日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

垣根涼介著「狛犬ジョンの軌跡」

2015-07-20 | 読書
先週末から風邪気味だった。
喉の違和感を沈めつつ仕事先でお話しをして
寝る前に葛根湯を飲んで休んだ。
昨日宅配便屋さんに返事をしようとして、
『・・』声がでない事に気付いた。
喉は痛くない、熱は微熱の他問題はなし
なのに声だけがでない・・
今日、ようやく低い声だけ開通?
明日は良くなっているでしょう。

声がでない時に読み終えた一冊
垣根涼介著「狛犬ジョンの軌跡」光文社文庫刊



のっけから荒唐無稽な物語は進む
狛犬として鎮座してから450年超
そろそろ飽きてきて動きたくなった頃、事件が起こり
狛犬(獅子?)が生きた犬になってしまう。

大型で犬種の分からない犬が深手を負っていた所を
夜中のにドライブ中の男に救われる。

この男は自営の一級建築士!
工務店から請け負った仕事を自宅で進め
5%の設計料で年間5~6件で年収1500万
(あり得るか?つい計算をしてしまった)
その上、元狛犬さんやら進行形の彼女やらのお相手をする時間がある
(そんな時間あるかな~~)
どうでもいい所に引っかかりつつ読み進める。


垣根涼介の以前の作「ゆりかごで眠れ」路線の麻薬犯罪か?
では無く、「君たちに明日はない」路線の若者路線でもない、
作者と等身大に近い路線らしい。


不思議な犬が不思議なまま終り
進行形の彼女にプロポーズするも現状維持で終り
元狛犬さんは行方不明となる。

それでも、次々に起こる日常と事件を追い求め
先きへ先きへと読み進めた満足な一冊。

ところでこの狛犬さんは「阿像」?「「吽像」?
犬には角なしだから「阿像」さんだろうが
記述を見つけようとすると、
もう一度読まなければならない??

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