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入居率低下レオパレス、「逆ざや」の79%…オーナーへの支払いが家賃収入上回る 2019年11月09日 読売

2019-11-10 11:41:23 | Weblog
入居率低下レオパレス、「逆ざや」の79%…オーナーへの支払いが家賃収入上回る 2019年11月09日 読売


 レオパレス21管理物件の入居率が今年の10月末時点で79.49%と、レオパレスが得る家賃収入よりオーナーへの支払いの方が多くなる分岐点とされる8割を下回ったそうです。
 この物件については、以前から壁の薄さなど真偽を織り交ぜた様々な噂があり、そこに天井裏の壁がないといった施工不良が発覚する騒動が加わってしまったのですが、ウィークリーあるいはマンスリーマンションブームが発生したことも過去の歴史で何度かあり、敷金・礼金が不要な住居というのは、お値段さえ手頃ならば、例えば家を建て替える数カ月間だけ一時的に住みたい、特定の時期だけその都市に生活拠点を持ちたい(変な意味ではなく、有名なお祭り見物が大好きな人とか、桜前線を追いかけているカメラマンとか…)など、様々な層の需要が期待できそうな気もするのですが、過去にレオパレスが立てて、今は看板を掛け変えた物件も含めて、防火面への対策への不信感から避けられているのでしょうか…。
 仮に全ての物件を修繕するとしても、一旦フランチャイズ元が資金を建て替えて負担せざるを得ない(会社側はかなり抵抗しているようですが、昔ながらの地主でもないサラリーマンオーナーに追加出資を期待するのは困難でしょう)可能性が高いでしょうし、かといって、創業家が完全に退場する位の大胆な決断ができなければ、短期の売り抜け目的以外の安定大株主と大口資金を同時に確保するのも困難ではないかと…。
 資金繰りや訴訟問題など、押し寄せる複数の問題をどう乗り越えていくのかが厳しく問われることになるのではないかと思います。