先週読み終えた
林真理子著「女文士」集英社文庫刊

何とも心淋しい一冊である。
戦前から戦中戦後の中途半端な女文士眞杉静江(wiki)の物語
そして林真理子のシニカルさ全開の小説
台湾の神官を務める父の元で育った、勤勉には馴染めぬ娘
無理矢理結婚されたが逃げ出して、大阪で暮らす。
当初は自立心旺盛だったが、武者小路実篤の愛人となり
東京の実篤の店を取り仕切り、引きで短編を発表し
戦前の女文士の一画を担うとされたが
次第に力量の差が出て来て取り残される。
実篤と分かれ年下の男性と同居して逃げられ
生活の安定を図って(?)芥川賞の作家と正式結婚するが
短期間で別れて、陸軍中佐や外国の若者と付き合ったり・・
ほぼ無給の秘書の目線で描かれる。
計算高く、策略で男と付き合い、
自惚れが過ぎて、過大評価する鼻持ちならない面がこれでもか・・と書かれている。
林真理子の皮肉屋の側面とトコトン突き詰めて書く筆力
柳原白蓮を書いた「白蓮れんれん」と相対する人物評価
実力のある女性の大嫌いなタイプの眞杉静江をなんで書いたか?
そう言う私も、イヤだイヤだと思いながら読んでしまった。
きっと林真理子も毛嫌いしながらも筆が止まらなかった?
誰に薦めていい本なのか??
林真理子著「女文士」集英社文庫刊

何とも心淋しい一冊である。
戦前から戦中戦後の中途半端な女文士眞杉静江(wiki)の物語
そして林真理子のシニカルさ全開の小説
台湾の神官を務める父の元で育った、勤勉には馴染めぬ娘
無理矢理結婚されたが逃げ出して、大阪で暮らす。
当初は自立心旺盛だったが、武者小路実篤の愛人となり
東京の実篤の店を取り仕切り、引きで短編を発表し
戦前の女文士の一画を担うとされたが
次第に力量の差が出て来て取り残される。
実篤と分かれ年下の男性と同居して逃げられ
生活の安定を図って(?)芥川賞の作家と正式結婚するが
短期間で別れて、陸軍中佐や外国の若者と付き合ったり・・
ほぼ無給の秘書の目線で描かれる。
計算高く、策略で男と付き合い、
自惚れが過ぎて、過大評価する鼻持ちならない面がこれでもか・・と書かれている。
林真理子の皮肉屋の側面とトコトン突き詰めて書く筆力
柳原白蓮を書いた「白蓮れんれん」と相対する人物評価
実力のある女性の大嫌いなタイプの眞杉静江をなんで書いたか?
そう言う私も、イヤだイヤだと思いながら読んでしまった。
きっと林真理子も毛嫌いしながらも筆が止まらなかった?
誰に薦めていい本なのか??