日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

千早茜著「透明な夜の香り」

2023-05-23 | 読書
先週読んだ一冊
「透明な夜の香り」千早茜著 集英社文庫刊
https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-744509-1
千早茜は2023年「しろがねの葉」で直木賞を受賞した作家
だが、読むのは初めて。

ミステリー乱読の読書の私では
先の読めない物語だったし、何かミステリアス。

汗をかきかき坂道を上がって、勤めに行くにも関わらず
冷たい夜の雰囲気

     
     先日咲いていたサボテンの花、いい香り

心を病んでアパートに引きこもっていた一香/いちか
働き出した先は異常な嗅覚の持ち主/朔(さく)宅の家事全般の仕事
一緒に働いているのは幼馴染の探偵
朔の嗅覚で謎を解き、特別調合の香りを作り収入を得ている。
朔には嘘をついてもすぐわかるし
生活までもバレてしまう。

私も嗅覚は人よりも鋭い(つもり)
「いい香り、何の花かしら」と呟いても
「匂いなんかしない」友人は言う。
私にとっては嗅覚が鋭いのはいいことではない
いつも行っている美容室でシャンプーの香りがきつかった。
帰って直ぐにシャンプーをし直したものの
匂いは付き纏い、夜もシャンプーをする始末。
電車では、タバコの臭いを振り撒く人
香水がきつい人が近くにいると、直ぐ席を移る。

強い匂いに浸っていると目が充血してくるから

そんなこんなな私にいい事はないけど
朔は「いいお金になるんだよ」相棒は言う。

香りの調合、お料理全てが自然のもので作る。
作家の千早さんの知識の豊富なこと。。

先が見えなくても結末はくる

直木賞受賞第一作「赤い月の香り」は朔の続編のようだ。
早く読んでみたい!



一日花のサボテン

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