日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

池井戸潤著「民王」有権者必読

2015-01-22 | 読書
年明けの2冊目
池井戸潤著「民王/TAMIOU」文春文庫刊



巻末の解説/村上貴史ーー有権者必読の書・・とある。
プロローグを読み始めは、政治家の話しはチョット・・
引け気味に読み進めたが、
荒唐無稽の物語進行に一気読み

以前、未曾有をみぞゆうと発し、コテンパンにこき下ろされた政治家がいたが
そんな所を面白可笑しく、かつ未曾有の出来事にもって行く。

なんと、父親の政治家と大学生のバカ息子が入れ変わってしまう。
百戦錬磨の筈の政治家が答弁に窮し
バカ息子が就職面接で面接官の前で演説を始める。

そんな親子が幾人も出て、日本の政治は大混乱

そんなドタバタ喜劇の中に、エナメルのシューズで苦みばしった刑事が出現
浮きまくっていたものの、ど真面目で有能な立ち位置から果敢な活躍をし
すったもんだのあげくに
内政・外交ともドンピシャリとはまり、日本は良い方向に進む・・
てな、現実にはあり得ない希望に満ちた一冊

解説の「有権者必読の書」も上出来(えらそ~~)

読んだ後はみぞゆうであろうと、愛人スキャンダルであろうと
どうでも良い、
政治の王道を行き、国民が何をもとめているか?
国民の希望に即した政治活動か?
そこの所をチャンとするのが政治家たる所以と思い至る。

政治家のスキャンダルだけをあげつらっている
マスコミ必読の書ではないでしょうか?
コメント
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