島第一原子力発電所で4日、放射性物質を含む汚染水が放出されたことについて、全国漁業協同組合連合会の服部郁弘会長らが6日、東京・内幸町の東電本店を訪れ、勝俣恒久会長に「漁業者の存在を無視した、許し難い行為だ」と抗議した。
 本店1階ロビーで勝俣会長と対面した服部会長は、汚染水の放出前に東電側から漁業関係者への連絡が一切なかったことなどを挙げ、「全国の漁業関係者は(国と東電の)無責任な対応に強い怒りを抱いている」と強調。「関係者の被るすべての被害に対する補償を求める」と訴えた。勝俣会長は小声で、「真摯(しんし)に受け止め、心からおわびする」として頭を下げたが、補償については「国と相談しながら最大限の努力をしたい」と、慎重な言い回しにとどめた。





 東京電力の突然の放射性物質を含む汚染水の放水発表を巡る一連の騒動で、風評被害がこれまでの農作物中心から漁業にも拡大しています。
 平潟漁協の武子寛・代表理事組合長の『東電にコップの水でもかけてやりたい』発言は、正確には『(何の相談もなく)こんな大事な決定を下した東電の首脳陣にコップの水でもかけてやりたい』という意味合いでしょうし、仮に損害賠償額を請求するとしても、本当に実際の被害額を全て回収できるかは不明(東電1社ではとても賄いきれないでしょうし、国庫負担という形の税金投入となれば、当然ながら被害額は大幅に値切られるかと思います)ですし、農林水産業に従事する近隣の方にとっては本当に踏んだり蹴ったりではないでしょうか…。
 一向に上から目線でしか物事を考えられない東京電力に一時国有化の噂が流れ、マネーゲームの対象となってしまうのも、このような行き当たりばったりの対応しかできないようでは無理もないと思いますし、どうも東電を見ているとどうこの原発問題を解決していきたいのか 中長期的な戦略さえ見えず(現場の最前線こそ必死に復旧作業に努めていますが、首脳陣に対しては当事者能力さえ失っているようにしか見えません)経営破綻に追い込まれていた某国営航空会社と同じ運命を辿りそうな最悪のシナリオさえ感じずにはいられません。

6日のアジア株は休日明けの上海が1%を超える上昇となるなど多くの市場で堅調

2011-04-07 05:20:08 | Weblog
中国・香港株式市場・大引け=続伸、利上げの影響は限定的  2011年04月06日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJS888129420110406
 清明節の休場明け6日の上海株式市場は続伸し、上海総合指数が3000ポイントの大台を回復してほぼ1カ月ぶりの高水準で引けた。中国当局は5日に昨年10月以降4度目となる利上げを発表したが、投資家への影響は限定的で、銀行株が上昇を主導した。
 上海総合指数終値は33.950ポイント(1.14%)高の3001.360。
 香港株式市場も続伸して取引を終えた。上海市場と同様、利上げによる投資家心理への影響はほとんどみられず、金融株が相場を支援した。
 ハンセン指数終値は134.47ポイント(0.56%)高の2万4285.05。
 ハンセン中国企業株指数(H株指数)終値は70.93ポイント(0.52%)高の1万3657.63。
 Wing Fongフィナンシャルグループのアナリスト、マーク・トゥ氏は「今回の利上げはサプライズではなかった。市場のセンチメントは依然かなり強気だ」と述べた。
 個別銘柄では、HSBCホールディングス、中国銀行といった金融株と、中国人寿保険や平安保険などの保険株が堅調。
 アナリストらは今回の利上げについて、利ざやが若干拡大して利益を押し上げる可能性があることから、銀行株にはポジティブに作用するとみている。
 中国系の一部不動産、エネルギー、銀行株は利食い売りに押され、ハンセン指数をアンダーパフォームした。ただし、アナリストはセクターの上昇傾向には変わりがないとの見方を示した。
 中国海洋石油(CNOOC)は2.2%安、中国海外発展(チャイナオーバーシーズランド)は2.3%安だった。
 上海、深セン市場に上場している銀行株は16銘柄すべてが上昇した。交通銀行が商いを伴って4.3%値上がりし、上昇を先導した。華夏銀行も4.3%高。
 南京証券のアナリスト、Wen Lijun氏は「(上海総合)指数は銀行株に押し上げられた。しかし、優良株はかなり長期にわたって上昇しているため、目先、調整圧力がかかる可能性もあるとみている」と語った。
 証券株も銀行株に連れ高した。興業証券は値幅制限いっぱいの10%急伸し、海通証券も2.3%高で取引を終えた。
 中国人民銀行(中央銀行)当局者は6日、国内金融市場の流動性は依然として過剰で、インフレ対応が困難になっているとの認識を示した。
 しかし一部のアナリストによると、投資家は引き続き、インフレの高進が金融引き締めの手綱を緩めさせない要因となることを懸念している。

台湾株式市場・大引け=5営業日続伸、TSMCなどが高い 2011年04月06日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK888112620110406
 連休明け6日の台湾株式市場の株価は5営業日続伸し、終値ベースで2月9日以来約2カ月ぶりの高値で引けた。台湾積体電路製造(TSMC)などハイテク株の上昇に支えられた。大震災の後で日本が経済支援のために大量の資金を供給するとの期待が背景にある。
 加権指数は前営業日終値比146.85ポイント(1.69%)高の8851.98で終了した。
 業種別では全業種が前営業日比プラスとなり、中でも自動車指数(2.86%高)の値上がりが目立った。一部の日本企業が部品を台湾に輸出し始める中、自動車株は上昇した。
 新光金融のファンド部門の幹部は「日本は自国の金融システムに多くの資金を供給するだろう。外国人投資家がこれに引きつけられ、韓国や台湾など新興国市場に戻って来るとみられる」と述べた。ただ目先では9000ポイントに上値抵抗線があるとしている。
 中国人民銀行(中央銀行)は5日、昨年10月以降で4度目となる利上げを発表。これは同国経済の強さを示すものでもあり、台湾の輸出業者にとってはポジティブなニュースだ。
 スマートフォン(多機能携帯電話機)製造大手の宏達国際電子(HTC)は5.26%急伸し、1200台湾ドル。同株の時価総額は1兆台湾ドルを超え、TSMCに次ぐ大きさとなる。
 TSMCは3.1%高の72.9台湾ドルで終了。TSMCとHTCはこの日の売買代金トップだった。
 エレクトロニクス株指数は2.16%高。奇美電子は2.5%高。東日本大震災で生産に影響を受けた日立ディスプレイズが、奇美電子への液晶パネル発注を増やすとの報道が背景。
 銀行・保険株指数は1.09%高。

シドニー株式市場・大引け=続伸し6週間ぶり高値、金鉱株高い 2011年04月06日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK888132020110406
 6日のシドニー株式市場の株価は7営業日続伸し、終値ベースで約6週間ぶりの高値を更新して引けた。鉱業大手BHPビリトンや産金大手ニュークレスト・マイニングが株価全般を支えた。
 S&P/ASX200指数は前日終値比12.8ポイント(0.26%)高の4912.9と、この日の高値をわずかに下回って終了した。
 同指数が3月半ばの安値から9.7%上昇した後で、出来高は少なめだった。
 金塊相場が最高値を更新したことが金鉱株を押し上げたが、他の大半の業種では強弱まちまちの商いとなった。投資家は、市場の方向を定める情報を求めていた。ATIアセットマネジメントのポートフォリオマネジャー、サイモン・バージ氏は「これまで数々の災難があったため、株価が上昇方向を維持するのはなかなか難しい」と指摘。「米国の景気が回復しつつあることを示す証拠を探している」と述べた。
 金鉱株では、ニュークレスト・マイニングが2.9%高の41.71豪ドル。ニュークレストより規模の小さい産金銘柄が値上がり率トップで、オシアナゴールドが9.1%急伸した。
 BHPビリトンは0.8%高、リオ・ティントは横ばいだった。 大手銀行株はまちまちで、ウエストパック銀行が0.5%高で終了した一方で最もふるわなかったナショナル・オーストラリア銀行(NAB.AX: 株価, 企業情報, レポート)は0.1%安だった。
 豪証券取引所(ASX)は0.2%高。ASXとシンガポール取引所(SGX)は5日、SGXによるASX買収計画について、オーストラリアのスワン副首相兼財務相が反対の意向だと発表。ASX株は同日3.3%下落していた。
 投資家らは、この買収計画が終わったと考えた。両社が仮にスワン財務相の賛同を取り付けられたとしても、反対寄りの姿勢を取っている議会の承認も得なくてはならないからだ。

ソウル株式市場・大引け=小反落、ハイテク株や銀行株が安い 2011年04月06日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJS888115220110406
 6日のソウル株式市場は小反落して引けた。前営業日には、終値ベースで過去最高値をつけていたが、この日はサムスン電子などのハイテク株や銀行株が下げを主導した。
 総合株価指数(KOSPI)終値は3.72ポイント(0.17%)安の2126.71。
 海外投資家が5133億ウォン(約4億7200万ドル)を買い越し、海外勢によるソウル株買い越しは16営業日連続となった。
 KB投資証券の市場アナリスト、キム・ソヨン氏は「マーケットは現在の株価水準で一息ついたようだ。ただ海外勢の買いが続いていることはポジティブなサインだ」と述べた。
 個別銘柄では、メモリーチップ世界最大手のサムスン電子が2.3%安。第1・四半期の業績見通し発表を7日に控え、営業利益が3四半期連続で減少する可能性が高いとの見方が広がった。
 現代自動車グループに鋼板を供給する現代ハイスコは8%急伸。好業績見通しが支援した。
 通信株は軟調。政府がインフレ抑制策の一環として通信料削減のための措置を検討しているとの地元メディアの報道が響いた。SKテレコムが1.2%安、KTコープは0.9%安だった。
 石油精製株は前日に引き続き、4日の大幅下落から値を戻した。国内大手Sオイルが2.7%高、国内最大手のSKイノベーションは1.5%高。
 自動車株も買いが膨らんだ。現代自動車は3.2%高、起亜自動車が4.3%高。
 化学株のLGケムは1.9%高だった。
 造船株は軟調。ばら積み船運賃の国際指標であるバルチック海運指数が2.4%下落したことが重しとなった。STXパン・オーシャンは1.5%安、現代商船は2.4%安だった。




 6日のアジア株式市場は、休日明けの中国各市場のうち上海株式市場が利上げにも関わらず上海総合が1.14%高&上海A株が1.15%高(深セン総合は0.32%安&深センA株は0.33%安)と堅調に推移した他、台湾が1.69%高、インドネシアが1.14%高、フィリピンが1.09%高、シンガポールが0.75%高、香港ハンセンが0.56%高、パキスタンが0.46%高、オーストラリアASXが0.17%高となるなど、多くの市場で堅調に推移。
 一方、インドは0.38%安、韓国は0.17%安。
 タイは祝日のため休場でした。

6日の日経平均は円安進行も原発懸念で31円安の9584円で終了

2011-04-07 05:10:38 | Weblog
東証大引け、続落 円安進行も原発懸念で一進一退 2011年04月06日 日経夕刊
http://markets.nikkei.co.jp/kokunai/summary.aspx?id=ASS0ISS16 06042011
 6日の東京株式市場で日経平均株価は続落した。大引けは前日比31円18銭(0.32%)安の9584円37銭。東電の福島第1原子力発電所の事故が重荷となり、買い手控えムードが強かった。円安進行などを手掛かりに上昇する場面もあったが、事故の広がりが読み切れないことから売り圧力も強く、日経平均は前日終値を挟んでもみ合った。東電は6.9%安の337円で引けた。
 外国為替市場で円相場が1ドル=85円台前半に下落したことを好感して主力の輸出関連株の一角が買われ、前場は小高く始まったが、投資家の原発事故に対する警戒感は強く、じりじりと売りに押された。前日の中国人民銀行(中央銀行)による追加利上げを受けた中国・上海株式相場がおおむね堅調に推移したほか、原発からの放射性物質汚染水の放出が一段落しそうなことも買いを誘い、後場には再び値上がりする場面もあった。それでも「ソニー、東電、メガバンクといった主力株が下げており、日経平均が上昇する地合いではない」(カブドットコム証券の河合達憲チーフストラテジスト)といい、買いの勢いは続かなかった。
 震災後の3月31日の戻り高値からきょう前引けまでの日経平均の下落率は円建てでの2%弱に対し、ドル建てでは約5%。朝方の外国証券経由の売買注文動向(市場推計、株数ベース)は売り越しで、「外国人の見切り売りが続いていると受け止められたことも市場心理を冷やした」(国内証券)との指摘があった。
 東証株価指数(TOPIX)も続落した。
 東証1部の売買代金は概算で1兆6017億円、売買高は27億1077万株。東証1部の値下がり銘柄数は1345と全体の8割に達した。値上がり銘柄数は264、変わらずは63だった。
 三井住友FGなどメガバンク3行が安い。ホンダ、日立、東芝も下げた。トヨタ、ソフトバンク、キヤノンは高く、ファストリ、三井不も上げた。
 東証2部株価指数は4日続落。東亜石、FDKが下げ、伊勢化、山洋電が上げた。

新興市場6日、ジャスダック平均が続落 買い手控え姿勢強く 2011年04月06日 日経夕刊
http://markets.nikkei.co.jp/kokunai/summary.aspx?id=ASS0ISST2 06042011
 6日の新興企業向け株式市場で、日経ジャスダック平均株価は続落し、大引けは前日比8円86銭(0.73%)安の1211円16銭だった。東日本大震災や原発事故が国内景気や企業業績に及ぼす影響を見極めようと買い見送りムードが強まった。2011年3月期の決算発表の本格化を前に積極的な売買が手控えられているという。投資家心理の悪化を受け、震災後に短期資金が流入していた太陽光発電関連などテーマ性の強い銘柄にも上げ一服感が出ている。
 ジャスダック市場の売買代金は概算で185億円、売買高は3701万株と低水準だった。ミニブログ「ツイッター」の利用者拡大期待で前日に大幅高となったDガレージが反落。フェローテク、一建設が下落した。半面、楽天、日本通信が上昇。香港企業との業務提携を発表したシナジーが制限値幅の上限(ストップ高水準)まで買われた。主力株で構成するJストック指数、JASDAQ―TOP20はともに4日続落した。
 東証マザーズ指数は4日続落し、大引けは前日比3.76ポイント(0.86%)安の433.62だった。サイバー、エヌピーシー、ミクシィが下落。スカイマーク、日本風力開発が上昇した。




 6日の日経平均ですが、朝方こそ『東電が朝方に福島第1原子力発電所からの放射性物質を含む汚染水の流出停止を確認した』と発表してひとまず買い安心感が広がったことから輸出関連株の買いが先行したこともあり、前日終値(9615円55銭)よりも55円程高い9668円11銭でスタートし、その直後に9671円46銭をつける場面もあったものの、買い一巡後は下落に転じて午前9時半頃にまず前日終値近辺まで下げ、しばらくもみ合った後、午前10時頃から再び下落し始め10時半頃に9562円16銭まで下げましたが、その後は若干の買い戻しが入り、午前は前日比20円56銭安い9594円99銭で終了。
 午後開始直後は東電が一旦プラス圏に浮上したことから指数全体も反発に転じて、13時過ぎには9655円近辺まで戻す場面もありましたが、その後は再び下落に転じて寄り付き少し前に9570円割れし、寄り付きにかけてやや戻したものの終値ベースでも前日比31円18銭安い9584円37銭での終了(0.32%安)となりました。

 東証1部の8割にあたる1345銘柄で下落し、一方値上がりしたのは264銘柄、変わらずが63銘柄。
 不動産のサンシティが22.06%高、建設のピーエス三菱が19.05%高、ソフトブレーンが16.82%高、日本高周波鋼業が11.36%高。
 一方、常盤興産が13.54%安、ジーンズメイトが11.67%安。
 銀行は83銘柄中73銘柄で下落となり、大東銀が5.77%安、東邦銀が3.35%安、東和銀が3.03%安。都銀組は三菱UFJが2.62%安、あおぞら銀が2.11%安、三井住友FGが2.00%安、みずほFGが1.53%安、みずほ信が1.41%安、りそなHDが1.29%安で、三井住友トラストが0.70%安。上昇したのは5銘柄で、関西アーバンが2.17%高、静岡銀が1.56%高、京都銀が1.11%高など。
 証券は16全銘柄で下落し、東海東京が4.28%安、松井が4.05%安、マネックスと光世が3.95%安、いちよしが3.83%安、極東が3.58%安、野村が3.09%安、岡三が3.07%安、大和は2.72%安。

 東京電力は、354円でスタートするも9時半過ぎと10時半前(292円)の二度にわたって300円割れし、午前は前日比59円安い303円で終了。午後開始直後に一旦反発し、13時12分に396円まで買い戻されるも、14時過ぎに318円をつけ、終盤はやや戻して、結局終値ベースでは前日比25円安い337円で終了(6.91%安)。これだけ発行株式総数の多い銘柄でマネーゲーム化(高値は396円&安値は292円)するのも珍しいのですが、とかく対応が後手後手に回っている現状では、投機筋にとっては格好の投機の対象とされてしまうのも避けられないのかな…と思います。