ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

日々のニュースをFPの視点からチェックしてコメントします

十和田湖観光汽船が倒産 「原発事故の風評被害が深刻」 

2012-08-20 06:39:52 | Weblog
十和田湖観光汽船が倒産 「原発事故の風評被害が深刻」 2012年08月18日 朝日
http://www.asahi.com/business/update/0817/TKY201208170266.html
 青森・秋田両県にまたがる十和田湖で遊覧船を運航する十和田湖観光汽船(本社・青森市)が17日、民事再生手続きの開始を青森地裁に申請し、倒産した。同社は「原発事故の風評被害で修学旅行生らが来なくなった。乗客数は事故前の7割までしか戻らず、収益回復が見込めない」と説明している。
 同社によると、震災後、外国人旅行者と修学旅行生が激減。乗客は2010年度の約10万人から11年度に約6万5千人に減り、12年度も回復していない。
 負債総額は約5億7千万円。今後も遊覧船事業を続けながら、従業員42人も解雇せずに再建を目指すとしている。青森県や金融機関に十和田湖の観光振興策などの支援を求めている。
 同社は3月、原発事故の風評被害だとして昨年4月~今年2月の減収分の全額4200万円の賠償を東京電力に求めたが、5月に昨年3~5月の外国人旅行客の減少分として75万円が払われただけだったという。



 ………。福島県内にある企業ならまだしも、十和田湖観光汽船の営業ルートは奥入瀬渓流の十和田湖側となる子(ね)の口から休屋(やすみや)までの50分コースと休屋からの湖の真ん中まで行って戻って来る同じく50分コースの2種類のみで、しかもその十和田湖にアクセスする手段はマイカ-等を別にすれば青森や八戸を結んでいる別会社の路線バス位のもの。
 しかも、バスによっては3~5分の男性のそれも小でもなければ対処困難としか思えないトイレ休憩しか設けずに、車内にトイレがない!バスもあるようですし、これでは「女性客は来なくていいよ!」 と言っているようなものではないでしょうか…(呆れ

 私が昔十和田湖まで旅行に行った頃は、今年の3月一杯で廃線になった十和田観光電鉄線は当然残っていて、十和田湖へのアクセスももう少し便利だったように思いますが、これだけアクセスが不便だと個人旅行の外国人観光客を取り込むことすら困難。
 文句を言う前に、せめて目的地に到着するまでの車内環境(トイレ)のような、ほんの少しの努力で解決できるような問題はクリア(お客が来なければ意味がないのですから、バスへのトイレ設置費用くらい出費してあげてもよかったのでは…)してから反論して欲しいものだと思いますし、別に東京電力を擁護する気は毛頭ありませんが、何でもかんでも原発事故のせいにするのは無責任にも程があると思います。
 経営不振も風評被害の有無以前に、本当に真剣に観光客に足を運んでもらうための努力をしていたのか? という素朴な疑問を感じずにはいられませんね。