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東大阪市長選、現職・野田氏が再選

2011-10-03 05:49:31 | Weblog
東大阪市長選、現職・野田氏が再選  2011年10月3日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20111002-OYT1T00711.htm
 大阪府東大阪市長選は2日、投開票が行われ、現職・野田義和氏(54)(無=民主・自民・公明推薦)が、前市長・長尾淳三氏(59)(無=共産推薦)ら3人を破り再選。投票率48.41%。
★東大阪市長選結果
当 86744 野田義和(54)無現=民主、自民、公明推薦
  57353 長尾淳三(59)無元=共産推薦
  37706 西野茂(68) 無新=国民新推薦
  4550 美馬幸則(61)


 東大阪市は、1967年2月に布施市・河内市・枚岡市が合併して誕生した府3番目の人口規模を持つ人口約50.9万人程の市で、市長選は現職で民主・自民・公明が推薦する54歳の野田義和氏、共産が推薦する59歳で元市長の長尾淳三氏(98年から02年、及び2006年7月12日-2007年9月14日まで。市議会における不信任決議で失職)、元府議で国民新党が推薦する68歳の西野茂氏、元高校教諭で61歳の美馬幸則氏による4人の争いとなりましたが、
 「自治体間競争の中で、東大阪市役所を、しっかりとした経営感覚を持つ、まさに考えて行動のできる市役所に何とか作り変えることができた。この東大阪市の行政改革、財政改革の流れを止めることはできない」と訴えた民主・自民・公明の相乗り候補で現職の野田義和氏が86744票を獲得し、
 「小学校、中学校の医療費助成制度の拡充や中学校の給食の実現、保育所の拡充などをして若い世代がこの街で子育てをしたいと願ってもらえる街にしたい。安心、希望がもてる東大阪へつくり変えていく覚悟だ」と訴え57353票を獲得した元市長の長尾淳三氏、
 「中小企業の町といわれる東大阪市で、市長がトップに立ち、景気対策を第一に掲げることが必要だ。株式会社、または独立行政法人『ヒガシオオサカ』を設立し、商社的機能を持たせ、全国や、広く中国、東南アジアに販路を開拓する」と訴え37706票を獲得した西野茂氏、
 「東大阪市を国際色豊かな市にしたい。駅前を開発し、緑の多い街づくりをして外国からの観光客を増やし、福祉も充実させていきたい」と訴え4550票を獲得した美馬幸則氏を退けて再選を決めました。

 この選挙選。現職と共産市政時代の元市長との争いという局面もさながら、西野茂氏が「東大阪維新の会」を名乗り活動したことで、本家維新の会と紛らわしいと波紋を招くという意味で全国ニュースになったことでも印象に残っている方も少なくないと思うのですが、よく「都構想に賛成だと言いながら、市の自治を強める」という独自の思想を持つ方をあの保守色の強い国民新党が推薦したな…という意味でも吃驚したのですが、結果は現職の勝利。
 知名度の高い2人と比べて劣勢なことから、あわよくば 本家維新の会の勢いも取り込みたいという思惑もあったのかもしれませんが、50万人を超える大都市の市長を決める選挙である以上は、やはりもっと正々堂々と戦って欲しかったという印象がありますし、後味の悪い形になったことは否定できないように思います。
 再選を決めた野田義和氏は次の4年間でどのような実績を残してくれるのでしょうか…。


東京・あきる野市長選、現職・臼井氏が再選

2011-10-03 05:45:35 | Weblog
東京・あきる野市長選、現職・臼井氏が再選 2011年10月3日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20111002-OYT1T00641.htm
 東京都あきる野市長選は2日、投開票が行われ、現職・臼井孝氏(70)(無=自民・公明推薦)が、新人の共産党市委員長・影山保氏(72)(無=共産推薦)を破り、再選。投票率40・35%。
当 15738 臼井孝(70) 無現=自民、公明推薦
  9878 影山保(72) 無新=共産推薦



 東京都あきる野市は、1995年9月に秋川市と五日市町が合併して発足した人口8.1万人程の八王子市の北にある市で、現職で自民と公明が推薦する70歳の臼井孝氏に対して、共産党が推薦する72歳の影山保氏が挑んだものの、
 職員の削減も含め1期目に力を注いだ行財政改革をさらに推進すると強調すると共に、豊かな自然を生かした観光産業の育成や公共施設の耐震化の前倒しなども掲げ、地域の将来像として「環境都市」を打ち出した臼井孝氏が15738票を獲得し、
 介護保険料と国保税の軽減、小中学校のエアコン設置、循環バスの増車、都内の市区町村の大半で実現している非核平和都市宣言など8項目の公約を掲げ、開発優先の見直しによる「優しい市政」を訴え9878票を獲得した影山保氏を破り再選を決めました。
 ん…。前回の4人による争いとは異なり、今回は一騎打ちだったということも斟酌しなければならないとはいえ、挑戦した影山氏は共産党公認候補としては中々善戦したと思いますが、もし民主党が独自の候補を擁立していたら結果はどうなっていたのでしょうか…。
 臼井氏は再選は決めたとはいえアンチ臼井層が決して少なくないことを真摯に受け止めると共に、年齢的にももうそろそろ後継者の育成も含めて次期4年間の市制運営を全うして欲しいものだと思います。

豊川市長に山脇氏再選

2011-10-03 05:42:24 | Weblog
豊川市長に山脇氏再選 2011年10月3日 中日
 愛知県豊川市長選は2日、投開票され、無所属現職の山脇実氏(67)が、元県議で無所属新人の高柳淳子氏(51)を破り、再選を果たした。投票率は前回(合併した音羽、御津、小坂井の旧3町を含まず)を12・75ポイント下回る41・22%だった。
 山脇氏は旧小坂井町との合併や新市民病院建設、いなり寿司(ずし)ブランド化による地域振興などの実績を強調。合併地域と一体感を高めることや防災に強いまちづくりを公約に掲げ、幅広い支持を集めた。高柳氏は出馬表明が告示日の3日前と出遅れ、支持を広げられなかった。
◇豊川市長選 確定得票
当 44011 山脇実(67)無現
  14398 高柳淳子(51)無新


 豊川市は愛知県の東三河にある人口18.2万人程の市で、市長選は2007年から1期4年現職を務めた67歳の山脇実氏に対して、元県議で51歳の高柳淳子氏が挑みましたが、
 4年前の初当選で掲げた公約について「多くの約束が実現できた」と総括すると共に周辺の4町と合併し、新しい豊川市になったことから「一体感を出すべく、いろいろな事業を進めたい」と訴えた山脇実氏が44011票を獲得し、
 「今の20代の若者が夢を描ける、安定した収入を得られることが安心できる町づくりになる」と主張すると共に市の組織に企業誘致を進める「経営戦略室」を設けることを公約し、「安心安全を守るよう、母の立場から市民を包んでいきたい」と訴え14398票を獲得した高柳淳子氏 にトリプルスコア以上の大差をつけて危なげなく再選を決めました。
 実はこの豊川市。2006年2月に一宮町、2008年1月に音羽町と御津町、2010年2月に小坂井町を編入合併していて、旧一宮町も含めた「1市4町」が一緒になってから初めての市長選だったのですが、対立候補の高柳氏の立候補表明は実は告示の3日前で、高柳氏本人も「1市4町が合併して初めての選挙がないのはいかがなものかと思った。本当に申し訳ない出方をした」とコメント。
 山脇氏側に余程の失政でもない限りはおおよその結果が予測できていたのですが、大勝して再選を決めた山脇氏は次の4年間でどのような実績を残してくれるのでしょうか…。

原発容認派の現職3選 北海道岩内町長選

2011-10-03 05:37:17 | Weblog
原発容認派の現職3選 北海道岩内町長選 2011年10月3日 産経
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111002/elc11100223040000-n1.htm
 定期検査中の北海道電力泊原発(泊村)1、2号機の再稼働問題が争点となった岩内町の任期満了に伴う町長選が2日投開票され、原発容認派の上岡雄司氏(61)=無現=が、反対派の元町議、大石美雪氏(63)=共新=を破り、大差で3選を果たした。
 投票率は56・42%。最終得票数は上岡氏5167票、大石氏1658票だった。
 岩内町は泊原発の半径10キロ圏にあり、道の防災計画で対策の重点地域に指定されている。
 上岡氏は、将来的な代替エネルギー導入に意欲を見せたほか、2期8年で財政健全化を進めた実績をアピールし支持を広げた。当選後、支援者に「原発は想定外は許されない。監視体制を強化しなければならない」と述べ、安全対策に取り組む考えを強調した。
 大石氏は脱原発を掲げ、再稼働は住民投票で判断すべきだと訴えた。3号機のプルサーマル計画の白紙撤回も求めたが、及ばなかった。



 ここからはつい先日行われた自治体選挙選の結果です。
 北海道岩内町は、道後志総合振興局管内にある人口1.5万人弱の泊原発から半径10キロ圏にある町で、町長選は2期8年現職を務めた61歳の原発容認派の上岡雄司氏に対して、反対派の元町議で63歳の共産党が推薦する大石美雪氏が挑みましたが、
 2期8年での財政健全化を進めたことをアピールすると共に、泊原発について「新たな安全監視体制を早期に確立する」と主張して将来的な代替エネルギー導入に意欲を見せた上岡雄司氏が5167票を獲得し、
 泊原発3号機のプルサーマル計画の白紙撤回も求めると共に、泊原発脱原発を掲げ、再稼働は住民投票で判断すべきと訴え1658票を獲得した大石美雪氏 にトリプルスコア以上の大差をつけて危なげなく再選を決めました。
 これで、先週に行われた上関町に続く岩内町の原発推進派の勝利。
 上関町とは異なり泊原発は既に稼働中なことに加えて、岩内町の場合、昭和50年代前半からの長年の課題だった人口減少が、原発稼働に伴う労働者の流入もありその減少が穏やかに留まっていること。町民は電源三法交付金や固定資産税等により安定的な収入が得られることから町民は町の過疎化よりも身入りも確保できる現実的な選択肢を選んだのだと思いますが、原発の早い段階での再開を狙う野田首相としても、逆風の中町民が選んだ選択にほっと胸をなでおろしているのではないかと思います。

(26日の自治体選挙選)原発推進派町長が3選…計画中断の山口・上関

2011-10-03 05:33:21 | Weblog
原発推進派町長が3選…計画中断の山口・上関  2011年9月26日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20110925-OYT1T00576.htm?from=
 中国電力(広島市)が原子力発電所の建設を計画している山口県上関町かみのせきの町長選は25日投開票され、計画推進派が推す現職・柏原重海氏(62)(無所属)が、反原発団体代表の新人・山戸貞夫氏(61)(同)を大差で破り、3選を果たした。
 東京電力福島第一原発の事故後、新規原発計画がある自治体で行われた初の首長選。同町では1982年に原発計画が浮上して以降9回目の町長選で、計画推進派の9連勝となった。得票は柏原氏が1868票、山戸氏が905票で、有効投票に対する柏原氏の得票率(67・4%)は、推進派の得票率としては最高。
 中国電力は2009年10月、建設予定地の海域の埋め立て工事に着手したものの、福島第一原発事故の影響で工事を中断、菅前首相が「脱原発依存」の方針を示すなど計画を巡る状況が大きく変化した。町長選では原発関連の交付金の見通しが立たなくなったことで、原発計画の是非に加えて計画中止を視野に入れた町づくりも争点となった。



 実は先日ではなく、1週間前に行われた選挙選で、いささか投稿のタイミングを逸した感もなくもないのですが、遅ればせながら報告したいと思います。
 山口県上関町(かみのせきちょう)は、県の南東部・室津半島の先端および長島・祝島・八島などの島で構成される人口3300人程の町で、町長選は中国電力が瀬戸内海に面する山口県熊毛郡上関町大字長島に建設計画中の原子力発電所の計画を推進している現職で62歳の柏原重海氏に対して、反対派市民団体代表で62歳の山戸貞夫氏が挑んだものの、
 2期8年の実績をアピールすると共に「原子力に代わる(町政運営の)財源はない」と強調した現職柏原重海氏が1868票票を獲得し、
 「金のために町民の命と生活を犠牲にしていいのか」と主張して905票を獲得した柏原重海氏 にダブルスコア以上の大差をつけて再選を決めました。

 実はこの上関町の原発。長年にわたる反対運動の影響で、建物どころか、2009年10月に建設予定地の海域の埋め立て工事がようやく着手されたという選挙結果次第では(これまで投資した資金は無駄になるものの)計画そのものが中止になりかねない状況だったのですが、選挙が終わってみれば福島原発被害という逆風があったにも関わらず予想以上の推進派の大勝利。
 推進派と反対派が町を二分して過去にはいろいろと騒動もあったようですが、昭和45年には8300人いた町の人口が現在では3300人強にまで減少して今後もその減少を止めることが町の立地的に非常に困難(隣接している柳井市でも人口減少が止まりませんしね…)な中、町民は電源三法交付金や固定資産税等により安定的な収入が得られるという現実的な選択肢を選んだ(福島と異なり、四国が間にはいるため、津波の直撃は受けにくいだろう…という思惑もあるかと思います)のだろうな…と思いますが、原発の早い段階での再開を狙う野田首相としても、逆風の中町民が選んだ選択にほっと胸をなでおろしているのではないかと思います。

(26日の自治体選挙選)牛久市長に池辺氏3選 投票率48・69%

2011-10-03 05:31:38 | Weblog
(26日の自治体選挙選)牛久市長に池辺氏3選 投票率48・69% 2011年09月26日 茨城
http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13169595449492
 任期満了に伴う牛久市長選は25日、市内24カ所で投票が行われ、即日開票の結果、現職の池辺勝幸氏(61)=無所属、自民党推薦=が、元市議会議長で司法書士の塚本忍氏(62)=無所属、連合茨城推薦=と元市議で会社役員の大谷雅彦氏(72)=諸派=の新人2人を破り、3選を果たした。当日有権者数は6万5856人、投票率は48・69%だった。
 3選を目指す池辺氏に2新人が挑む形になり、市政の運営方法などを争点に、市民は市政の継続か刷新かの選択を迫られた。
 池辺氏は、各種業界や国会議員の支援を受けるなど盤石の態勢で臨んだ。2期の実績として、保育園の整備や放課後の児童クラブの充実など、子育て世代の支援や行財政改革を強調。徹底したコスト削減で借金を減らしながら、しっかりと市民サービスに還元したことが評価されたとみられる。
 塚本氏は、反市長派市議や元市議らなどの支援を受けて選挙戦に挑んだが、現職批判に集中して政策の訴えが浸透しなかった。
 大谷氏は、「草の根選挙」を徹底。地道な活動で、徐々に支持を広めたが、知名度不足が響いた。
 同日午後10時15分ごろ、当選確実の知らせを受けた池辺氏は「皆さんが主役の市政を実践するために、頑張ります」と喜びを語り、支援者に感謝した。



 実は先日ではなく、1週間前に行われた選挙選で、いささか投稿のタイミングを逸した感もなくもないのですが、遅ればせながら報告したいと思います。
 茨城県牛久市(うしくし)は県南部に位置する1986年に市に移行 東京から50キロ程度の位置にあることからベッドタウンとして人口が急増してきた人口約8.2万人程の市で、市長選は現職で自民が推薦する61歳の池辺勝幸氏に対して、元市議会議長で連合が推薦する司法書士で62歳の塚本忍氏、元市議で72歳会社役員の大谷雅彦氏が挑みましたが、
 市職員の人事考課制度の導入や財務改善など2期8年の実績を強調すると共に、行政区を8小学校区に見直すことを挙げて「市民と協力して市政運営をしていく」と訴えた池辺勝幸氏が15352票を獲得し、
 小児科医や産婦人科医の確保やひたち野地区への中学校新設などを挙げて「誰もが安心して老後を暮らせ、子育てができるまちにしたい」と訴え13571票を獲得した塚本忍氏、
 住民投票などを盛り込んだ市基本条例の制定を公約の目玉に掲げて「しがらみや利権と無縁で、市民の英知を集めたまちづくりをしたい」と訴え2849票を獲得した大谷雅彦氏 
 を破って現職が再選を決めました。
 当初から現職の池辺氏と塚本氏との実質一騎打ちが焦点となる中、いずれの立候補者にも推薦を出していない公明党の支持団体である創価学会の組織票や浮動票の動向が注目される中、組織力に勝る自民党推薦の現職がライバルをかろうじて振り切った形になりましたが、再選を決めた池辺勝幸氏は次の4年間でどのような実績を残してくれるのでしょうか…。