昨年末の読んだ一冊
内藤了著「畏修羅 よろず建物因縁帳」講談社タイガ刊
初めて読む作者
帯の
建物にまつわる怪異譚、、に釣られて買った。
恨みに転ぜし 雪女の恋心が 怨神を呼び覚ます。
怪談ものか? ちょっと嫌な気もしたが、、
曳屋は建築の一分野だし、
昔の友人に「父は曳屋をやってます」もいた。
よろず建物因縁帳はシリーズもので、すでに7冊も出ていた。
読み始めると、曳屋は単なる家の移動だけでなく
その家にまつわる怨念や目に見えない住人を納得(?)させること?
曳屋専門の工事会社と広告代理店の女性が主人公
主人公の広告代理店に髪の毛が落ちていて
どんどん増える、、
取引先の威張り腐った定年が近い男性が怪しい、、
、、で不倫の末に付き纏われ殺させそうになった、、
怨念を祓い、無事成仏させる曳家の社長と広告代理店の女性と和尚達
荒唐無稽は嫌だなあ〜〜
と思っていてにもかかわらず、荒唐無稽に引き込まれる。
緻密な(?)ミステリーが好きだったはずが
こういうのが好きだったのか?改めて納得した。
挿絵がわりの写真
そう言えば、
2018年に行った唐招提寺が曳家の真っ最中だったっけ
唐招提寺は色んな精霊怨霊達が一杯いたに違いない
精霊怨霊達を鎮めるのはお手の物(?)
確か御影堂だったと記憶しているが
立派に再建されていることでしょう。
(また行きたい)
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