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娘の点滴に腐敗水を混入した鬼母の事件 ニュース8本

2008-12-26 18:47:37 | Weblog
1歳女児の点滴に「腐った水」混入、母親を逮捕 2008年12月24日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081224-OYT1T00400.htm
 入院中の五女(1歳10か月)が受けていた点滴に、腐敗した水を混ぜ、殺害しようとしたとして、京都府警は24日、母親で岐阜県関市の主婦(35)を殺人未遂容疑で逮捕した。
 母親は混入を認めたが、「死なせるためではなく、子どもが病気になれば、付き添って看病できると思った」と殺意は否認している。府警は、母親が以前から、同様の行為を繰り返していたとみている。
 母親と五女は、夫と長女との4人家族。母親は五女に付き添い、京都市内に滞在していた。次女、三女、四女はいずれも、4歳までの乳幼児期に病院で病死したといい、府警は、それぞれの死亡の経緯についても慎重に調べる。
 発表では、母親は22日~23日夕、京都大病院(京都市左京区)小児科の集中治療室(ICU)で、敗血症の疑いで入院中の五女の点滴回路に2回、注射器で腐った水を注入し、殺害しようとした疑い。五女は一時、発熱などの症状があったが、現在は回復に向かい、命に別条はないという。
 府警や京大病院によると、五女は、原因不明の重症感染症にかかっているとして、12月2日、岐阜県内の病院から京大病院に転院。敗血症の症状があり、血液検査をしたところ、唾液(だえき)に含まれるカンジダ・アルビカンス菌などが異常に高い数値で血中から検出された。7日には五女の容体が悪化し、ICUに収容した。
 同病院は11日に府警に相談。府警が、ICUのモニターカメラで内部を録画して監視したところ、23日夕、母親が、カメラから隠すように五女を抱きかかえ、ポケットから何かを取り出すしぐさをみせたため、任意同行を求め、事情聴取。その際、かばんなどに注射器数本を所持しており、24日朝になって「水道水にスポーツドリンクを入れ、1週間~10日ほど放置して腐らせたものを、面会時間中に点滴に入れた。殺すつもりはなかった」などと供述。「以前にも同じようなことをした」とも話したという。
 母親が説明する犯行動機について、子どもに意図的に危害を加えて、周囲の関心を引こうとする精神疾患の可能性があると、京大病院が分析しているという。

母親、点滴に異物4回混入か 1歳児殺人未遂事件 2008年12月25日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/1224/OSK200812240111.html
 入院中の1歳10カ月の娘の点滴に古くなったスポーツドリンクを注入したとして、岐阜県関市の母親(35)が殺人未遂容疑で京都府警に逮捕された事件で、入院先の京都大医学部付属病院(京都市左京区)が24日、記者会見し、母親が4回にわたって点滴に異物を注入したとみられるなど、不審な行動を明らかにした。
 一山智・副病院長によると、被害にあった五女は11月27日、下痢の症状で岐阜県内の病院で受診した。12月2日に原因不明の重症感染症として京大病院小児科に転院。容体が悪化したため、7日に集中治療室(ICU)に移った。母親には入院直後から、点滴のチューブを触るなど不審な行動がみられたという。
 京大病院が詳しい検査を実施した結果、五女の尿から有機化合物のような物質が、血液から4種類の細菌が見つかった。いずれも通常は検出されないもので、11日、警察に相談した。
 翌12日、ICUの監視カメラで録画を開始。12、13、22、23日の4回にわたって、カメラの陰になるように五女を不自然な形で抱き寄せ、ポケットに手を入れる不審な行動がみられたという。五女には4日間とも、37~39度の発熱があった。23日、警察官が母親のバッグなどから注射器2本を見つけた。母親は、注射器で点滴に異物を注入したことを認めたという。
 長尾能雅・医療安全管理室長は「かいがいしく看病している様子だった。最初は特に変わっている感じは受けなかった」と話した。
 母子は父親、長女と4人暮らし。関市によると、約2~7年前、次女、三女、四女が生後9カ月~4歳で死亡している。小島昭二・民生福祉部長によると、市に育児のことで相談した形跡はなかったという。

義父絶句「利発な嫁が、なぜ…」 2008年12月25日 産経
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081224/crm0812242057031-n1.htm
 「五女をかわいがっていたし、まったく信じられない」。逮捕された女と同居していた義父(73)は事件を知って絶句した。
 女は関市内の一軒家で、夫(49)と長女(13)、五女、義父母の6人で暮らしていた。
 女が岐阜県内の大学病院に駆け込んだのは11月27日。「(五女が)風邪をひいた」と訪れ、診察後に帰宅したが、五女の顔色が悪くぐったりしていたため、救急車を呼んで搬送。義父がどうしたのかと尋ねたところ「帰り道で気分が悪くなった」と説明したという。
 女は平成6年に夫と結婚。しばらくは子宝に恵まれなかったが、長女、次女と相次いで生まれた。しかし、次女は1歳半ぐらいから入退院を繰り返すようになり、13年にわずか4歳で死亡。次いで生まれた三女も2歳で亡くなった。次女を亡くしたころから、女は部屋にこもり、インターネットで病気のことを調べることが多くなっていった。
 義父母は当初別居していたが、次女の入院を機に、13年から関市内に2世帯住宅を建てて同居した。月1回は義父母も交えて食事をし、年1回程度は家族旅行もするような一家。女は家事もきちんとこなした上、大声で怒鳴ることもなく、子供たちをかわいがって育てていたといい、子供たちも母親のそばを離れないほど慕っていたという。
 幼子が次々と亡くなったことで、義父母が「もう子供をつくらない方がよいのでは」と諭したこともあったが、夫婦は「長女を一人っ子にするのはかわいそう」と話したという。だが、四女も生後9カ月で死亡。家族の間では子供の成長の話をすることを避けるようになっていたという。
 事件について義父は「息子から説明を受けたが、本当に利発な嫁だったし、そんなことがあったとは夢にも思えない。息子も信じられないと言っていた」。長女には自ら説明したが泣き崩れたままだったという。
 一方、岐阜県中濃子ども相談センター(児童相談所)によると、これまで女の児童虐待が疑われたことはなかったという。石田公一所長は「もし、代理ミュンヒハウゼン症候群であれば、あまりないケース。子供の回復を待ちつつ、父親と相談しながら対処を検討したい」と話した。

「これまでにもやった」 五女は入院後に感染症 2008年12月25日 産経
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081225/crm0812250006000-n1.htm
 入院中だった1歳10カ月の五女の点滴に腐敗した液体を混入したとして、殺人未遂容疑で岐阜県関市の無職の女(35)が逮捕された事件で、五女は11月27日に胃腸炎で同県内の病院に入院し、直後から重い感染症を起こしていたことが24日分かった。今月2日に五女を受け入れた転院先の京都大学付属病院(京都市左京区)は「何らかの人為的な混入があり、感染症にかかったのではないか。転院時にはすでに重い症状だった」としている。
 女は京都府警の調べに「これまでにもやった」と供述しているといい、府警は、女が以前から同様の行動を繰り返していた疑いがあるとみて調べている。
 京大病院によると、五女は転院後の検査で通常は血液中に存在しない複数種の細菌が検出され、症状が悪化したため7日から集中治療室(ICU)に入った。
 一方、五女の転院直後から女の行動に不審な点があったため、病院側が11日に府警に連絡。12日以降、ICUのビデオカメラの映像を録画し、注意を払ったところ、22~23日に、女がカメラに写らない角度で点滴につながる管を隠し、五女を抱きながらポケットから物を取り出す様子を確認。府警が事情を聴いたところ注入を認め、所持品から複数の注射器が見つかった。
 女は、1日2回の面会時間には必ず訪れ、五女を長い時間抱くなど熱心に看病し、離れたくない様子だったという。府警は、女が、子供などをわざと傷つけて看病するような行動がみられる「代理ミュンヒハウゼン症候群」だった可能性があるとして、動機や経緯を慎重に調べている。

腐敗水混入事件、女児の血液から細菌4種 転院後の検査で検出 2008年12月25日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20081225STXKD078724122008.html
 入院中の五女(1)の点滴に腐敗水を混入したとして、殺人未遂容疑で母親(35)=岐阜県関市=が逮捕された事件で、京都大病院に転院直後の検査で、五女の血液から少なくとも4種類の細菌が検出されていたことが25日、分かった。
 京都府警は、転院前から同様の混入を繰り返していた可能性があるとみており、病院関係者らからも事情を聴き詳しい経緯を調べる。
 病院によると、菌の種類は、入院してから4日後に判明。カンジダ菌や緑膿菌属など、身の回りに存在する常在菌だが、血液から同時に複数の種類が検出されることは、通常あり得ないという。

「妻は追いつめられていたかも」夫が語る 点滴異物混入 2008年12月25日 朝日夕刊
http://www.asahi.com/national/update/1225/NGY200812250013.html
 京都市で入院中の五女(1)の点滴に異物を混入したとして、岐阜県関市の母親(35)が殺人未遂容疑で逮捕された事件で、夫(49)が25日午前、関市の自宅前で朝日新聞の取材に応じ、「娘3人を続けて亡くし、妻は追いつめられていたのかもしれない」と語った。
 子ども2人を持つことが夫婦の夢だった。妻は13年ほど前に長女を出産。だが、次女を肺の病気で亡くし、三女も病死した時は、妻は精神的に参った様子だったという。四女は先天性の病気で体が弱かったという。妻は出産のたびに「この子だけは元気になるように」と話していたという。
 夫によると、妻は五女出産後も、閉じこもりがちになったり、精神的に追い込まれていたりする様子は全くなかったという。五女が今月、京大医学部付属病院に入院してからは妻がつきっきりで看病。夫も週末は病院を訪れた。妻は毎日電話で状況を伝え、五女が一般病棟から集中治療室(ICU)に移った7日以降は「(五女と)会う時間が少なくて寂しい」「子どもを置いて自分だけ帰るのがつらい」と話していたという。
 23日、「(五女に)熱があって心配」と電話で話し、数時間後、妻は警察に任意同行を求められたという。

1歳娘殺人未遂:入院も母の点滴? 京都府警が資料押収 2008年12月25日 毎日夕刊
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20081225k0000e040070000c.html
 京都大病院に入院中の五女(1歳10カ月)の点滴に母親が雑菌入りの水を混入したとされる殺人未遂事件で、「原因不明の重篤な感染症」とされ入院した当初の女児の症状も人為的に引き起こされた可能性が高いことが分かった。京都府警は逮捕した母親の高木香織容疑者(35)の自宅(岐阜県関市)から、混入の参考にしたとみられる資料を押収。京都へ来る以前から混入を繰り返していた疑いもあるとみて追及する。
 病院や親族によると、五女は11月下旬、風邪のような症状が見られ、岐阜大病院(岐阜市)の外来で点滴を受けた。帰宅後、ぐったりしたため同病院へ救急搬送され入院。高木容疑者の希望で今月2日に京大病院へ転院し、血液検査を受けた。その結果、免疫不全でも1種類しか感染しない雑菌が計4種類も検出され、人為的との見方が強まったという。
 府警によると、高木容疑者は点滴の管にある薬剤などの注入口から、注射器で混入。参考資料のほか、所持品や京都での滞在先から複数の注射器が見つかっている。
 親族によると、高木容疑者は関市出身で、会社勤めを経て19歳の時に結婚。家族仲は良く、インターネットで子供の病気について調べていた。次女、三女、四女を亡くした後にも「一番上の娘が一人になるのは可哀そうだから、子供がたくさんほしい」と話していたという。
 また、五女を連れて歩く姿が近所ではよく見られ、ある住民は「よくしゃべる明るい人という印象」と振り返った。

3児の集団検診拒否、母「何かうつったら困る」  2008年12月25日  産経夕刊
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081225/crm0812251329017-n1.htm
 入院中だった1歳10カ月の五女の点滴に腐敗した液体を混入したとして、殺人未遂容疑で岐阜県関市の女(35)が逮捕された事件で、女は平成13年に次女が死亡して以降ふさぎがちになり、三女~五女の3人の子供について、乳幼児の集団検診を「何かうつったら困る」として拒んでいたことが25日、わかった。
 女は「(次女~四女の)3人は病気で死んだ」と供述する一方、五女の転院先の京都大病院の関係者は「必要以上に五女を長く抱き、接触していた」と証言。子供に強く執着する傾向がみられることから、府警は、動機や3人が死亡した経緯について慎重に事情を聴いている。
 関市や関係者によると、次女は生後1年半ごろから病院への入退院を繰り返し、女は病院に泊まり込むなど次女の側を離れることなく懸命に看病したが、平成13年に4歳で死亡した。
 その後、女は三女~五女について市の定期検診を受けさせず、個別に健康診断を依頼。同市は「珍しいケースだった」としている。だが、三女は約1年半の入院生活の後2歳で、四女は約半年の入院後9カ月でそれぞれ死亡した。
 女の義父(73)は「次女と三女は膠原病による敗血症で亡くなった。嫁は愚痴一つ言わずに看病し、孫を心の底からかわいがっていた」と話す。
 一方、五女については、京大病院に免疫治療の専門家がいることから、女が自ら希望して転院。医師に対して「治りますか」などと積極的に質問するなどしていたという。
 しかし、五女は集中治療室に移った今月7日前後はすでに「最重症の状態」(京大病院)で、12日以降、女は同病院で少なくとも4回の異物混入を行ったとみられている。五女は、度々39度の高熱に見舞われ、病院側は命にかかわる状態であることを女に伝えていたという。




 はぁ…。代理ミュンヒハウゼン症候群だか何だか知りませんが、世の中にはとんでもない母親もいるもんですね…(怒!!!
この容疑者は、『自分が産んだ子供だから何をしても許される』とでも考えているのかもしれませんが、いくら自分の子供だろうと親の勝手でその命を抹殺されたり、危害を加えられたりしては、子供はたまったものではありませんし、この容疑者の処分が刑法に問える犯罪として取り扱われるのか、それとも重度の精神病の疑いで精神病院に強制隔離入院になるのかは知りませんが、本気で『冗談じゃない(怒!!!)』と思います。

 それにしても5人の子供のうち3人もが9ヶ月から4歳で死ぬこと自体、栄養状態も医療水準も高い今の日本ではちょっと信じられない話なのですが、実際のところどうなんでしょうね…???
 確かに25日の朝日夕刊記事では『次女は肺の病気、三女は病死、四女は先天性の病気で体が弱かった』とありますし、ひょっとしたら両親の遺伝子の影響で丈夫な子供が産まれない夫婦の組み合わせというのもあるのかもしれませんが、容疑者は「何かうつったら困る」と集団検診を拒否するなど、かなり病的なところもあったようですし、ごくごく個人的には、何かとんでもない自己療法を信じ込むようになり、5女に行なったような卑劣な行為を他の子供にもしていたのではないかという疑念をどうしても持ってしまいます。
 実際、戦前ならまだしも、現代の日本では世界的に見ても乳幼児の生存率はかなり高く、体重1000~1500グラムで産まれてきた新生児の95%が生存し、さらに、単に生存するばかりでなく予後も良好で、未熟児生存者全体の90%以上は後遺症が出ないと言われていますし、赤ちゃんはまだしも2歳や4歳ならある程度抗体というものもついてくるはず…。
 どうも夫も義父もこの容疑者を過大評価しているように見えますが、真相が入ってくるにつれ、人間の心の影を見る嫌な事件に発展しそうな嫌な予感がしますね…。 


1 コメント

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Unknown (逆に色々な看護士も診てきました。患者側でも知識のある患者はわざと点滴を早く終わらせようとしますし、暇な入院期間、あるもので何でもしようとする方もいます。人間性が顕著に表れますね。)
2017-04-18 21:41:24
医療の今後の運営が穏やかであることを願います。
間違っても
もう、という患者の部屋のみ空調温度を下げる様な医者、それを拒まない看護士がいない様に
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