日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

山椒大夫・釜寺

2011-02-10 | 自然・風景
方南町に「釜寺」があり風向きに寄って鐘が聞こえる。



屋根の上に東運寺の別称の元の「お釜」が乗っている。



木々の葉が茂ると見えなくなるが、この季節はクッキリと逆さまの「羽釜」



何とはなしに飢饉の時に炊き出しをしたお釜、と思っていたが
看板を読むと随分違った由来。

「山椒大夫」の安寿と厨子王の物語
安寿と厨子王兄弟と母と乳母が陰謀によって流された父を追って旅をする
直江津で賊に襲われ人買いに売り飛ばされる、
安寿と厨子王は山椒大夫の元でこき使われ
母達は佐渡に売られる。

姉の安寿は密かに厨子王に地蔵菩薩を渡し逃がす。
父を助け国守となった厨子王は母を探す旅にで、無事探しだす。

その場面が
生け垣の先に眼の見えない貧しい老女が穀物を干し鳥を追いながら
「安寿恋しやほうやれほ~~
  厨子王恋しやほうやれほ~~」と歌う。

子供の頃大人に聞かされたのか本で読んだのか
この一節を憶えていたが

厨子王の身代わりに釜ゆでにされた「地蔵菩薩」
この釜に由来して寺が出来、お釜を棟に載せたようだ。
写真のお釜は戦災で焼けたのを復元したとか、

更に山門は江戸の田村右京大夫の門を移築したもの
(忠臣蔵の浅野内匠頭が通った)と説明書きにあった。



いわれの二つや三つがある由緒正しいお寺らしいが
山門の先に見える建物はなんだろう
ごく普通の住宅風
看板を読み改めて眺めると実に目障り
由緒正しき山門にのっとった風情にして欲しいものだが、、
コメント
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