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群馬県知事選は現職大沢氏が3分の2を超える獲得票数で圧勝

2011-07-04 05:52:39 | Weblog
群馬県知事 大沢氏再選 2011年7月4日
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110703/elc11070319370000-n1.htm
 任期満了に伴う群馬県知事選は3日投開票され、無所属現職の大沢正明氏(65)=自民、公明、みんな推薦=が、無所属の元県議、後藤新氏(50)、共産党公認の党県委員長、小菅啓司氏(60)ら新人3人を破り再選を決めた。
 菅直人政権の支持率低下を受け、民主党が候補者を擁立できない異例の展開。福田康夫元首相を選対責任者に迎え、自公両党の支援を受けた大沢氏が終始有利な戦いを進めた。八ツ場ダム(長野原町)建設の是非も争点にならなかった。
 後藤氏は県民税10%削減を、小菅氏は「脱原発」などを訴えたが、いずれも及ばなかった。
★群馬県知事選挙結果
大沢正明 392504  (得票率67.54%)
後藤新  148790  (得票率 25.60%)
小菅啓司 33355  (得票率 5.74%)
海老根篤 6515   (得票率 1.12%)



 群馬県知事選は、再選を目指す自民・公明・みんなの党が推薦する65歳で無所属現職の大沢正明氏に対して、元県議で50歳の後藤新氏、共産党県委員長で60歳の小菅啓司氏、無所属新人で64歳の貸家業の海老根篤氏の3新人が立候補しましたが、
 中学3年までの医療費無料化など知事1期目の実績をアピールすると共に、国土交通省が建設の要否を再検証している八ツ場ダム事業については建設推進の立場を取ると共に、ドクターヘリの24時間運用化といった福祉・医療を重点政策に掲げた現職大沢正明氏が39万2504票と全得票数の3分の2を超える圧倒的支持票数を獲得し、
 故・小寺弘之前知事の下で県出納長などを務め、議員定数の3割削減や県職員給与の見直し、県民コールセンターの設置など「行政サービス日本一」を目標に、政策面で大沢氏と差別化をアピールして14万8790票と全体の4分の1強を獲得した後藤新氏、
 八ツ場ダム事業について「建設中止」を打ち出すと共に、「脱原発」の立場を鮮明に打ち出し、学校や住宅の耐震促進など災害に強い県を公約に掲げて3万3355票を獲得した小菅啓司氏、
 県民主体の県政実現を強調すると共に、八ツ場ダム事業については「問題がある」と指摘。6515票を獲得した海老根篤氏 を一蹴して危なげなく再選を決めました。

 それにしても、現職の知名度が高かったとはいえ、まさか(投票締め切り時刻と思われる)19時にスタートしたNHKニュースの冒頭ニュース読み上げと同時に、速報テロップで現職大沢氏の当選確実が流れるとは(結果は十分予想できたとはいえ)さすがに他の候補に失礼というか何というか…(滝汗
 まあ、ライバル候補の後藤新氏も、国土交通省が建設の要否を再検証している八ツ場ダム事業について「国策のため、国の判断に従う」と姿勢を曖昧に濁した段階で『あ~これでは知名度の高い現職と対抗するのは難しいだろうな…』とおおよその予測はつきましたし、元々保守色の強い群馬県では共産党色を出すことそのものが他の党派支持者からの支持を得ることが難しく、海老根篤氏に至っては一体何がしたいのか十分に伝わらなかったのだろうな…とは思うのですが、八ツ場ダム事業について建設推薦の立場を取る大沢正明氏が再選、しかも3新人を相手に3分の2を超える圧倒的な支持を得たことで、この八ツ場ダム事業の建設の可否の問題は再び混迷しそう…。
 再選を決めた大沢正明氏が、国と八ツ場ダム事業をどう交渉していくのか、そして次の4年間でどのような実績を残していくのか注目されることになりそうです。