日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

角野栄子著「ラストラン」

2018-04-07 | 読書
先日テレビで見た角野栄子さん
2018年「国際アンデル賞受賞」の報道
明るい笑顔に真っ赤な眼鏡が素敵だった。
何よりも大好きな「魔女の宅急便」の作者と知り
カドカワ銀のさじシリーズ2011年刊「ラストラン』を取り寄せた。



黒いライダースーツに赤いマフラーとフルフェースのヘルメット
イコさん(主人公)

74才にして仕事を辞め赤い250ccのバイクで一人旅に出る。
昔取った杵柄とはいえ、物語とはいえ<無謀!>
行き先は偶然見つけた写真の住所と決めて走り出す。

私より少し年上とはいえ、他人事ではない
ついつい、二輪OKだった運転免許の返納を一瞬だけ後悔した。

目指すは昔母親が住んでいた家
軽快に飛ばし、寝袋で夜を過ごしたり
ホテルで優雅に過ごしたり、何の心配もしないで楽しむ。

古い家を見つけ、住み着いていた(?)可愛い女の子の幽霊
その可愛い幽霊とバイクの旅を続ける。

雨の中を走ったり、身体の無理を押したり
寒いと思うと確実に風邪を引き、寝不足はこたえる
私を顧みて心配しつつ読んだ。

イコさんの前向きで何ごとも面白く受け取る気持ち
今時の「老後をどう生きるか」類いの本より
ず〜〜と老後に希望が持てる本だった。

バイクには乗れないけれど、
素っ頓狂に明るく生きたいね。
コメント
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