日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

衝撃のカナダ映画「灼熱の魂」

2012-01-16 | 趣味・遊び
銀座の話題が先行したが、目的は映画鑑賞
「灼熱の魂」公式HP

今年になって映画は2回目
5日に小学生に付き合って見たのは「もののけ島のなき」
子供の兄弟がもののけの島に茸を採りに行き
一人残された言葉もしゃべれない小さい子供
怖いもの知らずに泣き叫ぶ子供をあやす、もののけのナキ
愛着のあるまま子供を人間に返し
大騒動の後に人間ともののけが仲良くなる漫画映画
子供の映画と思いつつ感情の表層部分をくすぐられる出来だった。

「灼熱の魂」は日比谷のTOHOシネマズ
昨年も行った筈だがまたもや聞いてしまう分かりにくい場所



こちらは大人の心の底を揺さぶる衝撃の作品

   

カナダで暮らす双子の兄妹
問題のお騒がせな母親が亡くなり
公証人から不思議な遺言状を受け取る。
母親の故郷を訪ね「兄」と「父」を探せ
それまでは墓標は入らず裸でうつむきに埋葬せよ。

父は亡くなったし兄はいない筈
シモンは母親にはうんざりしていて「普通に埋葬しよう」といい
数学者を目指しているジャンヌは
「数式を目指すものは心は純粋でなくてはならない」と
母親の故郷を訪れる。

画面はプールの場面
子供が誰かに捕らえられて髪の毛を刈られる場面
スナイパーが子供の頭を打ち抜く場面
紛争のない平和な現代の双子から、中東地域の戦闘場面の母親
何度も何度も場面展開が続き
1回見ただけでは理解しがたい進行状況

母親が手放した子供を捜しに紛争地帯へバスで行く
殺されそうになりながらもスンでの所で一人だけ助かる。
内紛場面があまりにも怖くて、心臓がバクバクする。

全ての調査が終り双子がそろった所で
全てのピースがはまり、理解が出来る。

心臓が止まりそうな衝撃的な結末
「これで憎しみの連鎖は終った」
強い意思の塊の母親、平和な生き方を望む双子
この結末意より平和な将来が掴めるのか?

反戦を言わずとも紛争の悲惨さで「反戦」が見えて来て
平和な日本で良かった! 

劇場のサービスデイで1000円で見られるためか
新聞に大きく取り上げられたためか、8割の盛況ぶり
一人として声を上げるものなし(声なんて出ない)
かぶりつくように見つめた2時間25分でした。


監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ

決して映画大好きでもないし、多くも見ていないが
いままでで一番衝撃的、一番心を揺さぶられた映画でした。
コメント
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