一昨日読み終えた一冊
桐野夏生著「インドラ ネット」角川文庫刊
https://store.kadokawa.co.jp/shop/g/g322307000523/
帯には「あいつは死んだのか。
それとも俺から逃げているのか」(ちょっと違う気がするが)
見るもの、聞くこと、すべて信頼できない
「人捜し」。
今までの桐野夏生作品とは一線を画す物語(と思う)
世を拗ねている冴えない青年
働いている職場では嫌われ、
嫌われていることを変えようともせず
ゲームに逃げて、辞めてしまう。
高校時代の友達はカンボジアに渡り、行方不明だが
唯一明るい思い出と自慢できる時代。
ひょんなことから、行方不明の友達を探すべく
あてもなく、カンボジアに行く。
そこで遭遇することは、帯に書かれた言葉そのまま
長身、人目を引く美貌に明るい性格の「空知」
憧れの友達だった。
ついた途端お金はとられ、頼った人はお金目当てばかり
腕力はなし、交渉力なし、、
それでもあれやこれやで、カンボジアを渡り歩く
冒険小説さながらの成り行きに、ドキドキハラハラ、、
7/31大雨の後
死んでも良い、殺されてもいい、
人探しがダメなら日本に帰ってもいい、、
20年近く前の探偵「ミロ」シリーズを彷彿とさせる。
結末は唖然とさせられるが
「やはり」とも思う。
どうぞ一読を、、
明日、次を書くつもり、、
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