日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

高齢者施設「浴風会」見学

2007-02-22 | 仕事・建物
チョットしたきっかけで浴風会の見学が出来た。
おなじ杉並区で一番の大きく整った施設
行って改めて大きさや歴史を感じた。

学校と見まごうばかりの外観は
大正15年竣工、設計内田祥三、
元は病院として建てられたそうだ
敷地は2万坪、
現在はありとあらゆる高齢者施設が建っているが
当初は平屋建ての居住棟が囲んでいた。
本館はガッチリとした躯体と
当時流行っていたスクラッチタイルで被われている。
近づいて見るとタイルが欠落した部分には
似たような、それでいて随分と違うタイルで補修されている。
内部はけがをしないように丸みを持たせた柱や丸く加工した窓台
階段の雰囲気などは時代を感じさせた雰囲気があり
あちこち見て回りたいものの、おとなしく従う。

見学先は築20年の特別養護老人ホームと在宅サービスセンター
古いながら実にキレイに手入れがされている
「皆さま臭いがしますか?」案内の方が心配そうに聞かれる
「少しします」
「そうですか、随分気を使っているんですが」
ケアする人たちは20代と30代が圧倒的の多いそうだ
若い男の子達がやさしく介助をしている。

在宅サービスの方は、天井の高い吹き抜け空間
広々と気持ちの良い所に、数人が思い思いの手仕事や体操をしている。
別の部屋では、和やかにビーズの小物を作ったり、1人書道に励んだり
自由で楽しそう、週に6日も通う人がいるとのこと、うなずける気がする。
ところがこの広い場所が苦手な人もいるとか
広過ぎて不安な気分になるらしい
「必ずご本人さんに見てもらってください」

見学者は親の居場所を探している人、
自分の入所を検討している人
「申し込んだままなんの返事もない」足元の危なそうな叔父様
差し迫った人もいた。

建築や福祉仲間の見学と違い一色違った具体的な質問が出て
「なるほど」
終わった後は1人で一周見学をして帰った。

写真は中庭からの本館
コメント
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