ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

日々のニュースをFPの視点からチェックしてコメントします

だんご屋食中毒、2人が予断許さない病状

2011-05-18 12:00:34 | Weblog
だんご屋食中毒、2人が予断許さない病状 2011年5月17日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110517-OYT1T00288.htm
 山形市七日町の菓子製造業「佐藤だんご屋」の団子などによる集団食中毒で、県食品安全衛生課は16日、発症者数が計251人に増えたと発表した。同日正午現在、61人が入院しており、このうち2人が予断を許さない病状という。
 さらに、調理従事者の検便の結果、3人のうち1人から腸管出血性大腸菌O(オー)157が検出された。
 予断を許さない病状の患者は、溶血性尿毒症症候群(HUS)の山形市内の70歳代の男性と、感染性胃腸炎・急性呼吸不全の天童市内の80歳代の女性。HUSの患者は、ほかに5人いるという。




 山形県の佐藤だんご屋の集団食中毒事件ですが、発症者は251人に達し、うち61人が入院、さらにそのうち2人が予断を許さない重症になっていることがわかりました。
 う~ん。一昔前ならば、団子屋で一旦食中毒事件など引き起こしてしまえば、たちまち噂になって地元で商売を続けることなどできなくなり店じまいに追い込まれていたでしょうし、だからこそ作る側も衛生管理に細心の注意を払っていたはずですが、生ユッケをトリミングも行わずに平気で提供する焼き肉酒家えびすの一件といい、(勿論こんないい加減な意識の輩はごくごく一部だと信じたいのですが)一体日本の飲食従事者の衛生管理意識はどうなってしまったのか…(惑
 私達庶民は、食べ物を提供するお店を信用することしかできないというのに、その飲食店が飲食業としてごくごく当たり前のことさえ成し遂げることができないというのでは、外食そのものが怖くなってしまいます。

名古屋の丸栄、百貨店からの撤退検討

2011-05-18 06:05:16 | Weblog
名古屋の丸栄、百貨店からの撤退検討 2011年05月14日 読売夕刊
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/business/n_department2__20110514_3/story/20110514_yol_oyt1t00157/
 経営再建中の老舗百貨店、丸栄(名古屋市中区)が百貨店業からの撤退を含めた業態変更の検討を始めたことが13日、明らかになった。
 丸栄の親会社、興和(同)の三輪芳弘社長は同日、読売新聞の取材に対し、今後の丸栄の運営について、「旧態依然とした百貨店では生き残れない。多くの人が楽しめる名古屋・
栄地区にふさわしい小売業にしなければいけない」と述べ、丸栄に業態の見直しを指示したことを明らかにした。
 興和は、2010年に丸栄を連結子会社化し、今月26日付で興和出身の京極修二社長が就任する予定で、今後、興和主導で再建が進む見通しだ。
 親会社のトップが百貨店業態の見直しに言及したことで、名古屋市内の主要百貨店(松坂屋、名古屋三越、名鉄百貨店、丸栄)の頭文字を取った「4M」の一角を担ってきた
老舗が姿を消す可能性が出てきた。

名古屋の丸栄、百貨店事業の撤退検討 2011年5月14日 朝日夕刊
http://www.asahi.com/business/update/0514/NGY201105140006.html
 経営再建中の老舗百貨店丸栄について、親会社の総合商社、興和(名古屋市)は名古屋・栄地区にある丸栄の本館ビルを建て替えて再開発する方針を決めた。着工時期は未定だが、集客力の高い施設にするために百貨店事業からの撤退も視野に検討する方針。
 興和の三輪芳弘社長が13日の決算会見で明らかにした。丸栄本館は1953年に建設。地上11階、地下2階建て。名古屋の一等地にあるものの、増築を繰り返して老朽化が進んでいた。
 名古屋の百貨店間の競争が激化するなか、丸栄は売上高が32カ月連続で前年を割り込むなど不振が続いている。今月には興和出身の京極修二専務が社長に昇格、
興和主導で再建を目指す。興和の三輪社長は13日、「いろいろなプランがあり、百貨店にはこだわらない」とも語っており、老舗の看板をおろして、ファッションビルなどに業態転換する可能性もある。



 ん…。丸栄と言えば、名古屋の百貨店競争(松坂屋、名古屋三越、名鉄百貨店)の激化に苦しみ経営再建中で、かってグループ企業だった豊橋丸栄も投資ファンドに売却されるも会社分割により設立された「ティーエム管財」が2011年3月22日に清算されてしまったことから、現在は経営陣と従業員による自社買収(MEBO)で自主再建を目指していると聞いていましたし、今は(かってのグループ企業への豊橋丸栄への支援どころか)丸栄本体の生き残りだけでも大変なのだろうな…とは推測していたのですが、ファッションビルなどへの業態転換も含めた百貨店事業からの撤退まで検討せざるを得ない状況までに追い込まれているとは知りませんでしたね…(滝汗
 ただ、ファッションビル事業というのは、当然ながら人気のあるブランドを数多く取り入れなければならず、当たり外れの見極め一つとっても難しいですし、世間で考えられている程簡単なものでもなく、事実、かっての阪急京都店が一時期食品売り場を取り払う大胆な改革を行ったものの結局撤退(現在は丸井が入居)に追い込まれ、かってはBALに引けを劣らないファッション専門ビルだった河原町ビブレも、いつの間にか地下1階を残してロフトがテナントの大半を占めるようになり、そのロフトの移転と店舗の老朽化が原因で河原町ビブレとしての営業を終了。
 丸栄の立地面から見ても、名古屋駅前に名鉄と高島屋があり、その2店舗で通勤客の多くは奪われそうですし、丸栄のある中心部の栄地区にもすぐ近くに松坂屋と三越があることを考慮すれば、単純にファッション専門ビルだけで生き残っていくのは相当厳しいように思いますが、立て替えて再開発する以上は、例えば上層階はホテル部門にするなり、直接競合しない異業種で集客の相乗効果が見込めるテナントを入居させる(ただ、東急ハンズはJR名古屋高島屋の4~10階に入居済、ロフトも近くに大型店があり、無印良品も名古屋パルコなど2店舗が同地区に進出済みで、テナント探しも難航しそうですが…)なり、いかにブランドイメージを保ちつつも収益を確保していくのかが、強く問われる事になるかと思います。