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米国は感謝祭で休場も、ブラジル アルゼンチンは…

2012-11-23 09:35:43 | Weblog
米国株式市場=感謝祭のため休場 2012年11月23日  ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT828062120121122
 22日の米国株式市場は感謝祭のため休場。23日は短縮取引となる。通常取引の再開は26日。

アルゼンチン国債の売り加速、債務返済めぐる米判決でデフォルト懸念拡大 2012年11月23日  ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT828068720121122
 債券市場でアルゼンチン国債への売りが加速している。債権者の扱いをめぐり同国政府に不利な決定を米裁判所が下したこと受け、デフォルト(債務不履行)への警戒感が高まっているためだ。
 22日の債券市場でアルゼンチン国債は、JPモルガンのEMBIグローバル・ソブリン債指数11EMLに対するスプレッドが55ベーシスポイント(bp)急拡大し、利回りは米国債を12%ポイント上回る水準となった。
 2002年に大規模な債務不履行を起こしたアルゼンチンが再びデフォルトするのではとの懸念を背景に、利回りスプレッドは10月上旬以降300bp拡大している。
 またマークイットによると、10月上旬時点で1000bpを下回っていたアルゼンチン国債のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)は現在2400bpを超え、2009年5月以来の高水準に迫っている。
 ニューヨークの米連邦地裁は21日、アルゼンチン政府に対し、2005年と2010年に実施した2回の債務再編に参加しなかった債権者に直ちに返済を行うよう命じる決定を下した。
 アルゼンチンは控訴する意向を示しているが、地裁の判決が支持され、アルゼンチンがそれに従わなければ、米裁判所は債務再編に応じた債権者に対する支払いを差し止める可能性があり、過去の債務交換で発行された約240億ドルの国債についてテクニカルデフォルトが発生する恐れがある。
 フェルナンデス大統領は債務再編に参加しなかった債権者には「1ドルも」支払わないと言明しており、早ければ12月にもデフォルトが発生する可能性がある。
 アルゼンチンは12月2日に4000万ドルの利払いを控えるが、同月15日に期限を迎える30億ドルの返済をめぐり一部で懸念が高まっている。
 ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント(ロンドン)の新興国債券部門責任者サム・フィンケルスタイン氏は、アルゼンチンについて「非常に慎重なポジション」をとっているとし、「法的リスクが大きい上に、アルゼンチンが債権者問題への対処ではなくデフォルトを選択する可能性も小さくない。同国には全債権者に返済する資金があるが、実際に支払うかどうかは政治的な決定だ」と述べた。

ブラジル中銀、年末に為替市場に介入する可能性 2012年11月23日  ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT828040320121122
 ブラジル中銀のトンビニ総裁は22日、中銀が流動性供給に向け、年末に為替市場に介入する用意があると述べた。
 総裁は議会証言で、中銀はレアルの取引レンジを設定していないが、投機からはレアルを守ると表明。「必要であれば、われわれは年末、一時的な流動性を供給するため介入する」と述べた。年末にかけてドルは供給が減る一方で需要がしばしば増えるが、年初には自然に元に戻る傾向があると指摘した。
 インフレは抑制されているとしたうえで、物価上昇には引き続き警戒していく方針を示した。

カナダ、2015年までに財政赤字解消目指す 2012年11月23日  ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT828065720121122
 カナダのフレアティ財務相は22日、2015年までに財政赤字の解消を目指す考えを明らかにした。ただ、景気が悪化すれば柔軟に対応するとした。
 カナダの財政赤字は対国内総生産(GDP)比で1.4%と、米国や他の主要国と比べれば小さいが、世界的な金融危機の発生まで財政収支は11年連続で黒字だった。
 フレアティ財務相は講演原稿で「議会の今会期中(2015年10月まで)に予算均衡を実現することを引き続き目指している」と言明し、「状況によって柔軟かつ現実的に対応する用意はあるが、予算均衡と低水準の課税という計画を堅持する方針だ」とした。
 来年初めに発表する次期予算案については、過去1年間実施してきたベンチャーキャピタル強化や職業訓練提供など成長支援への取り組みを継続するとともに、引き続き歳出削減の方法を探る考えを示した。

カナダ住宅市場は緩やかに減速、急落は懸念せず 2012年11月23日  ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT828067320121122
 カナダのフレアティ財務相は22日、国内住宅市場は緩やかなペースで減速しており、相場急落の懸念はないとの認識を示した。
 ビジネス・ニュース・ネットワーク(BNN)のインタビューで述べた。
 財務相は、住宅価格が過度に急速に下落しているという懸念があるかとの質問に対し、ないと答え、「市場が抑制されつつあることを歓迎する」と述べた。

2012年のカナダ自動車販売台数、10年ぶり高水準の見通し 2012年11月23日  ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT828067120121122
 調査機関のコンファレンス・ボード(CB)・カナダは22日、カナダの2012年の自動車販売台数が前年比5%増の172万台となり、10年ぶりの高水準となるとの見通しを示した。
 ただ、2013年と2014年は、リセッション中に積みあがった需要がはけるため、販売台数の伸びは鈍化すると予想。2013年は1.2%%の増加にとどまるとの見通しを示した。
 CBは「カナダの家計が抱える債務がすでに高水準になっていることに加え、将来的な利上げは避けられないため、自動車市場は冷え込む」としている。
 2012年の自動車販売は、金利が過去最低水準にあることに加え、トヨタ自動車とホンダの品薄状態の解消を背景に好調に推移。カナダで人気のあるトヨタ車とホンダ車は、2011年3月の東日本大震災による供給網の阻害で品薄となっていた。
 2013年以降は販売台数の伸びの鈍化が予想されているものの、米国での販売が期待できることから、CBはカナダの自動車生産は好調が続くとみている。
 2013年の生産は実質ベースで8.5%増となると予想。ただ、2014年は4.1%増に減速する見通し。米ゼネラル・モーターズ(GM)がオンタリオ州オシャワにある工場の1つを閉鎖すること、また2014年には米国でも自動車販売台数がリセッション前の水準に回復することが予想されることが背景。
 カナダでは、GM、トヨタ、ホンダの他、フォード、フィアット傘下のクライスラーなどが自動車を生産している。 
 2012年1─8月の生産台数は前年同期比約20%増。主にトヨタとホンダが通常の生産を再開したことで押し上げられた。GM、フォード、クライスラーのこの期間の生産台数の伸びは3%にとどまっている。



 で、先のスレッドの最後でも触れたように、22日の米国株式市場は感謝祭のため休場。23日も短縮取引ですが、米国は完全にお休みモードでも、南米のアルゼンチンでは債務返済をめぐる米判決でデフォルト懸念が拡大して同国の国債の売りが加速。
 ブラジルもいわゆる自国通貨安を競う為替戦争の影響で、中銀が年末に為替市場に介入する用意があると述べるなど(ブラジルの場合は、米国本体というより投機筋に対する対抗的意味合いも強いと思いますが)米国経済が他の国に与える影響は非常に大きいようですね。
 米国が財政の崖問題を上手く切り抜けることができるかどうか。日本(やウォン安による経済打撃が大きい韓国)も決して他人事ではいられない問題だけに、米議会の動きにも要注目です。

中野市長に池田氏初当選 現職小田切氏に431票差

2012-11-19 11:56:04 | Weblog
中野市長に池田氏初当選 現職小田切氏に431票差 2012年11月19日 信濃毎日
http://www.shinmai.co.jp/news/20121119/KT121117ATI090017000.php
 任期満了に伴う中野市長選は18日投開票し、無所属新人で会社役員の池田茂氏(59)=中央=が8848票を獲得、再選を目指した無所属現職の小田切治世氏(61)=中央=を431票差で破り、初当選した。小田切氏が告示日に引退表明を撤回、出馬した異例の選挙戦で、投票率は46・72%。合併前の旧市時代を含め過去最低だった2008年前回選の55・34%を8・62ポイント下回った。
 池田氏は、横浜銀行(横浜市)や同行シンクタンクの浜銀総合研究所勤務を経験。小田切氏が進める市役所庁舎の旧中野高校校舎への移転に反対する市民や市議に推され、10月16日に出馬表明した。人脈を生かし、都市との交流を進めることで農業や観光の振興を図るとし、「中野を全国に発信する」と訴えた。
 自ら設立したまちづくりのNPO法人などを通じて支援を広げたほか、中野商工会議所の政治団体の推薦も得て、選挙戦終盤にかけて知名度不足を挽回。引退表明を撤回した現職への批判票も集めた。
 小田切氏は、市議会9月定例会で1期での引退を表明したが、告示日になって「無投票阻止」を訴え、急きょ出馬した。市役所庁舎の移転実現を掲げ、県厚生連北信総合病院の現地再構築実現などの実績をアピール。前回選で推した市内の企業経営者らが支援態勢を再構築したが、出遅れが響き、引退撤回の批判もかわしきれなかった。
★長野県中野市 市長選挙結果
当 8848 池田茂(59) 無新
  8417 小田切治世(61) 無現



 長野県中野市は、県北部に位置する2005年4月に旧中野市と豊田村が新設合併して誕生した人口約4.5万人の市で、市長選は2008年11月から1期4年現職を務め再選を目指す61歳の小田切治世氏に対して、会社役員で59歳の池田茂氏が挑みましたが、
 14年度末(予定)の北陸新幹線延伸で、首都圏とは時間的にますます近くなる。「大都市圏と強い関係を作ることで、農産物や観光など産業面でもメリットがある」と訴え市に一番必要なのは「情報発信」といい、「自然など資源は豊富。発信法一つで人はもっと訪れる」と述べた池田茂氏が8848票を獲得して、
 懸案だった北信総合病院の再構築では、近隣市町村と財政支援を取りまとめ、改築の決定にこぎ着け「1期目は90点」と実績を強調。医師として地域医療に携わる経験から「市民の安全安心が一番市政で重要」と話し、2期目の公約に防災広場の整備や、老朽化する市庁舎の旧中野高校校舎への移転推進などを掲げ8417票を獲得した小田切治世氏 に431票差をつけて現職を破って初当選を決めました。
 この選挙区。9月市議会で現職が2期目への不出馬を表明していたものの、無投票の可能性が高まり「選択肢が無いのは具合が悪い」と告示日当日に一転、立候補を届け出たことでどうなるか全く読めなかったのですが、やはり一度不出馬を表明したのが響いたでしょうか。

青野氏が現職伊藤氏破り初当選 西条市長選 愛媛

2012-11-19 11:52:51 | Weblog
青野氏が現職伊藤氏破り初当選 西条市長選 2012年11月19日 愛媛
http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20121118/news20121118653.html
 任期満了に伴う愛媛県西条市長選挙は18日投開票された。新人の前県議青野勝氏(55)=無所属、楠=が2万9272票を獲得し、3選を目指した現職伊藤宏太郎氏(69)=同、大町=に122票差をつけて初当選した。市長交代は2004年の旧西条市、東予市、周桑郡丹原町、小松町の合併による新西条市発足以来初めて。
 合併後3度目の市長選で、選挙戦は2度目。投票率は64.13%。旧西条市出身の4人が立候補し、旧4市町の首長選を含め過去最低だった08年の前回を14.89ポイントと大幅に上回り、市民の関心の高さを裏付けた。
 合併まで東予市長だった青野氏は8月上旬、出馬を表明。上水道整備などの地域間格差是正や市民参加の「開かれたまちづくり」を掲げ、東予市長・県議時代の支持者や元小松町長らが支援した。

西条市長に青野さん,122票差現職破る 2012年11月19日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20121118-OYT8T01063.htm
 西条市長選は18日投開票され、新人で前県議の青野勝さん(55)(無所属)が、現職の伊藤宏太郎さん(69)(無所属=民主、公明、自民党西条支部推薦)と新人の飲食業稲井大祐さん(74)(無所属)を破り、初当選を果たした。2004年に旧西条、東予など2市2町が合併した現市政の運営などが大きな争点となり、市政批判を展開した青野さんが122票差で激戦を制した。投票率は64・13%(前回49・24%)。当日有権者数は9万2591人。
 旧東予市長を務めた青野さんは「現市政は市民との対話が不足している」と指摘。一方、伊藤さんは財政健全化へ取り組んできたとアピールし、市をほぼ二分する戦いとなった。
 「当選」の一報を受けた青野さんが西条市三津屋南の事務所に姿を見せると、支持者らから拍手が湧いた。万歳を繰り返した青野さんは「現職相手の厳しい戦いだった。情報公開を積極的に行い、市民とともに西条を変えていきたい」と抱負を述べた。
 青野さんは西条市出身で慶応大経済学部卒。JA周桑職員を経て、1995年に旧東予市長に初当選。合併までの3期9年余りを務めた後、2007年に県議に初当選し、2期目だった。
★愛媛県西条市長選挙
当 29272 青野勝(55) 無新
  29150 伊藤宏太郎(69) 無現=民主、公明推薦
  620 稲井大祐(74)



 愛媛県西条市は、2004年11月に旧西条市と東予市・小松町・丹原町が対等合併して誕生した県東部の人口約11.1万人程の市で、市長選は1995年11月の旧西条市時代から現職を務めている69歳の伊藤宏太郎氏に対して、前県議で55歳の青野勝氏、飲食店社長で74歳の稲井大祐氏の2新人が挑みましたが、
 現市政を「合併時の理念が守られていない。特に新庁舎が現庁舎の隣に建設される点について「現庁舎より西側に建設するとしていたのに、約束事が市民に相談なしに変更されようとしている」と現政権を批判。地域間格差解消を訴えた旧東予市長の青野勝氏が29272票を獲得して、
 「今まで培ってきた地方自治行政をつなぎたい」市政をかじ取りしてきた経験から「良質な水を生かす生産拠点として、企業誘致を進めた街づくりを目指したい」と訴え29150票を獲得した伊藤宏太郎氏 に122票の僅差で勝利。西条市長としては初当選を決めました。
 「無駄遣いをなくして財政赤字を改善し、職員にも一定のノルマを課して市民の目線で働けるよう教育したい」現市政を「行き当たりばったりの道路行政や中国派遣事業などは無駄」と批判する。「正しい政治ができる街にしたい」と理想を語り、「市民生活の安定と格差の是正も目指したい」と訴えた稲井大祐氏は620票と完全に蚊帳の外状態。

 人口規模としては、旧西条市が約6万人。旧東予市が約3.2万人で、合併も旧西条市主導で進み他の地域の不満も強かったようですが、ここにきて(建前は対等合併なものの)自治体名が消滅してしまった旧東予市の市長が新西条市の新しい市長に…。青野勝氏が旧4市町のバランスをどう取りながら市制の舵取りを行うか注目されることになりそうです。

南魚沼市長選、井口氏が3選 新潟

2012-11-19 11:51:49 | Weblog
南魚沼市長選、井口氏が3選 2012年11月19日 新潟日報
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20121118012672.html
 任期満了に伴う南魚沼市長選が18日投票、即日開票された。三つどもえとなった市長選は現職の井口一郎氏(64)=無所属=が、新人で前市議の笠原喜一郎氏(58)=同=、同じく新人でテレビ新潟前編成局長の駒形正明氏(58)=同=を制し、3選を果たした。
 初代市長・井口氏による2期8年の市政運営への評価や3氏が描く将来像が問われた。
 井口氏は「市民の命と健康を守る地域医療体制を整備する」などと訴え、半数を超える市議と後援会による組織戦を展開。豊富な運動量で手堅く票をまとめた。
 井口氏は午後9時すぎ、同市六日町の事務所で、大勢の支持者らとともに万歳を三唱。「厳しい戦いだった。自信を持って次の4年間をまっとうし、次世代にバトンタッチしたい」と目を赤くして喜びを語った。
 笠原氏は、建設中の大原運動公園野球場見直しを軸に現職批判を展開したが届かなかった。駒形氏は市政刷新を掲げたが及ばなかった。投票率は前回より5・39ポイント上昇した。
★新潟県南魚沼市長選挙結果
当 13993 井口一郎(64) 無現
  11805 笠原喜一郎(58) 無新
  7288 駒形正明(58) 無新


 新潟県南魚沼市は、2004年11月に六日町と大和町が合併して誕生、05年10月には塩沢町を編入合併した人口約6万人の中越地方に位置する市で、市長選は市が発足した04年11月から2期8年現職を務め3選を目指す64歳の井口一郎氏に対して、テレビ新潟前編成局長で58歳の駒形正明氏、前市議で58歳の笠原喜一郎氏の2新人が挑みましたが、
 「04年の合併直前の中越地震、豪雪、昨年の大水害と災害続きだったが、困難な時こそチャンスがあるという思いで市政に当たってきた」と2期8年の実績を強調すると共に「基幹病院を中心にした街づくり、図書館を中心にした商店街活性化を推進し、子どもたちに夢を与えるため大原運動公園を中心にした新たな観光と雇用を担いたい」と訴えた井口一郎氏が13993票を獲得して、
 野球場建設問題について「今後、人口減少、少子化時代を迎えるのに、あれだけの規模の野球場が本当に必要なのか」「野球場建設に反対した約2万人の市民は『声を無視された』と市政に不信感を抱いている。私は『市民100人委員会』を設置し、6万人の市民の知恵とアイデアを生かした市政を実現する」と訴え11805票を獲得した笠原喜一郎氏、
 「今回の選挙は南魚沼市の将来を決める大事な選挙。今、若者たちに将来への不安があふれている。市民の生活を守るため市役所内に『活性化推進室』を設置して雇用を増やし、観光を推進して活力を取り戻したい」「未来を担う子どもたちの子育て支援などにきちんと対応し、民間感覚を生かすために市職員の意識改革を行う」と訴え7288票を獲得した駒形正明氏、
 の2新人を何とか振り切って再選を3選を決めました。

 う~ん。挑戦者2人としては票が分散して、結果的に現職が漁夫の利を得ることになってしまいましたね。現職は再選を決めたとはいえ、過半数の方が市制の舵取りにNO! をつきつけた意味を真摯に受け止め、次の4年間の舵取りを行って欲しいと思います。

柏崎市長選&刈羽村長選は現職再選 新潟

2012-11-19 11:43:32 | Weblog
柏崎市長選、現職が3選 原発再稼働に慎重姿勢 2012年11月19日 朝日
http://www.asahi.com/politics/update/1118/TKY201211180403.html
 全7基の合計出力が世界最大の東京電力柏崎刈羽原発がある新潟県の柏崎市と刈羽村の首長選が18日、投開票された。柏崎では、全基停止中の同原発の再稼働に慎重な会田洋市長(65)が、原発推進派に推された新顔の西川(さいかわ)孝純・元共同通信社論説委員長(64)を破って3選を決めた。福島第一原発事故を身近に感じつつ、原発頼みの地域経済も気がかり。原発城下町の有権者はジレンマを抱えて一票を投じた。
 会田市長は、再稼働に慎重な姿勢をとってきた。選挙戦では原発反対派からも容認派からも支持を受けた。兄が前市長の西川氏は、原発に頼る地域経済の落ち込みに危機感を持つ推進派から立候補を促され、自民党の推薦も受けた。
 朝日新聞社が市内の21投票所で出口調査(有効回答1211人)をしたところ、同原発再稼働について「いかなる場合も容認しない」と考える人の73%が会田氏に投票したと答えた一方、「条件次第で容認する」とした人の投票先は、ほぼ半々に割れた。
 「僕らはずっと柏崎で生活していくんです」。男性介護士(21)は会田氏に「脱原発」の思いを託した。原発で生計を立てる人のことも気になるが、福島の事故を見て「将来の安心が一番大事。原発から撤退してほしい」と言う。
 西川氏に投票した男性会社員(29)は、原発下請け企業で働く友人からよく「全基停止で仕事がなくなった」と聞かされる。「やはり仕事がないのは困る。福島から避難した人の前では言えないけれど、安全なら、早く動かして」
 安全も、経済も。揺れる有権者の思いを見越して、会田、西川両氏とも選挙戦では、再稼働問題は「原子力規制委員会が出す安全基準を見守る」とし、原発とのつきあい方は「当面は共存、将来は脱・依存」と、同じような主張をした。
 「2人の言うことは似たり寄ったり」。原発5キロ圏内に住む無職男性(69)は迷った。「やはり怖い。今すぐは難しくても徐々に減らして」。西川氏が強調した「中央政界とのパイプ」に期待し、投票した。
 原発でバルブの保守点検をする会社の男性社長(62)は西川氏に入れたが、「推進でも反対でも、どちらでもいい。大事なのは原発とどうつきあうかの方針をはっきり決めること」。全基停止で売り上げは10%以上減った。原発が止まる度に影響される現状を変えてほしいと願う。
 家の窓から原発が見えるパートの女性(64)は、事故への不安から「できるなら(原発は)廃止してほしい」。原発に対する両候補の違いがはっきり見えなかったので揺れたが、市の財政再建に努めたからと会田氏に投票した。
 女性介護士(45)も揺れた。「もし事故があったら」と思う半面、「原発がないと、柏崎が柏崎でなくなってしまう」。結局、西川氏に入れた。
 一方、刈羽村では、現職で「原発との共生」を掲げる品田宏夫氏(55)が4選。反原発運動を40年以上続けてきた元村議の武本和幸氏(62)を大差で破った。
 品田氏は「エネルギー源として原子力は必須。それに背を向け、『怖いから嫌だ』と物事を決する社会は幼稚だ」と反対派を批判。再稼働について「安全が確保されたら役割を果たすべきだ」と主張した。武本陣営の幹部は「福島第一原発事故の怖さが、徐々に風化している」と語った。
★新潟県柏崎市長選挙結果
当 26734 会田洋(65) 無現
  20968 西川孝純(64) 無新=自民推薦
★新潟県刈羽村長選挙結果
当 品田 宏夫  2042 党派 無所属
  たけもと和幸 1011 党派 無所属


柏崎市長選、会田氏が3選果たす 2012年11月19日 新潟日報
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20121118012676.html
 任期満了に伴う柏崎市長選は18日投票が行われ、即日開票の結果、現職の会田洋氏(65)=無所属=が、元共同通信社論説委員長で新人の西川孝純氏(64)=同=との一騎打ちを5766票差で制し、3選を果たした。
 東京電力柏崎刈羽原発が立地する同市では、昨年3月の東電福島第1原発事故後、初の市長選。福島事故の影響で柏崎刈羽原発の全7基が停止する中、再稼働問題や経済対策、将来的な脱原発を見据えたまちづくりなどが問われた。
 会田氏は、福島事故の検証や国の安全基準見直しにより、原発の安全性を高めることを最優先に掲げた。中越沖地震からの復旧復興など2期8年の実績もアピール。後援会組織と市議団の支援を受け、手堅く票をまとめた。
 会田氏は同市栄町の事務所で、原発再稼働について「国の責任において判断し、市民に説明すべきだ」と強調。「市民力と地域力を合わせて今後のまちづくりを進める。中長期的には原発に依存しない産業にシフトさせていく」と決意を述べた。
 西川氏は自民党県連の推薦を受け、保守系市議や同級生らと市政の刷新を訴えた。しかし出馬表明が告示2カ月前と出遅れた上、原発問題などで会田氏との違いを明確にできなかったことが最後まで響いた。

刈羽村長選は品田氏4選 2012年11月19日 新潟日報
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20121118012675.html
 任期満了に伴う刈羽村長選は18日投票が行われ、即日開票の結果、無所属で現職の品田宏夫氏(55)が、東京電力柏崎刈羽原発に反対する地元3団体のメンバーで無所属の新人、
武本和幸氏(62)を破り、4選を果たした。
 昨年3月の東電福島第1原発事故後、柏崎刈羽原発が立地する同村で初の村長選。全7基が停止中の柏崎刈羽原発の再稼働問題が争点になった。
 品田氏は「短期的には、国のエネルギー政策に原子力は必要」と主張。集落の区長や企業などから幅広い支持を集めた。
 4選を決め品田氏は「勝利の喜びよりも、先頭に立つ重責を感じている」と支持者にあいさつ。柏崎刈羽原発については「共存共栄していきたい」と述べた。
 武本氏は脱原発の立場から、告示4日前に急きょ出馬を表明。反対派の村議らの支援を受けたが、及ばなかった。



 新潟県柏崎市は、県中部に位置する2005年5月に西山町・高柳町を編入した人口約9万人の市で、市長選は現職で65歳の会田洋氏に対して、自民が推薦、泉田知事も応援に回った元共同通信社論説委員長の西川(さいかわ)孝純氏が挑みましたが、
 柏崎刈羽原発について「安全性の問題、全基停止での雇用の問題がある。安全で安心して暮らせ、活力もある街にしていく」と主張した会田洋氏が26734票を獲得して、
 会田市政に関して、8年で市民の暮らしが好転していないと指摘。ビジョンの明示や指導力、発信能力が問われると指摘。原発の再稼働問題について、原子力規制委員会が示す安全基準を見守る考えを強調。新エネルギー産業などを集積させ「エネルギーの街」であり続ける努力をするとも訴え 20968票を獲得した西川孝純氏 を振り切って3選を決めました。
 福島の原発が物理的にも心情的にも動かせない以上東京電力としては何としても柏崎刈羽原発7基を早期稼働させたいところでしょうし、地元でも雇用の問題もあり安全性さえ確保できるならば容認という空気も強いのかな…とも思うのですが、柏崎市長選では一番の争点となるはずの原発再稼働問題について目立った争点が見られなかったことで、現職が逃げ切り。

 一方の、人口4800人弱の刈羽村の村長選は、2000年12月から3期12年現職を務めて4選を目指す55歳の品田宏夫氏に原発反対派で62歳の武本和幸氏が挑んだものの、品田宏夫氏が2042票を獲得して、1011票を獲得した武本和幸氏をダブルスコアで破り危なげなく再選。こちらは原発ストップによる雇用の問題がより深刻で、早期の再稼働希望の方が多いということでしょうか…。

栃木県知事選:福田氏が3選 宇都宮市長選は佐藤氏

2012-11-19 11:40:47 | Weblog
栃木県知事選:福田氏が3選 宇都宮市長選は佐藤氏 2012年11月19日 毎日
http://mainichi.jp/select/news/20121119k0000m010119000c.html
 任期満了に伴う栃木県知事選と宇都宮市長選が18日投開票された。知事選は無所属現職の福田富一氏(59)が共産党新人の野村節子氏(59)を破り3選を果たした。投票率は33.64%(前回32.28%)。宇都宮市長選は無所属現職の佐藤栄一氏(51)が、無所属新人の河内宏之氏(62)を破り3選された。投票率は36.03%(前回40.28%)で過去最低。

□知事選
 福田氏は東日本大震災、東京電力福島第1原発事故、竜巻災害などの有事対応を2期目の実績としてアピール。3期目の公約として防災関連条例の制定や、県独自の被災者生活再建支援制度の創設を掲げ、マニフェストでは「災害に強い“とちぎ”」を強調した。
 告示日の第一声は、東日本大震災で大きな被害が出た県北部から始めた。後援会組織は合併前の旧市町も含む県内全域に置き、「地域重視」の姿勢で選挙戦に臨んだ。
 当選を決めた福田氏は事務所で万歳を繰り返し「今後も『チームとちぎ』のリーダーとして震災と原子力災害を乗り越え、新たな防災の仕組みを構築していきたい」と語った。

□宇都宮市長選
 佐藤氏は小学校6年生までの医療費無料化や小中一貫教育の推進など、子育てと教育施策を中心に2期8年の実績を強調し、福祉行政の継続を訴えた。次世代型路面電車(LRT)の導入については積極的な推進を主張した。
 当選確実の一報が事務所に入ると、佐藤氏は支持者から花束を渡され「宇都宮が100年先まで繁栄できる礎をつくりたい」と抱負を述べた。

★栃木県知事選投票結果
当 462299 福田富一<3>無現=[自][公]
  71700 野村節子 共新
★栃木県宇都宮市長選挙結果
当 100858 佐藤栄一 無現=自民、公明推薦
  41678 河内宏之 無新


 栃木県知事選挙は、現職で3選を目指す自民と公明が推薦する59歳の福田富一氏に対して、共産が推薦する前県議で59歳の野村節子氏が挑戦しましたが、
 2期8年の実績を前面に、東日本大震災と福島第1原発事故による風評被害の払拭と防災、地域経済振興などを訴えた福田富一氏が46万2299票を獲得して、
「県民が主人公の温かい県政を」と福田県政を批判。原発ゼロや消費税増税反対などを訴え71700票を獲得した野村節子氏 を一蹴しました。

 また、栃木県宇都宮市は、県の中央に位置する人口約51.5万人の県都で、市長選は2004年11月から2期8年現職を務めて3選を目指す自民と公明が推薦する51歳の佐藤栄一氏に対して、学習塾経営で62歳の河内宏之氏が挑みましたが、
 LRT(次世代型路面電車)をはじめとする公共交通網の整備などを主張した佐藤栄一氏が10万0858票を獲得して、
 「多額の借金がある中で整備に383億円かかり、赤字が予想される」と現政権を批判して41678票を獲得した河内宏之氏 に2倍半近い大差をつけて危なげなく3選を決めました。

 う~ん。それにしても、民主党は政権与党だというのに、県知事選も県都首長選も独自候補の擁立見送りですか…(汗
 5万人程度の小規模自治体なら相乗りも致し方ないとしても、50万人規模の都市で政権与党ともあろう党が独自の候補を擁立できない。しかも宇都宮市長選は県都なのに主要な争点がLRT問題のみで、県都として本来もっと議論されてもおかしくない地域経済の活性化や雇用問題などで大きな争点にならないというのも何だかな…と感じます。

余ったワクチン、持ち帰り子供に接種した看護師

2012-11-18 12:55:32 | Weblog
余ったワクチン、持ち帰り子供に接種した看護師 2012年11月17日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121116-OYT1T01517.htm
 青森県の弘前市立病院(東野博院長)は16日、看護師、准看護師計3人が、患者に接種した後に余ったインフルエンザワクチンを無断で自宅に持ち帰り、自分の子供に接種していたと発表した。
 発表によると、40歳代の看護師は7日、患者に接種したインフルエンザワクチンの残りが入った容器と未使用の注射器を持ち帰り、自分の子供に0・25ミリ・リットルを接種。30歳代と40歳代の准看護師2人も8日と14日に同様の行為をした。3人は同じ外来の部署で勤務していた。14日に容器を持ち帰る准看護師を別の看護師が目撃し、3人の行為が発覚した。3人は「廃棄するのがもったいなかった」と話している。ワクチンを接種した3人の子供に健康被害はないという。
 記者会見した東野院長は「医師の指示なく接種を行った3人の行為は、保健師助産師看護師法違反の可能性が強い」としている。国や県などと相談して、処分や再発防止策などを決める。



 う~ん。実務上は医師が少し質問してうなずけば看護師が注射を担当しているケースの方が多いでしょうし、インフルエンザワクチン接種は基本有料なので、「捨てる位なら貰っちゃえ」という心の誘惑もわからなくもないのですが、備品ならともかくモノは副作用の可能性も否定できないワクチン。万が一にもワクチン接種による副作用が起きたらどう責任を取るつもりだったんでしょうか…(呆れ
 看護師という専門家であるからこそ、各種ワクチンの副反応の恐ろしさというものは嫌という程知っているはずですし、任意接種の前には同意書とアンケートの記入があるはずですが、もしその用紙まで抜き取って真っ当に対価を払ってワクチン接種を受けた方々の用紙の中にこっそり紛れ込ませていたとしたら、かなり悪質で許せない行為だと思います。


「生活保護受給者は後発薬を」 政府が事業仕分け

2012-11-18 12:48:39 | Weblog
「生活保護受給者は後発薬を」 政府が事業仕分け 2012年11月18日 日経
 政府の行政刷新会議(議長・野田佳彦首相)は17日、国の事業の妥当性を検証する「事業仕分け」を実施し、生活保護制度について議論した。全額公費の医療費を抑制するため、受給者は後発医薬品を原則使用すべきだと提言した。衆院の解散に伴い、提言が来年度予算にどこまで反映できるかは不透明だが、後発薬の義務付けは自民党も主張している。
 年間4兆円に迫る生活保護のうち、約半分は医療扶助だ。先発薬に比べ価格の安い後発医薬品が普及すれば、抑制につながる。岡田克也副総理は「効能が同じものを義務付けても、自由に医療を受けられなくなるわけではない。一歩踏み込むべきだ」と指摘した。一方、窓口での一部自己負担の導入については慎重な検討を求めた。
 食費や光熱費など生活扶助費の水準については「一般の低所得者の消費実態との均衡を図る」として、事実上引き下げを要請した。また病気など正当な理由がないのに働かない受給者には、不利益措置を強化すべきだとの意見も多かった。
 同日の会議では、後発薬そのものの使用促進策についても議論した。国内での普及が遅れている現状を仕分け人が指摘。5人が見直すべきだと判定し、使用を増やすために「先発品と後発品の薬価差額の一部を自己負担すべきだ」と主張した。
 在宅医療の充実を目的とした「在宅医療連携拠点」のモデル事業は、医療・介護両分野で省内の連携や調整が不十分として抜本的見直しと判定された。




 ん…。生活保護受給者は医療費の自己負担がないため、医療費を抑制するインセンティブが働きにくい一面は確かにあると思いますが、構成成分が似ていると言っても、後発医薬品は先発薬と100%同じ成分とは言い難い(例えるならナショナルブランド=NBに対するプライベートブランド=PB のようなもの)ですし、もし後発医薬品を義務付けることで体調を崩すようなことがあっても、生活保護受給者だから多少の自覚症状位は我慢しろ とでも言うんですかねぇ…(呆れ
 一般的によく使用される薬でも、ある人には合わない薬というものは確実に存在しますし、もし1カ月程度試しに切り替えてみて自覚症状が出ないようならば、医療費抑制のために後発医薬品に切り替えてもいいと思いますが、体の中に直接溶け込むものだけに、ある意味食べ物以上に慎重な配慮が求められると思いますし、さすがに義務付けはやり過ぎ。
 むしろ必要のない治療を施すことで不適切な診療報酬を受け取る一部の悪質な医療機関を徹底的に洗い出した方が医療費の削減効果は大きいのではないかと個人的には考えます。

(11日の自治体選挙選)荒川区長に西川氏3選 投票率最低31・66%

2012-11-17 09:29:53 | Weblog
(11日の自治体選挙選)荒川区長に西川氏3選 投票率最低31・66% 2012年11月13日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20121113-OYT8T00108.htm
 荒川区長選の投票が11日に行われ、12日に翌日開票された結果、現職の西川太一郎氏(70)(民主、自民、生活、公明推薦)が、新人の都立産業技術高専非常勤講師、吉田喜一氏(64)(共産推薦)を破り、3選を果たした。投票率は31・66%で過去最低だった。
 同区荒川の西川氏の事務所では、12日午前10時過ぎに「当選」の一報が入ると、支持者らから大きな歓声が上がった。間もなく事務所に姿を見せた西川氏は、支援者と握手を交わして喜んだ後、万歳をして当選を祝った。
 西川氏は、「区民の笑顔をいくつ作れるかを目標にやっていく」と3期目への意気込みを語った。
 午前11時20分頃に登庁し、正面玄関で職員から拍手で迎えられると、目頭を押さえる一幕もあった。
 西川氏は選挙戦で、「職員の業務意識の向上」「自殺予防への独自対策」など、2期8年の実績をアピール。民主、自民、生活、公明の政党が推薦したほか、区内の商工団体など約250団体から支持・推薦を受け、選挙戦を優位に進めた。
 一方、吉田氏は中小企業の産業振興や自然エネルギー政策の推進を訴えたが、及ばなかった。

[運営に支障も]
 荒川区長選は、西川氏が大差で3選を決めた。だが、投票率は過去最低の31・66%。有権者の関心の低さが際立つ結果となった。
 区の人口は5年前と比べて約1万1000人増え、20万6540人になった。特別区民税の収入額も130億円前後で堅調に推移している。区政運営が順調だからこそ、3選を果たした西川氏は投票率の低さに「ゆゆしき事態」と表情を曇らせた。
 西川氏は3期目の最重要課題として「防災対策」を掲げている。木造住宅密集地域の建物の建て替えや除去を円滑に進めるには、区民の理解と協力が欠かせない。関心の低さは、区政運営の大きな障害となる。どうやって区民の目を区政に向けてもらうのか。西川氏の手腕が改めて問われることになる。



 いささか投稿タイミングを逸した感もなくもないのですが、11日に行われた自治体選挙結果について触れたいと思います。
 東京都荒川区は、23区東部の北区や足立区などに位置する人口約20.5万人の地域で、区長選は民主・自民・国民の生活が第一・公明が推薦する現職で3選を目指す70歳の西川太一郎氏に対して、共産が推薦する64歳の吉田喜一氏が挑戦しましたが、
 「災害で一人も犠牲にならない安全な街を目指す」などとして防災対策、福祉の充実、子育て支援を中心とした政策を訴えた西川太一郎氏が37844票を獲得して
 「町工場の人たちと高専で製品開発した産官学連携の経験を生かしたい」として、区産業の活性化や原発ゼロを目指すと訴え11619票を獲得した吉田喜一氏に 3倍以上の大差をつけて危なげなく再選を決めました。

(11日の自治体選挙選)三重県伊賀市長選、岡本氏が初当選 元関西テレビアナウンサー

2012-11-17 09:22:13 | Weblog
伊賀市長選、岡本氏が初当選 元関西テレビアナウンサー 2012年11月12日 朝日
http://www.asahi.com/politics/update/1112/NGY201211110004.html
 三重県伊賀市長選は11日、投開票され、無所属の新顔で元関西テレビアナウンサーの岡本栄氏(61)が、新顔で元市企画総務部長の赤澤行宏氏(62)を破り、初当選した。
 岡本氏は「このままではあかんやろ。民間経験をいかし、しがらみのない市政を実現する」と訴えた。
 情報発信力の強化や救急医療体制の充実のほか、市役所を現在地に新築する計画を中断し、現庁舎を改修して使用することを主張。旧上野市街地を中心に支持を広げた。
 当日有権者数は7万7215人、投票率は55.94%(前回56.23%)。

「吹き矢がミサイルに勝利」…元TVアナ市長に 2012年11月14日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20121113-OYT1T00414.htm
 無所属新人同士の一騎打ちとなった三重県伊賀市長選は11日、投開票され、元関西テレビアナウンサー岡本栄さん(61)が、元市企画総務部長赤澤行宏さん(62)を破り、初当選した。
 上野高校時代の同窓生が中心となって草の根戦を展開、「新庁舎建設事業の見直し」など市政の刷新を訴え、勝利に結びつけた。岡本さんは当選後、新庁舎建設事業について「即時ストップする」と改めて述べた。投票率は55・94%(前回56・23%)。当日有権者数は7万7215人。
 午後10時過ぎに同市上野紺屋町の岡本さんの事務所に当選確実の知らせが入ると、大勢の支持者から大歓声が湧き起こった。岡本さんは花束を受け取り、笑顔でバンザイを三唱。「選挙中、『このままではあかん』という声を何度も聞いた。市民の不満や伊賀を憂える気持ちが数字に表れた。市民主体の市政をみなさんとやっていきたい」と語った。
 劣勢との前評判を覆す勝利を「組織に頼る相手を『学芸会選挙』が破った。吹き矢がミサイルに勝った」と表現。出馬のきっかけになった新庁舎問題では「建設事業は即時にストップだ。事務事業を洗い直し、どういう建物が必要なのかを検討し、市民に提案する。合意が得られなければ住民投票という方法もある」とした。
 岡本さんは12日朝に再び事務所で記者会見。真っ先に取り組む課題として、ムダのない財政運営、地域医療の再生を挙げ「市民と情報共有して事業仕分けを行いたい」と語った。伊賀市が候補地の一つとなっている震災がれきの広域処理問題については「伊賀市では受け入れない。焼却灰もだ。市民の間に亀裂を生み、農業や畜産業にも風評被害をもたらす」と述べた。副市長人事は「意中の人物がいる。できれば年内に決めたい」とした。
 岡本さんは1974年に早稲田大学教育学部を卒業し、関西テレビに入社。2009年から神戸女子大学などで非常勤講師を務めた。初登庁は21日の予定。


 
 いささか投稿タイミングを逸した感もなくもないのですが、11日に行われた自治体選挙結果について触れたいと思います。
 三重県伊賀市は、2004年11月に上野市・伊賀町・阿山町・大山田村・島ヶ原村・青山町の6市町村が合併して誕生した県北西部に位置する人口約9.8万人程の市で、市長選は4年前の前回市長選で3新人の争いを制して初当選した内保博仁氏が出馬を見送ったため、元民放アナウンサーで61歳の岡本栄氏と元市企画総務部長で62歳の赤澤行宏氏 の2新人による争いとなりましたが、
 医療については「伊賀出身の医師を呼び戻すなど、医師数を増やす方策を市民と一緒に考えたい」とし、財政問題については「1000億円の借金を抱えながら新庁舎に60億円をかけている」と現市政を批判。第三者機関を設け、税金の使い道の洗い直しをしたいとの意向を示すと共に、新庁舎建設にも触れ、「5支所やハイトピア伊賀に市役所機能を分散し、現庁舎は耐震補強して観光拠点とすべきだと思う。市民の声を聞いて考えたい」と述べるなど、財政運営の見直しなど市政の刷新を強調した岡本栄氏が25962票を獲得して
 上野総合市民病院の医師不足・医療問題については「市民病院に内科医3人を招く。現状では患者減で閉鎖病床があり、毎年数億円の赤字が出る。独立行政法人化など、しっかりした経営形態に変更する。名張市立病院との連携について、もう一度話し合う機会があると思う」。 行財政改革については「一般会計の590億円を市の借金とみるのが妥当。うち税での負担は190億円で、貯金は120億円ある。新たな借金と返済の均衡を図れば、財政を悪化させずにまちづくりができる。市役所の休日開庁を実現する。」市役所建て替えについては、「南庁舎を耐震化するとして、20年後に新築できる体力が残っているだろうか。現計画は、景観や液状化などの問題がある。再度点検し、解消すれば現在地で、無理なら別の場所で新築する。現在の分庁舎方式は相当不便」と述べ、市民の安心安全や命を第一とした政策を打ち出して16769票を獲得した赤澤行宏氏 に大差をつけて初当選を決めました。

 う~ん。岡本氏は確かに上野市(現在の伊賀市)出身で現在も同市に住んでいるとはいえ、大学卒業と同時に関西テレビにアナウンサーとして入社して定年まで勤め現在は同社の子会社に転籍して週3日非常勤のアナウンサー業などを行うなど政治的手腕は未知数。
 一方の赤澤氏は市の企画総務部長まで務めるなど豊富な行政経験があることから、正直この結果 しかもこれだけの大差には吃驚しているのですが、市民は余程現政権に不満を抱えていたのでしょうか…。まずは新しく就任する岡本氏のお手並み拝見ですね。

衆院選12月4日公示、16日投開票 政府・民主決定

2012-11-14 22:05:01 | Weblog
16日解散、是非やり遂げたい 2012年11月14日 日経夕刊
http://jp.reuters.com/article/JPpolitics/idJPTYE8AD03720121114
 野田佳彦首相は14日午後の党首討論で、安倍晋三自民党総裁に対して今国会での定数削減実現を呼び掛け、その道筋ができれば今週末の16日に解散してもいいと明言した。
 野田首相はさらに、政治改革に関連して、「民主党と自民党で各党の理解を得るべく結論を出すため協力したい」とし、「いずれにしてもその結論を得るため、後にもう区切りをつけて結論を出そう。16日に解散します。やりましょう」と呼びかけた。
 公明党の山口那津男代表との討論では、衆院の定数削減に道筋がつけば16日にも解散すると発言したことについて、「是非、やり遂げたい」とあらためて明言した。

衆院選12月4日公示、16日投開票 政府・民主決定 2012年11月15日 日経
 野田佳彦首相は14日の党首討論で、16日に衆院解散に踏み切る考えを表明した。衆院議員の定数削減への協力を条件としたが、自民党は来年の通常国会での実現を目指す方針を確認。政府・民主党は14日夕の三役会議で「12月4日公示―16日投開票」とする選挙日程を決めた。衆院選は2009年8月以来となり、与野党に加えて「第三極」の結集を目指す勢力の動きが加速する見通しだ。
 首相は14日の自民党の安倍晋三総裁との党首討論で、赤字国債発行法案と衆院選挙制度改革関連法案の今週中の成立に協力を要請した。
 さらに民主党が掲げる衆院比例代表の定数40削減に関し、今国会で結論が出ない場合も来年の通常国会で実現に協力するよう求めた。そのうえで「決断してもらえるなら、16日に解散してもいい」と言及。「後ろに区切りをつけて結論を出そう。16日に解散する。やりましょう」と強調した。
 安倍氏は党首討論では即答を避けたが、その後、自民党は党本部で緊急役員会を開いて首相の提案に応じる方針を決定した。安倍氏は都内の講演で「首相の提案に全面的に協力する」と表明した。首相は党首討論で公明党の山口那津男代表にも定数削減や経過措置としての国会議員歳費の2割削減への協力を呼びかけ、山口氏も前向きに対応する考えを示した。
 首相が掲げた解散に向けた3条件のうち、赤字国債法案は15日に衆院を通過し、16日の参院本会議で成立する方針で与野党が合意。年金や医療の将来像を協議する社会保障制度改革国民会議は民主、自民、公明3党が早期設置で大筋合意し、近く人選などを巡る実務者協議に入る。年内に発足する見通しだ。
 残る衆院の選挙制度改革関連法案をめぐっては、15日の衆院政治倫理・公選法改正特別委員会で1票の格差是正に向けた小選挙区の「0増5減」を切り離し今国会で成立させる方向で調整する見通しだ。通常国会で定数削減を実現する方針を法案の付則に盛り込む案も浮上している。
 衆院選は3年あまりの民主党政権の評価や経済対策、外交・安全保障政策などが争点となる見通しだ。選挙日程が固まったことで、与野党は政権公約の作成や候補者の擁立などの作業を急ぐ。民主党は年内解散への反発が強まっており、首相は15日に開く党両院議員総会で理解を求めたい考えだ。だが党内では首相辞任を求める声や離党を視野においた動きが広がっている。
 年内解散に否定的だった輿石幹事長は国会内で「首相の専権事項で首相が判断したのだからそれでいいのではないか」と首相の判断を尊重する考えを示した。これに関連し、民主党の安住淳幹事長代行は14日夜のNHK番組で「定数削減に野党が賛成できないなら、来年の通常国会で成立させるために何らかの担保が必要だ」と語った。
 12月16日の投開票は、11月29日告示の東京都知事選と同日となる。



 野田さん。最後の最後で決めてくれましたね。
 鳩山元総理や菅前総理のように総裁の座にしがみつくことなく決断すべきは決断する。
 潔い決断で民主党議員の中でも本当に必要な人は生き残るでしょうし、この判断は間違っていなかったと思います。

PFU、スマホに直接保存できるスキャナー

2012-11-14 13:59:12 | Weblog
PFU、スマホに直接保存できるスキャナー 2012年11月13日 日経
 PFU(050・3786・0811)のスキャナー「スキャンスナップ iX500」
 紙の文書を読み取って、無線通信でスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)などの携帯端末にデジタルデータとして直接保存できるスキャナー。紙のサイズや、文書が両面か片面かを自動的に判別する。業務用スキャナーの技術を応用して1分間で最大25枚の高速読み取りを実現した。
 紙の文書は「PDF」か「JPEG」のファイルに変換してスマホに保存できる。ファイル名を変更したり、不要なファイルを削除したりできる専用アプリも付けた。本体の外観はピアノのような光沢のある黒に仕上げている。
 《オープンだが、同社直販サイトでは4万9800円。30日》



 この機種。オープン価格の値段的にもスペック的にもFI-S1500-Aの後継機種のようですが、FI-S1500-Aの発売も昨年の10月21日と発売してから1年ちょっと。
 個人家庭での利用を想定した下位機種のS1300のバージョンアップ(S1300からS1300iへのバージョンアップまでは3年半のブランクがありました)と比べると随分早く改良。しかも新機種扱いですか…と少し吃驚しています。
 スペック的には、FI-S1500-Aと比べて1分間当たりの読み取りスピードも最大20枚から25枚(=1.25倍)まで改善していて、原稿読み取りとOCRの並列処理により、ファインモードでの検索可能なPDFを生成する時間が半分以下になったとか。
 もしスマホからUSBコードなしで保存できる最大のウリや、OCR認識にそれ程魅力を感じないのならば、価格差次第ではあえて旧機種を狙うというのもあり(*)かもしれませんね。
 ボーナス商戦を前に、旧機種のFI-S1500-Aを売り切るために家電量販店が在庫処分セールをする可能性もあるでしょうし、今冬スキャナーを新規購入あるいは買い替えを考えられている方は、家電量販店のチラシを定期的にチェックすることをお勧めしたいと思います。

*但し、FI-S1500-Aの保守終了予定日は5年後の2017年11月12日までとなっています。


首相、年内衆院選の意向 来月16日、22日投票案

2012-11-13 09:10:41 | Weblog
首相、年内衆院選の意向 来月16日、22日投票案 2012年11月13日 共同通信
http://www.47news.jp/CN/201211/CN2012111201002023.html
 野田佳彦首相は年内に衆院選を実施したいとの意向を関係者に伝えた。首相周辺が12日、明らかにした。22日までに衆院を解散し「12月16日投開票」とする日程を軸に検討。選挙の事務的な準備を考慮し「12月22日投開票」とする案も出ている。首相は12日、最大の懸案である衆院選挙制度改革で「1票の格差」是正のための小選挙区「0増5減」を先行させる可能性に言及した。民主党内には早期解散への強い異論があり、首相は情勢を見極めて最終判断する。
 首相は11日夜の輿石東民主党幹事長との会談で年内衆院選の意向を伝達。輿石氏は選挙情勢を懸念し慎重姿勢を示した。


 おおっ…(吃驚 
 自民党の安倍晋三総裁が「(総選挙は)12月16日、23日は天皇誕生日のため(クリスマスイブ)の24日もありうる」とテレビ番組で発言すれば、野田総理もすかさず、12月16日あるいは22日の投開票を主張する。尖閣諸島を巡る国有化宣言とその後の中国との関係悪化については多少頂けないところもあったものの、こういう潔いところは素直に評価できますね。
 12月23日の天皇誕生日の投開票は、感情論以前に3連休の中日にあたることから、実施したところで顰蹙を買って投票率も低迷するだけでしょうし、解散が来年になれば新党に対する政党助成金発生要件の問題も絡んでくる。
 そうなれば、どうせ実施が避けられないなら年末年始の休暇に向けて前倒しで仕事を進めている年末ぎりぎりではなく、早くやってくれた方が個別政党の応援などに駆り出される時期と仕事が忙しい時期を少しでもずらせて助かるのですが、国民の生活が第一代表の小沢さんに近い輿石氏は当然ながら消極的な反応。
 小沢氏に近い議員の猛反発と彼らを完全に敵に回す覚悟で12月16日投開票を本当に実現できたら野田総理を素直に見直すのですが、さてさてどうなることでしょうか。

 正直22日実施でも迷惑は迷惑ですが、3連休の初日なら期日前投票あるいは早朝に投票してそのままお出かけに出るなど投票率低迷対策という意味では23日や24日に実施されるよりはマシですし、今後の動向にいよいよ目が離せなくなってきました。

豊橋市長に佐原氏再選 愛知

2012-11-12 07:10:29 | Weblog
豊橋市長に佐原氏再選 2012年11月12日 中日
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012111290003339.html
 愛知県豊橋市長選は11日、投開票され、無所属現職の佐原光一氏(59)=自民推薦=が無所属新人の元衆院議員杉田元司氏(61)を破り、再選を果たした。互いの支持基盤である保守層が分裂する選挙となったが、佐原氏は、3人が立候補した前回選挙から1万1765票を上積みした。投票率は41・16%で前回より4・39ポイント低かった。当日有権者数は29万1834人。
 佐原氏は中部地方整備局副局長などを経て、前回選挙で初当選。主に国道の整備促進や三河港への企業誘致、首都圏での豊橋のPR活動を1期目の実績に掲げた。2期目の政策は、市中心部の活性化策や東三河8市町村による広域連合結成などを訴えた。自民党県連や連合地域組織の推薦を受け、大半の自民系市議が支援する組織戦を展開し保守票を固めた。
 杉田氏は衆院議員や県議の政治経験をアピール。佐原氏が進めた東京事務所設置などを批判し、小学校の給食費無料化などを訴えた。一部の自民系市議や県議から支援を受け、現職批判票も取り込み5万票以上を集めたが、及ばなかった。
 民主党と公明党は自主投票だった。
◇愛知県豊橋市 市長選挙結果
当 佐原光一 59 無現 62867 =自民推薦
  杉田元司 61 無新 55671


 
 愛知県豊橋市は、県の南東部にある東三河地区の人口約37.5万人の中心都市で、市長選は現職で自民が推薦する59歳の佐原光一氏に対して、新人で元自民党衆院議員の61歳の杉田元司氏が挑みましたが、
 「シャイな豊橋の街が少しずつ元気に外に向かって発信していく取り組みに変わってきていると感じる」とこれまでの成果を強調すると共に、2期目は自立した地域づくりや希望と誇りを持て安心安全な街づくりを目指すと力説。東三河広域連合の実現と三遠南信地域の連携を推進することや首都圏プロモーション活動の拡大、自動車輸入港としての三河港振興、障害者の社会参加促進、中心市街地のにぎわい創出などを掲げた佐原光一氏が62867票を獲得して、
 「この4年間で閉塞感が覆っている。払わなければいけない」と現職の市政運営を批判。豊橋駅を中心としたにぎわいのある街づくりや、中心市として、関係市町村から心を寄せてもらえ、手を差し伸べ合う東三河づくりを目指すと訴え、「温かみ、人情ある市政に変革していく」と強調。市職員の人件費削減や東京事務所の廃止、総合動植物公園運営費などを見直し、小学校の給食費無料化、国民健康保険の負担軽減。脱原発 などを掲げて55671票を獲得した杉田元司氏 を退けて再選を決めました。
 挑戦者の杉田元司氏は、2005年9月に行われた衆議院選挙に愛知県第14区から出馬するも小選挙区で敗れて比例復活当選するも09年9月に行われた総選挙で惨敗して2010年12月に一度は引退を表明された方だったのですが、今回の選挙に出馬。いろいろと公約を掲げてはいたものの、現職に及ばなかったようですね。

千曲市長に岡田氏 初当選、三つどもえ制す  長野

2012-11-12 07:02:08 | Weblog
千曲市長に岡田氏 初当選、三つどもえ制す 2012年11月12日 信濃毎日
http://www.shinmai.co.jp/news/20121111/KT121111ASI000002000.php
 近藤清一郎氏の病気辞職に伴う千曲市長選は11日投開票し、無所属新人で前市参与の岡田昭雄氏(61)=森=が、共に無所属新人で、会社社長の柳町博之氏(49)=鋳物師屋、元会社員の宇田川弘子氏(53)=中=を破り、初当選した。
 岡田氏は近藤氏の出馬要請を受け、10月26日に表明。争点となった市内への新幹線新駅誘致は活動を継続する立場で、県が策定中の新総合交通ビジョンに明記されるよう取り組む方針を示した。合併による市発足から来年で10年になるのを見据え、行政経験をアピールしながら「合併の仕上げをしたい」と訴えた。
 近藤氏の後援会員も加わって自身の後援会を新設。民主党の羽田孜元首相(衆院3区)後援会「千曲会」の更埴連合支部の推薦を得たほか、市職員時代の人脈などを生かして手堅い戦いを進め、最終的に幅広い支持を集めた。
 近藤氏と一騎打ちだった2007年の前々回に続いて出馬した柳町氏は、最も早い同12日に立候補を表明した。科野(しなの)青年会議所OBらの支援を受け「世代交代」を主張。新幹線新駅誘致は継続する意向を示した上で、情報公開を重視。「市民の声を聞いて判断したい」と訴えた。若い世代を中心に一定の支持を得たが、前市政からの転換を望む層の得票が宇田川氏と分散したこともあり、及ばなかった。
 宇田川氏は同30日に出馬表明。唯一、新幹線新駅誘致反対を明言し、女性の視点を生かす市政も主張した。市議会会派の共産党市議団、市民クラブが支援。新駅誘致反対の層を中心に浸透し、旧戸倉町域などで強みも見せて追い上げたが、出遅れも響いた。
 投票率は52・35%。11年の前回選は無投票で、07年前々回選の51・84%を0・51ポイント上回った。
★ 長野県千曲市 市長選挙結果
当 岡田昭雄   10549
  柳町博之   9676
  宇田川弘子  6080




 長野県千曲市は、県北部に位置する2003年9月に更埴市・戸倉町・山田町の三市町の合併により誕生した人口約6.1万人の市で、市長選は2007年10月に就任するも病気治療を理由に現職の近藤精一氏が辞職したため、市長選は前千曲市参与で61歳の岡田昭雄氏、環境計量士で53歳の共産が支援する宇田川弘子氏、会社社長で49歳の柳町博之氏による3新人の争いとなりましたが、
 前市長辞任で市政は緊急事態とし「市政を継承する」と強調。新駅誘致の継続を訴えた岡田昭雄氏が10549票を獲得して、
 新駅誘致を進めるとしつつ「駅が本当に必要なのかを市民が判断できるように情報を公開する」と訴え9676票を獲得した柳町博之氏
 新駅誘致に反対し「反対する市民の声を市政に届ける」と主張して6080票を獲得した宇田川弘子氏 の両氏を抑えて3新人の争いを制しました。

 ん…。県都長野市と上田市の中間に位置する千曲市に新幹線新駅が本当に必要なのかな…という気もしなくもないのですが、通過されるだけの形となる市民としても気持ちは複雑でしょうし、投票結果は新駅慎重派と新駅反対派が票を食い合う形で、現職が推した候補が逃げ切り当選。
 初当選を決めた岡田氏がどう市制の舵取りを行うのか要注目です。