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(24日の統一地方選後半戦選挙結果)富士宮市長に須藤氏 小山町長は込山氏

2011-05-11 05:15:58 | Weblog
(24日の統一地方選後半戦選挙結果)富士宮市長に須藤氏 小山町長は込山氏 2011年04月25日 静岡
http://www.at-s.com/news/detail/100022906.html
 統一地方選後半戦の県内2市町長選と13市町議選の投票が24日行われ、即日開票された。芝川町との合併後、初めての市長選となった富士宮市長選は元県議の須藤秀忠氏(64)が無所属新人3人の争いを制して初当選。12年ぶりの選挙戦で無所属新人同士の一騎打ちとなった小山町長選でも元県議の込山正秀氏(63)=自民党推薦=が初当選を果たした。市町議選は7市159議席と6町80議席全てが確定。県内では3月27日告示の静岡、浜松両政令市長選で始まった統一地方選が幕を閉じた。
 富士宮市では東日本大震災直後に震度6強の地震に見舞われた。小山町も昨年9月の豪雨災害からの復興途上にあり、選挙戦への影響が注目された。ただ、選挙戦で各候補が一様に防災対策強化などを訴え政策面の違いが薄れたことや、大震災で選挙戦への関心が高まらなかったことで、投票率は市町議選を含めて軒並み前回選を下回った
★静岡県富士宮市 市長選挙結果
当 32396(51.2%) 須藤秀忠 64 無新 1 (元)県議
  29971(47.3%) 深沢竜介 48 無(民) 新 (元)市議
  945(1.5%) 長谷沼邦彦 43 無新 産廃処理業



 いささかタイミングを逸した感もなくもありませんが、先月24日に行われた統一地方選挙後半戦の結果のうち、まだ公表していなかった分についてお送りしたいと思います。
 静岡県富士宮市は、県東部に位置する人口13.2万人程の市で、現職の小室直義市長が昨年6月に次期市長選に出馬しない(引退)ことを表明していたことから、市長選は、民主が推薦する元市議で48歳の深沢竜介氏、元県議で64歳の須藤秀忠氏、産廃処理業で43歳の長谷沼邦彦氏の3新人による争いとなりましたが、
 元自民党員で市議5期&県議3期の実績を誇り、県都の強いパイプを持つと自任する須藤秀忠氏が32396票を獲得し、
 民主が推薦&連合が全面支援+2期目の今期限りで引退する現職の小室氏も深沢氏の支持に回った深沢竜介氏 に2400票あまりの差をつけて初当選を決めました。
 産廃処理業の長谷沼邦彦氏は945票と一人蚊帳の外状態だったようですね。

(24日の統一地方選後半戦選挙結果)岐阜県瑞穂市長選は現職堀氏が再選

2011-05-11 05:13:45 | Weblog
 いささかタイミングを逸した感もなくもありませんが、先月24日に行われた統一地方選挙後半戦の結果のうち、まだ公表していなかった分についてお送りしたいと思います。
 岐阜県瑞穂市は、県の南西部に位置する人口約5.2万人程の市で、4年前の選挙戦で当時の現職を破り初当選した69歳の堀孝正氏に対して、元市会副議長で63歳の広瀬時男氏が挑戦しましたが、
 中学を卒業するまでの医療費を無料にしたことなどを実績として強調した上で、「子育てと教育の一元化を確実に充実化したい」と訴えると共に「災害時に避難所になる公園を確実につくっていきたい」と訴えた現職の堀孝正氏が9534票を獲得し、
 「みんなが笑っていける町をつくりたい」「特に子どもやお年寄りのために力を入れて市政に当たる」と訴え7364票を獲得した広瀬時男氏を退けて再選を決めました。
 こちらは、挑戦者の立場の広瀬氏の出馬が告示直前の15日に立候補表明となり、知名度不足といった要因も勝敗に影響したでしょうか…。

★岐阜県瑞穂市 市長選挙結果
当 9534(56.4%) 堀孝正 69 無現 2 市長
  7364(43.6%) 広瀬時男 63 無新 (元)市会副議長

(24日の統一地方選後半戦選挙結果)岐阜県山県市は民主・自民相乗りの林氏が初当選

2011-05-11 05:11:56 | Weblog
 いささかタイミングを逸した感もなくもありませんが、先月24日に行われた統一地方選挙後半戦の結果のうち、まだ公表していなかった分についてお送りしたいと思います。
 岐阜県山県市(やまがたし)は、岐阜市などに隣接する2003年4月に岐阜県山県郡の高富町・伊自良村・美山町が合併して誕生した人口2.9万人程の市で、
 市長選は、現職市長が引退を表明したため元市総務部長で民主と自民が推薦する59歳の林宏優氏、元高富町長で62歳の山崎通氏、元市議で57歳の寺町知正氏の3新人による争いとなりましたが、
 「市民との『対話と共感』を大切に地域づくりに努力したい」。市政座談会を定期的に開き、公開の事業仕分けで市民参加を促す。「行政は究極のサービス産業」がモットー。山県市版「地域通貨」制度を作り、新生児1人に10万円の祝い金を贈るほか、各種給付制度を活用して経済活性化を図ると訴えると共に、市総務部長として現市長の予算編成に携わった経験を生かし、きめ細かい40の政策を唱えた民主と自民が相乗り推薦した市総務部長の林宏優氏が5973票を獲得し、
 市長の給料半額化とボーナス・退職金の廃止、職員の人件費30%削減に、事業仕分けなども併せて13億円の財源を生み出すと共に、
子育てに力を入れるほか、出産助成金を「やまがた振興券」で還元させることで人と金が市内を循環する仕組みを作り上げ、経済の活性化も促す。高齢者福祉と介護の課題は、全国公募する女性副市長を専従者に充てると訴え4570票を獲得した寺町知正氏、
 旧高富町長で、当時は3町村合併の旗振り役を務め、2期目の02年に児童館建設を巡る汚職事件で、収賄罪で起訴され、辞職したことについては、「私の政治団体にお金が振り込まれた。脇が甘かった。過去を真摯(しんし)に反省し、企業人の発想で元気な市を復活させたい」と反省し、市長給料半額化や副市長廃止、議員定数削減などの改革を提示する。企業誘致を推進するため、東海環状自動車道山県インターチェンジを5年間で完成させる目標を掲げ3722票を獲得した山崎通氏 との三つ巴の戦いを制して初当選を決めました。
 新市長に就任する林宏優氏はどのような市制運営を行ってくれるのでしょうか…。

★岐阜県山県市 市長選挙結果
当 5973(41.6%) 林宏優 59 無(民・自) 新 1 (元)市総務部長
  4670(32.5%) 寺町知正 57 無新 (元)市議
  3722(25.9%) 山崎通 62 無新 (元)高富町長

(24日の統一地方選後半戦選挙結果)岐阜県土岐市長選は加藤氏が現職を破って初当選

2011-05-11 05:09:35 | Weblog
(24日の統一地方選後半戦選挙結果)岐阜県土岐市長選は加藤氏が現職を破って初当選
 いささかタイミングを逸した感もなくもありませんが、先月24日に行われた統一地方選挙後半戦の結果のうちまだ公表していなかった分にについてお送りしたいと思います。
 岐阜県土岐市(ときし)は、県の南東部に位置する人口6万人程の市で、市長選は、現職で1期4年務めた67歳の大野信彦氏に対して、元多治見市課長で62歳の籠橋健治氏、元市消防長で56歳の加藤靖也氏の2新人が挑戦しましたが、
 「土岐市を再起動させ、元気にしたい。そのためには経済力が欠かせない。自らセールスマンとなり企業誘致し、陶磁器産業も支援したい」とアピールすると共に自主防災組織への資機材の配布や、産婦人科医院や高齢者住宅の誘致によるJR駅前活性化などを掲げた元市消防長で新人の加藤靖也氏が19000票と55%にあたる獲得票数を獲得し、
 現職で市政の課題を列挙し、「停滞させることなく元気な土岐市を作りたい。市民の皆さんの近いところにいるという思いでオープンな市政を心がけてきた。皆さんと一緒に戦いたい」と訴え10259票を獲得した大野信彦氏 に8000票以上の大差をつけて初当選を決めました。
 「この選挙で訴えたいことはただ一つ。議会改革と行政改革で年間10億円を削減し、市民に還元する政策を実行したい」と年間10億円の削減を訴えた籠橋健治氏は5260票を獲得しました。
 う~ん。土岐市というのは、83年~07年まで6期連続で塚本保夫氏が市長を務め、その後今回敗れた大野信彦氏が1期4年務めて、今年は正に1期目の評価の年となったのですが、別にマスコミ報道されるクラスの不祥事を引き起こしたわけでもないのに、現役首長がここまで見事な負けっぷり? を見せるのもある意味非常に珍しいケースだと思うのですが、新市長に就任する加藤靖也氏はどのような市制運営を行ってくれるのでしょうか…。こちらは結果そのものよりも現職の負けっぷりに吃驚です。

★岐阜県土岐市 市長選挙結果
当 19000(55.0%) 加藤靖也 56 無新 1 (元)市消防長
  10259(29.7%) 大野信彦 67 無現 市長
  5260(15.2%) 籠橋健治 62 無新 (元)多治見市課長

(24日の統一地方選後半戦選挙結果)茅野市長、柳平氏再選 清水氏に1万1886票差

2011-05-11 05:07:34 | Weblog
(24日の統一地方選後半戦選挙結果)茅野市長、柳平氏再選 清水氏に1万1886票差 2011年4月25日 信濃毎日
http://www.shinmai.co.jp/news/20110425/KT110423ATI090001000022.htm
 任期満了に伴う茅野市長選は、共に無所属で、現職の柳平千代一氏(57)=豊平=が、新人で元市議の清水強治氏(60)=湖東=を大差で破り、再選を果たした。
 柳平氏は昨年11月下旬に立候補を表明。低迷する観光の再生など産業振興のほか、住民自治の促進や子育て支援、健康づくり、新エネルギー活用策などを挙げ、「まちを元気にする」と訴えた。
 矢崎和広元市長時代に始まった「公民協働」の手法で、市と市民が対等な立場で施策の決定に当たる「パートナーシップのまちづくり」を、引き続き市政運営の柱に位置付ける考えも強調した。
 市内のほぼ全域に設けた後援会支部と、農業、建設など五つの職域組織を中心に選挙戦を展開。自民、民主党支持層のほか、無党派層にも浸透し、各年代に満遍なく支持を広げた。
 清水氏は3月末に立候補を表明。東日本大震災の被災地に救援物資を届けた経験から「危機管理が争点」と主張し、防災対策の見直しや、公民協働によるまちづくりの手法の修正、市長給与の半減、諏訪郡富士見町、原村との合併による行財政改革などを訴えた。
 知人らが個人的なつながりで選挙運動を支え、徒歩での遊説を中心に支持を呼び掛けたが、得票は伸びなかった。
 投票率は64・60%。新人2氏の争いで過去最低だった2007年前回選の67・50%をさらに2・90ポイント下回った。
★長野県茅野市 市長選挙結果
当 20079(71.0%) 柳平千代一 57 無現 2 市長
  8193(29.0%) 清水強治 60 無新 (元)市議


 いささかタイミングを逸した感もなくもありませんが、先月24日に行われた統一地方選挙後半戦の結果のうち、まだ公表していなかった分についてお送りしたいと思います。
 長野県茅野市は、県中東部に位置する人口約5.6万人の市で、市長選は、現職を1期4年務めた57歳の柳平千代一氏に対して、元市議で60歳の清水強治氏が挑戦しましたが、
 1期目から力を注いだ公民協働の街づくりに言及して「市民みんなが一丸となって、街づくりに取り組む必要性を改めて感じる。2期目はこの芽を大きくしていきたい」と実績と今後の課題をアピールすると共に、市の総合計画「市民プラン」に触れ、「人と緑が輝く元気なまち、災害に強く、産業が元気なまちをつくりたい」と呼びかけ、教育の充実と健康づくり、森林整備や自然エネルギー利用、産業振興なども強調した現職の柳平千代一氏が20079票と7割を超える獲得票数を得て、
 立候補のきっかけになり、自身も支援物資を持って宮城県内の被災地に駆けつけた東日本大震災に触れ、「震災が何を訴えているのか、もう一度、原点に返って見つめ直してほしい」と強調すると共に、「いま市や国には何が足りないか。それは忘れてしまった真心だ」と国や市の対応の遅さを批判し、「天災は仕方がないが、人災は避けなければいけない」と述べ、防災対策の重要性を訴え8193票を獲得した清水強治氏 に圧勝。
 まあ、双方の候補が東北沖の大地震に関連して防災計画に深く言及するなどそれ以外の争点が見えにくいまま現職が圧勝したという印象を受けますが、2期目に入る柳平千代一市長は次の4年間でどのような実績を残してくれるのでしょうか…。

(24日の統一地方選後半戦選挙結果)諏訪市、山田氏4選 次点今井氏に5243票差

2011-05-11 05:03:05 | Weblog
(24日の統一地方選後半戦選挙結果)諏訪市、山田氏4選 次点今井氏に5243票差 2011年4月25日 信濃毎日
http://www.shinmai.co.jp/news/20110425/KT110422ATI090033000022.htm
 第17回統一地方選を締めくくる後半戦の諏訪、茅野市長選と3町村長選、7市議選、14町村議選・1町議補選は24日、投開票された。現新3氏が争った諏訪市長選は現職が4選し、現新対決となった茅野市長選でも現職が再選した。いずれも現職引退に伴う埴科郡坂城町、下伊那郡根羽村、豊丘村では新首長が誕生した。7市議選で計137、27町村議選・1町議補選で計308の議席も決まった。統一地方選は終了し、県内では県議58人、10市町村長、35市町村(補選を含む)の議員445人が出そろった。
 一方、統一選後半戦の投票率は、首長選が67・30%、議員選(補選除く)が59・95%で、それぞれ2007年前回選より3・98ポイント、6・46ポイント下がり、前半戦の県議選に続いて過去最低を更新した。無投票当選の増加と合わせ、地方政治の担い手不足、有権者の関心低下という課題があらためて浮かび上がった。
 任期満了に伴う諏訪市長選は、無所属現職の山田勝文氏(60)=元町=が、共に無所属新人で前市議の今井愛郎氏(41)=上諏訪、学習塾経営の芳沢範朗氏(54)=中洲=を破り、県内現職市長で最多の4選を果たした。有効票に占める得票割合は市政の「継続」を主張した山田氏と、「転換」を訴えた今井、芳沢両氏の合計が、それぞれ50%前後で拮抗(きっこう)した。
 山田氏は2月上旬に立候補を表明。多選批判に対して3期12年の実績を強調し、「生涯、安心して暮らせる諏訪」を目指すと訴えた。諏訪湖畔にある旧東洋バルヴ諏訪工場跡地への「温泉リハビリセンター」誘致、中心市街地活性化に向けJR上諏訪駅に近い市営駐車場の3時間無料化なども挙げた。
 市内全域を網羅する100以上の後援会支部を通じて支持固めを図り、連合長野など各種団体や地区から160を超える推薦を受けた。組織力と知名度を生かして序盤から安定した戦いを進め、保守層や無党派層、幅広い年代層から支持を集めた。
 今井氏は上諏訪駅前のまるみつ百貨店閉店後の市の対応などをめぐり「市民感覚と懸け離れている」と市政転換の必要性を訴え、3月上旬に立候補を表明。子育て支援を重点に、諏訪地方の市町村合併の推進などを掲げた。商業団体や若手経営者らの支援を受け、現職に対する批判票の取り込みを図ったが、政策面で明確な対立軸が打ち出せず、浸透しきれなかった。
 芳沢氏は3月中旬に「現市政には将来ビジョンがない」とし、市政の転換と強いリーダーシップの必要性を訴えて立候補を表明。観光と工業を「環境」を軸に振興を図ると主張したが、伸び悩んだ。
 投票率は66・69%。2007年前回選の67・83%を1・14ポイント下回り、同市長選の過去最低を更新した。
★長野県諏訪市 市長選挙結果
当 13503(50.7%) 山田勝文 60 無現 4 市長
  8260(31.0%) 今井愛郎 41 無新 (元)市議
  4846(18.2%) 芳沢範朗 54 無新 学習塾経営


 いささかタイミングを逸した感もなくもありませんが、先月24日に行われた統一地方選挙後半戦の結果のうち、まだ公表していなかった分についてお送りしたいと思います。
 長野県諏訪市は、セイコーエプソンの本社があることでも知られる県中部の人口約5.1万人程の市で、
 市長選は現職を3期12年務めた60歳の山田勝文氏に対して、元市議で41歳と若手の今井愛郎氏、学習塾経営で54歳の芳沢範朗氏が挑戦しましたが、
 3期12年務めた多選批判については「厳しい経済などで地方は難しい時代。今は継続性を重視した方が良い」都反論すると共に、行政改革を進めたことで「職員の目線が市民に近づいた」と成果を強調し、市民のクレームに対しても、悪いことは悪いと職員が認めるようになった と過去の成果をアピールした現職の山田勝文氏が過半数の13503票を獲得し、
 「諏訪市を変えないと、諏訪圏域は変わらない。未来の子供たちのために新しい諏訪をつくる」と力を込めると共に、現市政は市民の声が届きにくくなっており、「住民の目線に近い行政にしたい」と訴え また1市だけでも政策には限界があることから、周辺自治体との合併にも意欲を示して8260票を獲得した今井愛郎氏、
 「現市政はビジョンがない」と批判し、「環境」をキーワードにした街づくりを訴え4846票を獲得した芳沢範朗氏 の2新人を退けて4銭を決めています。

敦賀市長に河瀬氏、最長5選 投票率最低70.74%

2011-05-11 04:59:54 | Weblog
敦賀市長に河瀬氏、最長5選 投票率最低70.74% 2011年4月25日 福井
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nationwidelocalelections2011/27759.html
 第17回統一地方選は24日、後半戦の市町村長選と市町村議選、東京都の特別区長選と区議選の投票が行われ、一部を除き即日開票された。
 福井県の敦賀市長選は現職の河瀬氏が1万4107票を獲得し、同市では初めて、県内の現役首長としては最長となる5選を果たした。投票率は70・74%で、市長選が行われた2003年と比べて5・09ポイント低く、過去最低となった。
 今回の市長選は16年ぶりに、現職と新人3人の合わせて4人が立候補する大激戦となった。東京電力福島第1原発事故を受け、原子力政策が注目される一方、現職の「5選」を市民がどのように判断するかも焦点となった。
 河瀬氏は自民の推薦を受け、各地区や各種団体、企業から幅広い支持を集めて、序盤から優位な戦いを展開。次第に強まる多選批判に対しては「厳しい時代だからこそ経験が必要」と4期16年の実績をアピールした。原子力政策では、全国原子力発電所所在市町村協議会会長として培った国とのパイプを強調。「原発との共存」を掲げ、安全対策の充実や避難道路の早期整備を訴えた。
 河瀬氏は午後10時10分ごろ、支持者の拍手が鳴り響く中、本町1丁目の選挙事務所に入った。河瀬氏は「多選批判の声は重々承知している。仕事に長い短いはなく良い仕事はしてきた。ただ『あきられた』ということはある」と述べ、5期目に向けては「まずは原発の安全をしっかり確保していきたい」と決意を述べた。
 渕上氏は「行財政改革」を掲げ、草の根の選挙活動で追い上げたがあと一歩届かなかった。岡本氏は終盤に「5選阻止」を強調したが巻き返しはならなかった。多仁氏は「減税日本」の推薦を受け、「市民税10%削減」を訴えたが、浸透が図れなかった。
 投票は市内28カ所で行われ、午後9時から市総合運動公園体育館で開票された。
★福井県敦賀市 市長選挙結果
当 14107(37.3%) 河瀬一治 59 無(自) 現 5 市長
  11622(30.7%) 渕上隆信 50 無新 (元)市議
  7118(18.8%) 岡本正治 63 無新 (元)市会議長
  4964(13.1%) 多仁照広 63 無新 敦賀短大教授


河瀬氏、まちづくり仕上げ決意 5期目に向け抱負 2011年4月25日 福井
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nationwidelocalelections2011/27766.html
 16年ぶりに4人の争いとなった敦賀市長選で5選を果たした河瀬一治氏は24日、喜びを体いっぱいで表した。選挙終盤に3新人から多選批判を浴び、渕上隆信氏の急追をかろうじてかわしただけに、当確が報じられると選挙事務所は歓喜の渦に包まれた。支援者に囲まれた河瀬氏は「原発の安全確保が第一。福祉、教育など山積する課題に全力で取り組む」と5期目に向け、力強く抱負を述べた。
 敦賀市本町1丁目の選挙事務所には開票前から大勢の支持者が集まり、結果を見守った。午後10時過ぎ、当選確実の報が出ると「おー」という歓声が上がり、事務所内の喜びは一気に爆発した。
 約10分後、河瀬氏は支持者に囲まれ、大きな拍手がわき起こる中で事務所前のお立ち台へ。「多くの皆さんに支えてもらい感謝している」と何度も頭を下げた。「震災の後で敦賀のかじ取りは厳しい。5度目で一番責任の重さを感じる当選。引き締めてやっていく」と決意を語った。花束を受け取り、「バンザイ」を繰り返す支持者と笑顔で喜びを分かち合った。
 東京電力福島第1原発事故を受け、原発の安全、防災対策が注目された選挙戦。
 河瀬氏は今後の原子力行政について「安全確保がしっかり行われるか厳しく見守り、避難道路も整備していく」。敦賀3、4号機の増設には「いろんな知見を照らし合わせ、安心となれば前へ進めたい」と述べた。
 行財政改革は「無駄を省き、雇用を増やして財源を確保したい」。中心市街地活性化については「施設などを総合的に整備し、若い人たちが戻るようなバランスのとれたまちづくりを」と意気込みを見せた。
 選挙戦ではほかの陣営から多選批判を受け、2500票足らずでかわしての勝利。「長いから悪いのではなく、いかにいい仕事をするかが大事。斬新な市政運営ができるよう頑張る」ときっぱりと話し、「敦賀のまちを元気に明るく盛り上げていきたい」とまちづくりの総仕上げに臨む決意を語った。

「原発安全、今こそ肝に」 嶺南住民・新選良への声 2011年4月25日 福井
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nationwidelocalelections2011/27765.html
 福島第1原発事故の惨状や、避難生活を余儀なくされる人々の苦悩を目の当たりにしてなお、原発とともに歩まなければならない本県の原発立地、準立地の住民。「今こそ住民の代表者という自覚を」「地元で安心して暮らせるという当たり前のことを守って」。原子力政策をめぐる新選良への期待は、過去に例を見ないほど切実で深刻だ。24日誕生した新首長、市町議に求める嶺南住民の声を聞いた。

【対策徹底】
 福島第1原発は地震と津波に耐えきれず、深刻度はチェルノブイリ事故並みとなった。このため「絶対安全と言えなくなった」「敦賀でも同じような状態になる可能性がある」などとし、多くの住民が安全性確保への行動力を求めた。
 運転開始から40年以上経過した原発を抱える敦賀市民からは、廃炉にまで言及した強い意見があった。自営業男性(64)は「福島第1原発と同じ炉型の日本原電敦賀1号機の津波対策を万全に」と求めた。主婦(67)や会社役員男性(50)も「40年が経過した敦賀1号機はできたら止めてほしい」「廃炉も視野に安全対策を徹底してほしい」などと訴えた。

【市町連携】
 立地と準立地の連携を密にして「万が一」に備えよう、との意見も準立地の小浜市を中心に上がった。
 同市の自営業男性(63)は「福島の事故で警戒区域となった20キロ圏内に小浜市はほぼ全域が入る」とし「立地地域と同じような原子力防災を考えなければならない」と訴えた。別の会社員男性(47)も「小浜はほかの市町に比べ、事故が起きたときの対策が十分でない。周辺市町と連携し、地域全体で訓練することが必要」とした。

【地域経済】
 「地域経済のための原発」を認識した上で安全確保や利益還元を訴える住民も。高浜町の団体職員(50)は「将来にわたってリスクを背負っている。地元にしっかり利益を還元できるよう事業者に働き掛けるべきだ」と話した。
 おおい町の遊漁船業者(60)は、福島の事故以降、利用客が減少した点に触れ「風評被害がないよう住民の声を行政や事業者に働き掛けてほしい」と訴えた。
 「老朽化した原発を止めて」とした敦賀市の主婦や会社役員男性も「市の財政を考えると原発は必要」という認識に立っており、徹底した安全対策を求めた。

【新エネルギー】
 新しいエネルギーへの転換や原発依存から脱却した市政運営を探るよう求める声もあった。高浜町の主婦(43)は「今ある原発を使いながら風力などの自然エネルギーも考えてほしい」。別の主婦(62)は「怖い思いをしてまで原発を推進してほしくない。自然エネルギーに転換して」と述べた。
 敦賀市の女性(24)と会社員男性(51)は「原発に頼らない市政運営が必要」「原発依存の財政体質からの脱却を視野に」などと語った。
 新選良の実行力に期待する声は大きく、おおい町の公務員男性(27)は「原発への危機意識が高まっている今こそ、町民の代表者という自覚と高い意識を」と訴えた。同町の女性は(50)は「地元で安心して暮らせるという当たり前のことを、住民は今一番求めている」と最後に付け加えた。




 いささかタイミングを逸した感もなくもありませんが、先月24日に行われた統一地方選挙後半戦の結果のうちまだ公表していなかった分にについてお送りしたいと思います。
 福井県敦賀市は原子力発電所があることでも知られている県中部の人口約6.8万人程の市で、市長選は現職を4期16年務め自民が推薦する59歳の河瀬一治氏に対して、元市議で50歳の渕上隆信氏、元市会議長で63歳の岡本正治氏、敦賀短大教授で63歳の多仁照広氏の3新人が挑戦しましたが、
 原発災害の際、迅速に避難できる道路の早期整備などを強調すると共に、4期で培った国とのパイプを生かすとアピールした 現職で自民が推薦する河瀬一治氏が14107票を獲得し、
 災害に備えた他県との連携などを唱えた元市議で11622票を獲得した渕上隆信氏、
 市独自の原発安全指針を策定し「災害時の避難態勢の多重化を図ると訴えた市会議長で7118票を獲得した岡本正治氏、
 敦賀短大教授で4964票を獲得した災害に備えた他県との連携などを掲げて4968票を獲得した多仁照広氏 の3新人を破って再選を決めました。

 原発を抱える自治体の割には、全ての候補が原子力との共生(原発推進派)を訴え、原発の見直しを促す共産党が独自候補を擁立しなかった時点で、争点の違いも見えにくく、有権者もどの候補を選べばよいのか随分迷ったのではないかと思うのですが、結果は候補者が4人とこの都市の規模としては乱立する中、組織基盤のある現職が勝利しました。 

(24日の選挙)南ア市長に中込氏が初当選 富士吉田市長は堀内氏再選 7市町村議と南ア市議補選も議席確定

2011-05-11 04:54:07 | Weblog
(24日の統一地方選後半戦選挙結果)南ア市長に中込氏が初当選 富士吉田市長は堀内氏再選 7市町村議と南ア市議補選も議席確定
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2011/04/24/15.html 2011年04月25日 山梨日日
 第17回統一地方選を締めくくる市町村長、議員選などは24日、投開票され、山梨県内では富士吉田、南アルプス、南部の3市町長が決まった。
 富士吉田市長選は、現職の堀内茂氏が再選を果たした。堀内氏の得票は1万9421票、渡辺正志氏は1万3439票だった。投票率は80・38%で、同じ顔合わせだった前回を0.69ポイント下回った。
 南アルプス市長選は、元県議の中込博文氏が初当選した。中込氏の得票は1万8467票、今沢忠文氏は1万6439票だった。投票率は61・21%で、事実上の三つどもえだった前回を10.42ポイント下回った。
 南部町長選は佐野和広氏が初当選を果たした。佐野和広氏の得票は2697票、横山正広氏は2194票、佐野敏明氏は1746票だった。投票率は86・04%で、新人同士の一騎打ちだった前回を1.3ポイント下回った。
 議員選は、甲府、富士吉田、都留、昭和、山中湖、忍野、丹波山の7市町村で行われ、120議席が決まった。南アルプス市議補選の2議席も決まった。
★山梨県富士吉田市 市長選挙結果
当 19421(59.1%) 堀内茂 62 無現 2 市長
  13439(40.9%) 渡辺正志 61 無新 (元)県議

★山梨県南アルプス市 市長選挙結果
当 18467(52.9%) 中込博文 62 無新 1 (元)県議
  16439(47.1%) 今沢忠文 73 無現 市長



 いささかタイミングを逸した感もなくもありませんが、先月24日に行われた統一地方選挙後半戦の結果のうち、まだ公表していなかった分についてお送りしたいと思います。
 山梨県富士吉田市は、県の東南部に位置する人口約5万人程の市で、市長選は現職を1期4年務めた62歳の堀内茂氏に対して、元県議で61歳の渡辺正志氏が挑戦しましたが、
「市政の継続が求められている。1期で交代していたら町は発展しない。改革を進める」と主張した現職の堀内茂氏が19421票を獲得し、
「富士吉田の元気を回復させることが、政治生命をかけて取り組む政策の根源でありスタンス」と強調して13439票を獲得した元県議の渡辺正志氏 を約6000票差で退けて再選を決めました。

 一方、山梨県南アルプス市は、県の最西端に位置する2003年4月に八田村・白根町・芦安村・若草町・櫛形町・甲西町が合併して誕生した人口約7.3万人程の市で、
 市長選は、旧甲西町長で2007年4月から(2代目市長として)現職を1期4年務めた73歳の今沢忠文氏に対して、元県議で62歳の中込博文氏が挑戦しましたが、こちらは
 「現市政に具体的なビジョンが見えない。南アルプスの自然と調和した振興策で、都会との交流人口を増やす」と訴えた中込博文氏が18467票を獲得し、
 「7年後の中部横断道の開通など市にとって大事な時期を迎える。市政を継続、前進させることが私の責務」と訴えた現職今沢忠文氏を約2000票差で退けて初当選を決めています。
 現職を退けて初当選を決めた新首長の手腕に期待と注目が集まりそうです。