日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

目黒雅叙園百段階段

2012-01-07 | 仕事・建物
以前から行きたいと思っていた雅叙園の百段階段の見学が出来た。

山手線目黒駅から下った先に結婚式場の雅叙園がある。
モダンで豪華な結婚式場の何所に百段も階段があるのか不思議だったが
行人坂から下った左手の林の中



ロビーから豪華絢爛な漆螺鈿のエレベーターで上がった先
跳ね出したところが入り口だった。

丁稚奉公から身を起こし不動産と浴場経営で財を成した細川氏が
お金に糸目をつけずに木造の建物を昭和10年に作られた料亭。
黒漆に蝶貝の螺鈿と金泥(たぶん)と
一流の左官職人、建具師、塗師などに造らせ、銘木をふんだんに使い
当代売れっ子の日本画家に天井画、壁画を描かせた。
建物と言うより建物自体が美術品の様相を持つ。

   

傾斜地にそって上がって行く階段の途中にお座敷が7室点在している。
それぞれが画家の名前を取って

十畝(とっぽ)の間(荒木十畝)四季の花鳥画と螺鈿と障子が豪華
漁樵の間(漁師と木こりの彫刻)床柱と壁天井の極彩色彫刻



草丘の間(磯部草丘)四季草花絵
静水の間(橋本静水)秋田杉の格天井に四季草花の絵
星光の間(板倉星光)四季草花絵
清方の間(鏑木清方)美人画
頂上の間(松岡映丘門下生)となっているが
上階になるに従いこれ見よがしな絢爛豪華さから
天然木の味わいを生かして行ったように見えた。

各室に合わせて公開中の映画 源氏物語 で使われた衣装が展示されている。

   

映画はともかく
建築が昭和6年~18年までというから
不況から戦争中までどうやって資材や職人、芸術家を集めたのかが不思議。

部屋の豪華さや造り床柱などを充分に堪能した後
「お茶をしよう」と向かったが
本日は土曜日、
結婚式の列席者達で行列
見物だけで終りました。

長年の希望が叶い、予想に違わない室内を楽しんだ。

目黒雅叙園百段階段

撮影禁止なのでネット写真をお借りしました。
コメント (2)
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